ガイド日誌 - 北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、北国の生活
私自身の長距離自転車旅
冬は山岳ガイドの現場をお伝えします。

12月29日 きょうの十勝連峰

2014年12月29日 | バックカントリーとパウダースノー
昨夜は少し風があったようです。

雪原に刻んだはずの昨日のトレースは一晩で完全に消滅していました。

雪は風に叩かれて、
一面に風紋が刻まれていました。

積雪は少ないものの、
それでも昨日はパフパフの軽い雪でしたが、
雪質は一晩で一転、
きょうの雪は固く締まっていました。

気温-2℃。
ありえないくらい暖かく、
ちょっと気持ちが悪いです。

雪は湿り気を帯びています。


一歩進むごとにスキーがズボッと雪の中に沈みます。
だいたい40センチくらい、膝下まで埋もれます。

きょうの雪は固くて、
そして湿った雪は重たい。

いったん沈んだスキーの先端はなかなか抜け出せず、
一歩ごとに、
「エイッ!」と気合いを入れて蹴り上げます。
「ゴボッ」と雪面を割ってスキー先端が飛び出してきますが、一歩ごとにコレなので徐々に腿に疲労が蓄積します。

地味に苦労の多いラッセルになりました。

十勝岳登山道にある、お馴染みの石碑。
「十勝岳爆発記念碑」
台座を含めて2メートルくらいの石碑です。
僕はこの石碑を、積雪を見るバロメーターにしています。


最後の「碑」の文字まで読める。
現在の高さ、だいたい150センチくらい。

ちなみに、例年の年末年始は
十勝岳爆、くらい。

昨年1月半ばには石碑は完全に埋没しました。

今年、どんだけ雪、少ないねん。

という、きょうの十勝連峰です。

ドカッと、
来て欲しいですね!


ガイドの山小屋web