黄色いレインコート

　私は普段、傘をさしません。子供のときからそうなんですが、よほどの事情が無い限り、傘はささないことにしています。大抵の場合、車で移動しているので、傘をさして歩く距離があまり無いのも理由のひとつですが、喫茶店などにいっても、立てかけるとこけたりするし、入り口の傘立てに入れると、間違ってもって行かれたり、置き忘れたりするからです。
　その代わりに、レインコートと、帽子で代用しています。アメリカで買った、レモンイエローのポリエステルのレインコートで、伸ばすと踝まで、短くするとお尻くらいまでの三段階に調節できるものです。なぜかフードがついていないので、代わりに帽子が必須になりますが、フードがついていない分、視野を妨げられることもありません。室内に入る際には、多少気を使わないといけませんが、長時間雨の中を歩いた後でもない限り、迷惑になるほど雫が垂れたりもしません。
　調べてみると、どうやらこのレインコート、アメリカの地方の警官などが使うもののようです。フードが無いのも、保安官事務所や州警察などによくみられるボーイスカウトのような形の帽子やテンガロンハットのような形の帽子を制服にしているところが使うものだかららしいです。確かに、あんなにつばの広い帽子を覆えるフードというのは、あまり雨を防ぐ役には立ちそうにありませんし、すごく邪魔になるでしょうね。
　帽子が大きいのはいいとして、やはり布製ですから、こうしたレインコートを着る際には、透明な専用のビニール製の覆いをかけて着用するのだそうです。
　それは結構便利そうなので、機会があれば、透明ビニール製の覆いを手に入れたいと思っていますが、今は無いので、トレッキング用のレインハットをポケットに入れて持ち歩いています。
　コートのポケットの右側だけポケットと同じ位置に、かなり大型の貫通穴になっていて、不思議だったのですが、ひょっとすると、拳銃にアクセスするために、大きなスリットになっているのかもしれません。ポケットにアクセスするためなら、左側も貫通していてもよさそうなものですからね。（友人の話だと、拳銃ではなく、キーホルダーにアクセスするためだろうとのことです。）
　それはともかく、幼稚園児並みに目立つ黄色いコートですから、若干恥かしい気もしなくも無いのですが、傘に比べて圧倒的に濡れませんし、すごく便利です。もっとも、満員電車に乗ったりするのは、かなりはた迷惑な気もします。（乗らないので迷惑はかけていませんよ。念のため(^。^;)
　このコート、私の生活習慣にはぴったりなのですが、唯一の問題は帰宅したときです。玄関に適当なラックが無いので、置き場に困ります。狭い玄関に家族の使う車椅子まで置いてあるので、ラックを置く場所もありません。
　作り付けの靴箱の天井側の取っ手に引っ掛けていますが、結構目障りで落ち着かないので、今年こそ、なんとかいい解決法を考えたいと思いつつ、もう数年になります(^。^;)