日々の寝言~Daily Nonsense~

藤井七冠が大逆転で八冠に王手!

将棋の王座戦五番勝負の
第三局が名古屋の
マリオットホテルで指されて、
挑戦者の藤井七冠が勝った。

対戦成績は藤井七冠から見て、
2勝1敗となり、
王座奪取=八冠まで
いよいよあと1勝となった。

将棋は、序盤から後手の
永瀬王座が押し気味に駒を運び、
終盤の入口では AI による形成判断で
永瀬 90:藤井 10 くらいにまで
なっていた。

解説の郷田さんも、
(まだまだ簡単ではないものの)
後手が勝勢になっていると思う、
と言っていた。

しかし、そこで事件が起こる・・・

藤井さんの妖しい粘りに対して、
1分将棋の秒読みに追われた永瀬さんが、
痛恨のミスを犯して、
一気に形勢は逆転。

さらに、永瀬さんの次の手も
悪手の連鎖となり、一気に
藤井さんの勝勢となってしまった。

まさに、一瞬のできごとで、
永瀬さんはそこまで苦労して
築き上げてきたものを失った。

将棋というのは
本当に残酷なゲームだ。

それが醍醐味でもあるのだが・・・

疲れを知らずに粘り強く将棋を指す
ことに関しては棋界随一と言われている
永瀬さんにしては、本当に珍しく、
勝ちを急いだ感じがしたのは、
やはり、体力(と時間)を削る
藤井さんのプレッシャーの
なせる業なのだろうか・・・

それほど難しい手ではなかったので、
普段の永瀬さんであれば、ほぼ絶対に
間違えないようなところだったと思う(※)

それだけに、本人の痛恨の念は
いかばかりか・・・胸が痛い。

勝った藤井さんも、
終局直後はがっくりと
うなだれていて、
むしろ負けたようだった。

その姿は、こんな将棋を
勝ってしまった、ということを
反省しているようにも見えた。

次の第四局は、10月11日(水)に
京都のウェスティン都ホテルで指される。

2週間あるし、
10月6日には、伊藤匠七段との
竜王戦も始まる。

藤井さんは、AI を使って
特定の将棋の作成を立てる
ということはしないようだが、
それでも体力的には大変だろう。

なんとか立て直して、
先手番である永瀬さんに
踏ん張って欲しい。

別に、藤井さんが嫌いという
わけではないのだが、
何度か書いているように、
そう簡単に八冠が実現しては、
さすがに面白味がない
と思うのだが・・・

※)追記:
この局面について、棋士の遠山さんが
Yahoo! ニュースに記事を書いていた。

AI の評価値はかなり傾いていたものの、
人間の実戦的にはまだまだ難しい局面で、
永瀬さんが、自然と思われた
△3一歩を指せなかった理由は
いろいろあるらしい。
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