奈良県天理市の本多真さん(21)が米ロサンゼルスで1月中旬にあったメイク業界のイベントに参加、学生向けコンテストの特殊メイク部門で優勝した。今月7日に専門学校を卒業し、映像・エンターテインメント業界の特殊メイクを請け負う大阪市の会社で働き始める。将来の夢は海外のドラマに携わることだ。

 本多さんが参加したのは「インターナショナル メイクアップアーティスト トレードショー(IMATS)」。メイクアップの分野で世界最大級のイベントと言われている。

 学生向けコンテストの特殊メイク部門には、本多さんを含む8人が参加。制限時間3時間で出題されたテーマに沿ったメイクをモデルに施した。本多さんは、モデルの頭をスキンヘッドに変えた点や細かなメイク技術などが評価され、1位となったという。

 ログイン前の続き小学生の頃から粘土造形が好きで、中学生の頃、SF映画「エイリアンVS.プレデター」のメイキング動画を見て特殊メイクに関心を持った。高校卒業後、大阪市の専門学校に進み、特殊メイクなどを学んだ。

 「繊細にペイントし、(人工の鼻などの)パーツを肌になじませるのが得意です」という本多さん。7日の卒業式に出席し、11日から特殊メイクや、等身大フィギュアの制作に関わる会社で働き始める。

 本多さんは先月、天理市役所を訪れ、並河健市長に優勝を報告した。並河市長に今回のコンテストでのメイク方法などを説明すると、「『すごい』の一言に尽きますね」と驚かれた。

 本多さんは「就職先で腕を磨き、海外のドラマでメイクに携わりたい。ハリウッドで活躍したいです」と今後の抱負を話していた。