「至仁至愛(しじんしあい)」霊界物語
国祖は満座にむかひ、
『汝らは神の真(まこと)の愛を、これにて覚りしならむ。』
と言ひ終りて、背部を諸神の前にむけ、
『わが後頭部を熟視せよ』
と仰せられたれば、
諸神人(しょしん)はハツト驚き見上ぐれば
国祖の後頭部は、その毛髪は全部抜き取られ、
血は流れて見るも無残に爛(ただ)れ果て、
御痛(おんいた)はしく拝されにけり。
神司(かみがみ)らは一度にその慈愛に感激し、
この御有様をながめて、涙の両袖を湿し、
空に知られぬ村時雨、
心も赤き紅葉を朽ちも果てよと吹く風に、
大地を染めなす如き光景なり。
神人(かみがみ)のうち一柱も面(おもて)を得上ぐるものなく
畳に頭を摺りつけて、
各自の今まで大神の御心の慈愛深きを知らざりし罪を感謝したり。
大神の大本神諭に、
「この神はたれ一人つつぼ(不運)に致さぬ。
敵でも、悪魔でも、鬼でも、蛇(じゃ)でも、虫けらまでも、救ける神であるぞよ。」
と示されたる神諭を思ひ出すたびごとに、
王仁三郎は何時も落涙を禁じ得ざる次第なり。
悪神の天則違反により厳罰に処せられ、
その身魂(みたま)の滅びむとするや、
国祖はその贖(あがな)ひとして、
我が生毛を一本づつ抜きとりたまひしなり。
この国祖の慈愛無限の御所業を覚りたまひし教祖は、
常に罪深き信者に対し、
自ら頭髪を引き抜き、
一本あるひは二本三本または数十本を抜き取り、
「守りにせよ」
と与へられたるも、この大御心を奉体されたるが故なり。
悪神たちを救うために、
その贖いとして、
国祖クニトコタチは自分の髪の毛を一本ずつ抜いていた。
大本の開祖出口ナオが、
罪深い信者に自分の頭髪を抜いてお守りとして与えていたという
逸話と重ね合わせて、マコトに凄まじい愛である。
皆々恭しく改心。
国祖は満座にむかひ、
『汝らは神の真(まこと)の愛を、これにて覚りしならむ。』
と言ひ終りて、背部を諸神の前にむけ、
『わが後頭部を熟視せよ』
と仰せられたれば、
諸神人(しょしん)はハツト驚き見上ぐれば
国祖の後頭部は、その毛髪は全部抜き取られ、
血は流れて見るも無残に爛(ただ)れ果て、
御痛(おんいた)はしく拝されにけり。
神司(かみがみ)らは一度にその慈愛に感激し、
この御有様をながめて、涙の両袖を湿し、
空に知られぬ村時雨、
心も赤き紅葉を朽ちも果てよと吹く風に、
大地を染めなす如き光景なり。
神人(かみがみ)のうち一柱も面(おもて)を得上ぐるものなく
畳に頭を摺りつけて、
各自の今まで大神の御心の慈愛深きを知らざりし罪を感謝したり。
大神の大本神諭に、
「この神はたれ一人つつぼ(不運)に致さぬ。
敵でも、悪魔でも、鬼でも、蛇(じゃ)でも、虫けらまでも、救ける神であるぞよ。」
と示されたる神諭を思ひ出すたびごとに、
王仁三郎は何時も落涙を禁じ得ざる次第なり。
悪神の天則違反により厳罰に処せられ、
その身魂(みたま)の滅びむとするや、
国祖はその贖(あがな)ひとして、
我が生毛を一本づつ抜きとりたまひしなり。
この国祖の慈愛無限の御所業を覚りたまひし教祖は、
常に罪深き信者に対し、
自ら頭髪を引き抜き、
一本あるひは二本三本または数十本を抜き取り、
「守りにせよ」
と与へられたるも、この大御心を奉体されたるが故なり。
悪神たちを救うために、
その贖いとして、
国祖クニトコタチは自分の髪の毛を一本ずつ抜いていた。
大本の開祖出口ナオが、
罪深い信者に自分の頭髪を抜いてお守りとして与えていたという
逸話と重ね合わせて、マコトに凄まじい愛である。
皆々恭しく改心。