奈良県広陵町が町特産のナスをPRしようと、ナスを使ったレシピを募集する「なすレシピコンテスト」を今春に開いた。最優秀賞には町立真美ケ丘第二小学校3年の重野紗英さんの作品が選ばれた。8日に町内であるイベントで、試食として振る舞われる。

 町は4月~5月中旬、町在住、在勤者を対象に作品を募集。11作品の応募があり、5作品が6月の調理審査へ進んだ。審査員が実際に食べて採点。重野さんが考えた「なすとツナのおすし」は「手がかかっているようで手軽に作れる。ナス嫌いの子供でもおいしく食べられる」と評価を得た。

 重野さんは普段から自分で簡単な料理を作る。母と一緒にレシピを考え、試行錯誤を重ねた。「選ばれた時はうれしかったです。みんなにも作ってもらい、おいしく食べて欲しいです」と話す。食欲がない時でもさらりと食べられるという。

 ログイン前の続き優秀賞には、町立真美ケ丘中学校教諭の酒元則子さんが考えた「広陵サンドイッチ」が選ばれた。酒元さんは、カツサンドを好きな子が多いことにヒントを得た。野菜をふんだんに使い、「すばやくできて、ビタミンも豊富です」。

 コンテストを担当する町けんこう推進課は、今後、重野さんのレシピを学校給食に採用することなどを検討している。

 8日午前9時半~午後3時半、町総合保健福祉会館「さわやかホール」(同町笠)で「いのちを守るまちづくり」のイベントがある。「なすとツナのおすし」は食育コーナーで約200食、試食として用意される。問い合わせは同課(0745・55・6887)へ。(松永和彦)