照明散歩

照明デザインのワークログ

“水韻”

2006-01-21 02:57:25 | “あかり”の四方山話
インターラクティブな灯りをいくつか手がけてきた。

人を感知すると足跡の影が歩き出す灯り。2人で手をつないで左右のランプに手をふれると光ファイバーの星たちが天空の鐘を打ち鳴らす灯り。待合室に座ると目の前の噴水とその水中照明が音楽とともに踊りだす灯り。

“インターラクティブ”“双方向通信”“参加型情報装置”
使い古された感がある言葉になってしまったが、“必要なときに、必要な情報を、必要な量だけ”をテーマにさまざまな試みをしてきた。しかしながら、情報の送り手と受け取り手のコミュニケーションギャップはまだまだ埋め切れず。送り手の自信過剰ぎみの情報送信に受け取り手が混乱する。

さわりしか公開できないが、まもなく市場に投入するインターラクティブな装置。
活字が介在しない、かなり右脳ぎみなインターラクティブな情報装置。
10年ほど前からその存在はあったが、当時は処理速度の関係でUNIXで開発することしかできなかった。バーチャルな池を作るのに数千万。そんなら本物の池を造ったほうが安いってことになってしまう。今ではそれから比べると20分の1程度のコスト。現実味を帯びてきたので発売する方向で開発がほぼ完了した。

会話でも、手紙でも、相手の気持ちを考える、思い描く。
“インターラクティブ”は永遠のテーマだ。

水面に触れると水韻が広がる。
ただそれだけのことなのに、それを演算処理をすると莫大な情報量だ。









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4 コメント

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素敵 (mchokobo)
2006-01-21 04:12:02
こんなことをアジアの他の国で実現できるなんて。



よい仕事しましたね。



おいしいもの、今日も食べてください。
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ありがとうございました (意無僧・蛍)
2006-01-22 11:58:40
トラックバックありがとうございました。

最近、悪質トラバが多くてついウッカリ見落としていました。スイマセン。



この技術、スッゴイですね!こんなことが出きるんだぁ・・・



「受け・答え」

簡単な言葉ですが、技術として開発することは、本当に難しいことと、素人ながらも感じ取れます。

それに、私の記事にトラバしてくれた意味・・・

わかるんですよね・・・greenpapperさんの気持ち・・・・

いつもいつもこのことでは、greenpapperさんにはお世話になりっぱなしです。ありがとうございます。



ネット時代・・当に「双方向」が主流となりつつありますが、「ココロの双方向」は、まだまだ難しいですよ。たぶん私みたいにちょっとひねくれた人間には、かえってこのネットが、気持ちをよけいに曲げてしまっているでしょう。

本当はネットの占める責任の割合は少ないんでしょうがね・・・かなりに部分は私自身にあること、もっと肝に銘じます。

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素敵ですか!!! (greenpapper)
2006-01-24 01:35:00
mchokoboさんに素敵って云われると嬉しいよ。



今アジアの国々はリスクを考えないので、クリエイティブな作業にはもってこいだ。



「リスクマネージメント」とという言葉を誤解して、何もしないことがリスクマネージメントだと思っている国とは大違いだ。



そういえば「リストラ」も首を切ることと誤解してる。



法律で取り締まれないモンかね!?
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「受け・答え」 (greenpapper)
2006-01-24 01:46:47
いつの時代でも「受け・答え」は永遠のテーマですよね。



こうしてコンピュータで自然を作ると自然は凄いなって思うよ。



水面の端を触ると波紋が広がる。そばにいる魚が逃げていく。それを演算処理するだけで膨大なストレスがCPUにかかる。「受け・答え」をするだけで大変な作業なんだ。



それを自然界は間違わずに、フリーズすることなく世界中でいつも行っている。



立派だよ。



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