奈良)光明、生駒、香芝が関西へ 県吹奏楽コン2日目
2019年8月4日03時00分
第61回奈良県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は第2日の3日、橿原市の県橿原文化会館で中学校Aの後半があり、21校が自由曲と課題曲を演奏した。前日に舞台に立った20校を含めて審査結果が発表され、16校が金賞に選ばれた。県代表は光明、生駒、香芝に決まった。3校は23日に兵庫県尼崎市の市総合文化センターである関西吹奏楽コンクールに出場する。
光明は初めて県代表に選ばれた。部長の豆原百音(もね)さん(3年)は「ずっと目標にしていたので本当にうれしい。発表の瞬間から涙が止まりませんでした」と目をうるませながら笑った。
休日練習の昼食ではみんなで輪になって弁当を食べるなど仲がいいという。積極的に自主練習する部員も増え、自由曲で吹いた歌劇「トゥーランドット」のハーモニーも良くなった。「関西大会でも聴く人の心に響く演奏がしたいです」
生駒は自由曲で「ブリュッセル・レクイエム」を演奏した。クラリネットのソロで静かに始まるが、トランペットの激しいフレーズで曲調は一変し、ダイナミックに展開していく。2016年にベルギーで起こったテロをきっかけに作られた鎮魂歌だ。
加藤そらさん(3年)はユーフォニアムのソリを吹いた。「大切な人を失った人が心の穴を埋められるよう、温かい音色を届けたいと思って吹きました」
「生徒に救われました」。演奏後、香芝の本村公玄先生はそう話した。自由曲「幽遠の譜」の終盤の拍子の変わり目で指揮が狂った。シンバルがずれかけたが、部員がとっさの判断で打楽器のリズムに合わせ、流れを立て直した。わずか1、2秒のできごとだ。
「三十数年指揮をしていて、こんな一体感を感じた瞬間はありませんでした」と本村先生。部長の清光珠理(じゅり)さん(3年)は「ちゃんと結果が出てよかった。心地よい演奏を目指して今年こそ全国大会に進みたいです」と決意を新たにした。(加治隼人、福岡龍一郎)
中学校A【金賞】光明▽王寺▽畝傍▽生駒▽三笠▽香芝北▽平群▽天理▽香芝東▽片塩▽上▽富雄▽香芝▽天理西▽若草▽河合第二
【銀賞】平城▽富雄南▽広陵▽橿原▽三郷▽田原本▽桜井▽上牧▽式下▽郡山▽八木▽鹿ノ台▽大瀬▽桜井西▽登美ケ丘北▽新庄▽登美ケ丘▽二名▽郡山南▽平城東▽白鳳▽斑鳩
【銅賞】斑鳩南▽郡山西▽天理北
【小学校】(午前10時から、いずれも出演順)俵口▽桜ケ丘▽あすか野
【高校小編成】(午前10時半から)智弁学園▽奈良情報商業▽奈良朱雀▽法隆寺国際▽榛生昇陽▽西大和学園▽大和広陵▽関西文化芸術・クラーク記念国際▽高取国際▽磯城野▽奈良大付属▽奈良育英▽添上▽智弁学園奈良カレッジ▽二階堂▽奈良文化▽関西中央▽高田商業▽西の京
【職場・一般】(午後3時から)Y.S.K.シンフォニックアンサンブル▽Ensemble G|Clef▽生駒ウインドオーケストラ▽セントシンディアンサンブル▽奈良ウィンドコンサートファミリー▽遊楽民Plus&Next▽M’s Sound Factory▽いこまファミリア吹奏楽団▽A-Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラ▽シンフォニックホーム▽奈良市吹奏楽団
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます