どういう料理なのか、Dexterならぬ私も全っ然知らなかったんですが・・・うーん、つまりは豚の後ろ足のかかと関節部分の燻製、なんですね。
もともとその部分は皮と軟骨と筋ばっかりの場所だから、そのままでは食べにくいんだけど、燻製にしてキャベツとかエンドウマメと一緒に煮込むと味が染みておいしい・・・ということでいいのかな。
このことを調べていて、soul foodという言葉も初めて知りました。
その昔、アメリカ南部の農場で奴隷にされていたアフリカンたちが、豚や牛の本来料理に使われずに捨てられていた部分を使って、またあるいはアライグマ、カメ、ウサギ、ナマズ等、それまで普通は食べられていなかった動物を捕まえて、自分たちで工夫して味付けして作った料理がその起源なのだそうで。
ハムホックはその代表的な料理のひとつであり、アフリカンだけでなくアメリカ南部の料理として定着しているみたいです。
ただ、Dexterがそもそもそれ自体何か知らなかったり、尋ねられたDee Deeが簡素に"They're gross!"と答えているところから見て(確かにちょっと見た目が悪いかな・・・)、少なくともDexter一家のような典型的suburbanにはあまり縁が無いものみたいですね。
そしてまた、カートゥーンに非常によく見られる、南部の文化、人々についてのパロディーのネタでもある、と。
といいますか、そもそもこのエピソードが丸々一話、南部パロディーに満ち満ちていて、その濃ゆい文化の中にたまたま紛れ込んだ「普通の人」の当惑振りを面白おかしく描いているんですね。
King of the Hill大好き、アメリカーナ大好きな私としては嬉しい限り。
冒頭でDexter一家の車を煽るトラックのナンバープレートに"REDNEK"って書いてあったり、レストラン兼ガレージの看板が南部訛りで書いてあったり、お店のお客さんが誰も彼もDrive By Truckersのメンバーみたいなルックスだったり、そもそもパパとEarlが腕相撲対決することになったきっかけが「パパがジュークボックスから流れているカントリーミュージックを止めたこと」だったり。
いつも思うんですが、こういうのって、コミカルに描かれる側の南部の人たちは心中穏やかならず、ってことにはならないんでしょうかね?
少なくとも好意的に描かれているとは思えないんですが。
そして・・・今日のKath Soucieさん。
お生まれはニューヨークだそうですが、ここではFuzzy Lumpkinsのようなアクセントでしゃべるウェイトレス兼メカニックのお姉さんを演じておられます。
"That's a fancy watch!"のセリフで大笑いいたしました。
「彼女がタバコをプカプカ吸っているのはCN的にはまずいんじゃないのか?」というコメントがTV.comに書いてありますね。