台北市内からタクシーで1時間ほど
『鳥來』(ウーライ)という山中に
台湾では少ないリゾートホテルがある
外観は何の変哲もない建物だが
入り口エントランスにはいると
五感をさりげなく刺激する演出が始まる
この10m程度の廊下を通るとレストランにつながる
両サイドの池から水中照明が天井に水面を映し出す
アロマキャンドルを左右シンメトリーにリズミカル配置し
大人の背伸びしたような香りが静かに香る
水 . . . 本文を読む
『家に帰ると、
あちらこちらに置いてあるスタンドライトに手を伸ばし、
ひとつひとつにあかりを灯すのが自分流。
スイッチひとつで、
天井のベースライトをパッと点けるのも
それはそれで便利だが
夜のほんのわずかな時間を過ごすここでは、
ゆっくりと灯りをしつらえる。
昼間の高速に流れていく時を
スローなリズムにクールダウンする儀式の後は
朝までこの空間に存在している至福をかみしめる。』
こんな広告 . . . 本文を読む
10月初旬にオープンするアミューズメント施設。
51灯のスポットをゆっくりと点滅する制御プログラムを入力する。
エスカレーターを上がると、
この真っ赤なパネルがシンメトリーに並んでいる。
赤は情熱家
入り口でまっ赤に迎えてもらうと
なんだか興奮する。
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今でこそ水面の反射光を人工的に照明器具は数種類あるが
その昔は水面がないと水の揺ら揺らは照射できなかった。
日比谷のある会員制のレストランで
水面の反射光を創るために
水槽や池をわざわざ造ったこともある。
はこだての倉庫を改装したレストランでは
ちょうど2つの倉庫を挟んで運河を通してあるので
強い灯りを水面に照射して反対側の倉庫の壁面に
揺ら揺らを映し出している。
レンガの倉庫を白のモルタル . . . 本文を読む
レストランは特別な空間
エントランスからテーブルにエスコートされイスに座る
その短い時間でお客様のそのレストランに対する印象が決まる。
女性の場合
まだ恋人同士の関係じゃない間柄の時
連れてこられたレストランの雰囲気で
『うっ・・・この男、今日は決める気だ・・・』とか感じないだろうか?
それを感じる時がエントランスからテーブルまでの短い時間だ。
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体育館のようにだだっ広いレストランでも
個室のような造作を作らずに空間を仕切ることが出来る。
よく使われる手法は
天井からタペストリーをたらしたり
植栽をテーブルの間にいくつか置いたり
そしてテーブルの上にキャンドルなどの灯りで
そのテーブルだけの世界を作る。
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8月から年末モードに突入している。
9月に入ると毎日のようにユンケルを愛飲し、
日に日にユンケルのランクアップ。
佐藤製薬もうまいことやるなぁ~と感心しつつ
毎日栄養剤にお金を消費するなら
なにもしないほうが利益は残るんじゃないかとフテくされ
お客さんから依頼の電話がくれば
ハイハイハイと3つ返事で快く商売に励む尻軽男。
あぁ~あ
アーティストを気取ってるんだから
もう少しどっしりと仕事をして . . . 本文を読む
ビジネスホテルのオーナーから漠然とした依頼があった。
“売上を上げて欲しい”って・・・とてもストレートで面食らう。
仕事でも旅行でも使う側にとっては
どのホテルに泊まるかは洋服と同じぐらいその人を表現してしまう。
海外の取引先を訪問すると
必ず最初のとりとめのない話の中に
何処のホテルに泊まっているかという質問が織り込まれる。
これは離れている相手の経済状況を知る時にわりあいと重要な情報らしく
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レストランの灯りは人と人を繋げる灯り
レストランの灯りは私のルーツ
舞台照明のプランをしていた私に
商業施設照明の依頼がはじめて来たのはレストランだった。
最初は料理を美味しく見せる灯りに気をとられてしまったが
なぜ人はレストランで食事をするのかと考えた途端
それからのデザインコンセプトは“人を繋げる”ということに意識を集中する。
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クリスマスのプレゼンテーションが大詰めをむかえている。
海外のデコレーションメーカーへの注文がほとんど9月で締め切られるからだ。
夏の暑い盛にクリスマスを考えるわけだから
考えるほうもピンとこない。
この頃は11月1日ぐらいからデコレーションが始まるので
後2ヶ月もないことになる。
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