東京牧場

この忙しいさなか、突然うちのささやかなショールームにいらしたら方からクリスマスのデコレーションを依頼いただいた。お店が近所ということもあり、快く仕事をさせていただいた。

ここのお店は簡単にいうと焼肉屋さん。私も昔一度客として訪れたことがあった店舗。商売柄何気なく立ち寄った店でも空間を観察して売上規模を予測する癖がある。このお店は天井が高くまた縦のラインを思い切り表現し天高を強調していたのがとても印象的だった記憶をもっていた。

日本の店舗は天井が異常に低い店舗が多い。畳や土間座るに文化からイスに座る文化に代わり、目線の高さも５０センチほど高くなったのに天井の高さは空間の経済効率を理由にあまり変わっていない。

そんな中でこの“東京牧場”は空間使い方が大胆で縦の流れがとても優美で思わず背筋を延ばしたくなる空間。オレンジをベースカラーに使い滞在することがとても心地よい環境だ。

ここの私のオススメはチャンジャだったりする。当然普通のカルビ肉のクオリティーも高く「標準メニュー肉？」って思うほど原価率が高そうなもの。しかしながら、お店の方には叱られるかもしれないがそれでもチャンジャを勧めたいほどここのはとても美味い。

主役は目立たさせるのはあたりまえなのだが、脇役のレベルがあってはじめて全体がしまってくる。いいお店の条件はそんなところに隠れている。