ブログを書くのも久しぶりになってしまったが、
この一戦は書かずにはおられない。
藤井叡王に伊藤匠七段が挑戦していた
将棋叡王戦五番勝負は、
最終局の第五局が甲府の常盤ホテルで
指されて、後手の伊藤匠七段が勝ち、
3勝2敗で叡王位を奪取した。
藤井八冠は初めてのタイトル戦敗退
を喫して、七冠に後退した。
うーん・・・
最後のほうだけ
ABEMA で観戦していたが、
すごい闘いだった。
苦しい局面が続いたのを
しのいだ伊藤さんの
辛抱がすごかったし、
最終版、藤井叡王の
読みを外す勝負手▲6四桂に、
伊藤七段が、一分将棋になりながらも
△8八金としっかりと踏み込んでいった
ところが本局の白眉だろう。
振り駒で藤井さんが
先手になった時点で、
あーぁ・・・と思ったのだが、
大方の予想をひっくり返しての
タイトル獲得は本当に快挙だ。
伊藤さんにとっては、
本当に大きな一局になったし、
しばらく藤井さん一色だった
将棋界も、これでやっと、
面白くなってきたと思う。
叡王戦の前までは11連敗
だったのにこの結果というのは、
藤井さんの八冠維持の疲れもあるだろうが
やはり若さゆえの成長力の大きさ
ということなのだろう。
伊藤さんも、インタビューでは
藤井さんがここまで引き上げてくれた、
と言っていたし、
一人では名局は生まれない。
伊藤新叡王おめでとうございます。
お二人の今後のさらなる熱闘を
愉しみにしています。
追記:
AI の最善手だった
105手目 ▲3四金、131手目 ▲5五桂も、
YouTube でいろいろ考察がされていて
進めてみるとかなり難しかったようだ。
AI 評価値的には絶好調に見えた
藤井さんが押し切れなかったのも
無理もない面もあったらしい。
とすると、藤井さんの敗着は
さらに遡っての飛車切りや
その後の玉頭を歩で抑えた手だった
のだろうか??
難しすぎる・・・
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