第65回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校A部門が27日、兵庫県尼崎市の市総合文化センターであり、近畿6府県から選ばれた22校が華麗な響きを披露した。

 審査の結果、大阪府立淀川工科高と大阪桐蔭高、明浄学院高の大阪府の3校が関西代表に選ばれ、11月1日に名古屋市で開かれる全日本吹奏楽コンクールの高校の部に出場することになった。

■「うれしすぎ」 滝川二・村上部長

 関西大会で9年ぶりの金賞に輝いた滝川第二は「眠るヴィシュヌの木」を披露。作曲家の樽屋雅徳さんが、今年1月にあった同校の定期演奏会に出演した縁で、夏のコンクールのために作った曲だ。村上純菜部長(3年)は、「旋律がきれいで、どのパートも主役になれる曲。この曲で金賞が取れて、うれしすぎます」と笑顔で話した。

■「感謝の心伝えようと」 県西宮・五十嵐部長

 県立西宮は、「アッフェローチェ」を演奏して金賞に輝いた。変拍子が特徴の難曲。県大会後、パートごとに拍子をとりながら、何度も練習し、音を重ねてきたという。部長の五十嵐華音さん(3年)は「元気で本番に臨み、演奏で先生や周りの人に感謝の心を伝えようと思った。一丸となり、3年間で最高の演奏ができた」と喜んだ。