●船体の整形 船体中央から艦尾のキール接合部の整形終了。
艦尾デッドウッドとライジングウッドを作り直したので、それに合わせて、船体中央部から艦尾にかけてのキール接合部を整形した。表題写真をみてわかるように、隙間の空いたフレーム部分から船底にかけて磨いた。トップティンバー部は、外板を張るので、磨いてしまうと接着力が落ちるので、800番のペーパーをかけて状態で止めてある。
今回、フレームを磨いてわかったことだが、磨いたメープルは、見る角度を変えると、白から濃い茶色まで色が変わる。写真でこげ茶に見えるフレームも角度を変えると白に見えるし、真っ白に見えるフレームも、角度を変えるとかなり濃い茶色になる。磨いていない時点でもある程度は変化するのだが、磨くと色の差がかなり激しくなる。
●デッドウッドの製作 終了
ライジングウッドとデッドウッドを作り直した。デッドウッドをフレームと同じメープル、ライジングウッドをキールと同じパウマーフィムで製作したのだが、この選択は失敗だった。フレームとキールの色の差なら、いい塩梅だと思っていたのだが、メープルが白すぎて浮いてしまう。同じメープルのフレームよりも、板のデッドウッドはかなり白くなるので落差が大きすぎた。そもそもフレームとデッドウッドの色の差も大きすぎる印象である。
メープルの柔らかい茶色はい好みの良い色なのだが、角度によってかなり色が変わるので、フレームのように木目方向が変わるものが並ぶ場所には、この色の性質をよく理解してからでないと、うまく使いこなせない。
板で使用すると、木目とは別に、トラの縞のような模様が浮き出てなかなか美しいので、使いどころを考えて使用したいものだ。
●艦首部品の製作 素材ブロックの切り出しと型紙の転写終了。
解説本の材料リストに入っていなかったので、材料を購入していなかったので、手持ちのホウの角材から必要な大きさのブロックを切り出した。
例によって、解説本についている型紙は、かなりいい加減で、三方向の型紙の全てが他の型紙と微妙に大きさが異なっていた。そこで、船体から直接輪郭を採って、型紙を転写した。
この部分は、本来の構造からいうと、キャントフレームというフレームが円弧状に並んで艦首の丸みを作る部分だが、今回の模型では、この部分は、木のブロックから削りだすことになっている。下1/3ほどは露出するので、出来ればメープルで作りたいところなのだが、手持ちのメープルでは、微妙に厚みが足りなくて断念した。
簡単に説明すると、写真は、艦首正面方向から見たところになり、四つ並んだ四角はホーサー・ホールの位置になる。当然、丸い穴をあけるが、位置を転写する際。外周部を採ったので、四角になっている。対角線を引いて穿孔する中心を出す。その穴の下の横方向の二重線は、甲板位置下の線が、デッキフレームの上面の位置で、上の線が甲板表面の位置になる。垂直方向の二本組の線は、バウスプリットを左右からはさむナイトヘッドの位置。解説本や、タカキャン本でも、これは、削り出しなのだが、結構難しそうなので、角材を取り付けるようにした方がいいかも知れない。
こちらは、上面。対角に引かれた二本線の間が完成位置。正面図の垂直になっている部分は、このように直線になる。底から下は曲面である。
一番前のデッキフレームを兼ねるあたりは曲面になる。
図面が信頼できるなら、このまま切り出して成型すれば問題ないが、図面があまり頼りにならないので、ナイトヘッドの位置とバウスプリット取り付け位置が図面に従って正確かどうかわからないので、まず側面と前面の切り出しのみを行ってステム周りの整形と製作を行い、船体にキールを取り付けて、各部の採寸とマーキングが行えるようになってから、追々成形する方がよさそうだ。
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