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ヒートショック死、交通事故死より多い 寒暖差に注意

2017年12月13日 17時55分30秒 | ブログ

ヒートショック死、交通事故死より多い 寒暖差に注意

新潟大学医歯学総合病院医科総合診療部 馬場晃弘助教

2017年12月9日

 寒くなると増える症状に「ヒートショック」というものがあります。ヒートショックとは、急激な温度差によって体が受ける影響のことです。暖かい部屋から、寒い浴室、脱衣室、トイレ、屋外などへ移動すると体が温度変化にさらされます。10度以上の変化があると、血圧や脈拍が急激に変動し心臓や血管に負担がかかります。ひどい場合には心筋梗塞(こうそく)・脳梗塞脳血管障害脳卒中)などを引き起こすおそれがあります。めまい、失神、動悸(どうき)といった症状が出ることもあり、入浴中の溺死(できし)や転倒からの死亡例もあります。

 入浴中に起きた心肺停止状態の発生状況に関する全国調査(東京都健康長寿医療センター研究所)によると、2011年の月別発生件数は、最多の1月と最少の8月で約11倍もの差があり、冬季はヒートショックの危険性が高まることがわかります。同調査の推計値では、入浴中のヒートショック関連死は全国で約1万7千人(うち高齢者が約8割)。これは、同年の交通事故死亡者数(約4600人)の約4倍にもなります。

 冬は寒い脱衣室で服を脱いで冷え切った浴室に入るため、血管が縮んで血圧が急激に上がります。湯船につかればさらに血圧が上昇します。しかし、体が温まると血管が広がり、今度は血圧が下がります。このような血圧の乱高下が心臓に負担をかけるのです。

 ヒートショックは体の生理機能が落ちてきた高齢者に多く見られます。若くても、糖尿病、高血圧、脂質異常症高コレステロール血症)、肥満、不整脈、動脈硬化、このほか晩酌後に入浴する習慣のある方も注意が必要です。血圧の乱高下が一番の問題ですので、血圧が高い場合や、降圧薬を飲んでからの入浴には注意することも大切です。

 ヒートショックインフルエンザと同じように、寒くなったら注意すべきものとして心に留めておきましょう。

高齢者は冬の長風呂に注意、熱中症やヒートショックも

2017年2月17日

写真・図版

 昨年末、80代の夫婦が大阪市内の自宅の浴槽で亡くなった。大阪府警は「熱中症により、もうろうとしておぼれた」と判断した。冬場に多い、入浴中の死亡事故。急激な寒暖差で起きる「ヒートショック」に加え、熱い湯へのつかり過ぎにも注意が必要なようだ。

高齢者が入浴中に熱中症

 夫(当時85)も妻(同83)も足が悪かった。夫は買い物や入浴などで一部支援が必要な「要支援1」。日常生活全般で介助が必要な「要介護4」の妻を助け、万一に備え、いつも2人で入浴していたという。

 昨年12月29日。午後9時半ごろ仕事から帰った次男(58)は、風呂場の明かりに気がついた。「ふだんより時間が遅い」と感じたが、疲れもあり、そのまま1時間ほど仮眠。起きるとまだ電気がついていた。あわてて浴室に入ると、両親が浴槽内で同じ方向を向き、ぐったりしていた。

 湯を張った際の設定温度は、いつも通りの48度。入浴時に何度だったかは不明だが、発見時の2人の体温が高く、他に病気の症状も見られないため、熱中症による溺死(できし)と判断された。1人がもう1人に寄りかかり、身動きがとれなくなった可能性があるという。

 旅行好きで、連れ添って北海道から沖縄まで出かけた2人。「仲のいい両親でした」と次男は振り返る。このところ、父は外出時に杖を使うようになっていたが、「まだまだ元気だと思っていた」と声を落とした。

意外に多い入浴中の熱中症

 入浴中の熱中症は、珍しいのか…


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