2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

房総半島グレートトラバース DAY7 最終章 半島一周305㎞人力踏破

2021-03-28 09:14:23 | グレートトラバース
千葉某所から房総半島内房を南下し、外房を北上してゴールの犬吠埼へ全行程305㎞。残すは飯倉から犬吠埼へ42㎞。


未だ見ぬ犬吠埼のゴールを思うと、昨日から仕事中もウキウキしていた。



朝7:15飯倉駅到着。
事故に遭わないようにと願いつつ犬吠埼アタック開始。



気持ちが浮かれたり、気力がなくなれば街中のロードとは言え事故に繋がる。折角ここまで来たのだから無事に到着しますように。


田舎道は皆が挨拶をして通りすぎ
る。


ここまでに4回、声をかけられた。
元気を貰えます。



お地蔵さんにお祈りし、30㎞踏破。



あと11㎞。疲れているが頑張れ。



銚子市突入。

油断するなよ。銚子市と書いてあっても市街地までは10㎞近くある。到着したわけではない。


銚子市街地へ向かう道と分かれ
犬吠埼へ最後の試練。長い直線道路が何回も襲いかかる。



どんどん気力を奪って行きます。




やっと海が見えて来た。



屏風浦到着。すごい地形。


潮見町、潮見浜到着。あと4㎞。
もう到着は間違いない。

「本当にここまで来た」
振り返っても今までの道が見えるわけもないが、何度も振り返って今までの行程を思い出す。


NHKの朝の連ドラ「澪つくし」で有名な外川通過。








「おい、いきなり現れたぞ犬吠埼灯台!」


「来たぜ、本当に到達したぞ」



行け!
悔いの無いようカッコよく歩け!



やったぜ。
房総半島グレートトラバース全行程305㎞人力踏破!


木更津で痛い足を引きずりながら撤退した、9ヵ月前のあの「一番悔しかった日」を思い出す。



サラリーマンで時間が無くともやればできる。


房総半島グレートトラバース。
歯を食いしばって、家族に、会社に貢献する現役世代へのエールだ!


そして、
ブログを読んで頂いた方々、励みになりました。本当にありがとうございました。






新ステージへ。


未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。

房総半島グレートトラバース DAY6 九十九里ライン46キロのロード

2021-03-24 18:20:40 | グレートトラバース
上総一ノ宮から銚子まで九十九里浜は綺麗な曲線を描く、66キロの長大な砂浜だ。

房総半島人力踏破を夢に見て、いよいよこの九十九里浜にたどり着いた。

有給休暇は今日までで、明日から仕事に戻らねばならない。

「今日、行けるところまで行こう」


右は自動車専用道路なので左の一般道路をいざ突入。




予想していたことだがその地形、地図からも今までに見たことがない単調な直前道路が続く。



この単調さをいかに乗り切るか。
これが肝だ。

「おっ、いいもの見つけ」


自撮り棒にうってつけの枯れ枝を見つけた。


「こいつで遊びながら行けば九十九里浜は乗り切れる!」




「うーん、まだテレビのグレートトラバース3 みたいじゃないなぁ」


でもこりゃ楽しいや。



九十九里町に入る手前で「煮干し」工場に出くわした。


「何だよこれ。すごい量のイワシだ!一匹、二匹貰っても分かんないぞ」

とは思うも、振り払って先を急ぐ。



「九十九里浜見てないぞ。行こう。」




残念ながら未だ銚子犬吠埼見えず。


「おっ、さらにいい自撮り竹棒発見!」
「いいね、グレートトラバース3 みたいな写真が撮れた!」



九十九里町に入ると道路沿いがずっとイワシの匂い。


いい匂いだなぁ。

自撮りごっこが楽しくてペースが遅い。
一旦、自撮り禁止。明日仕事なんだから急げよ。



銚子まで36キロ。射程圏内だ。
でも、折角ここまで来たんだ。大事に行こうよ。

銚子アタックは3日後の土曜日を予定している。
今までの苦労を想えば、勢いで終わらすような乱暴なことは出来ません。


銚子は真っ直ぐだが、左折して飯倉駅へ。
2日休んだからと言って、この280キロの旅が途切れたなんて全然思わない。

今までの練習が頭をよぎる。



「さぁ、あと10キロ。カッコよく歩いて決めようぜ」


テレビみたいにカッコよく決めるには
大股で動作も大袈裟でないと駄目だと分かった。



到着。

今日、大活躍した自撮り竹棒!



飽き飽きするような直線道路を何とかクリアし、見果てぬゴール銚子犬吠埼へ最後の難関36キロ。


未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく!

房総半島グレートトラバース DAY5 勝浦、御宿から核心部へ。

2021-03-22 07:14:00 | グレートトラバース
勝浦までのロングトレイルを終えたが宿は東浪見と先になってしまった。
勝浦まで歩いて戻り上総一ノ宮まで距離を伸ばす計画とした。

午前6:30、宿出発。


嵐は収まったが気温が低い。
テレビの「グレートトラバース3」のようなカメラマンやドローンは無いので、こんな感じで歩いています。



気力で歩いている感じです。
「でも、勝浦坦々麺とサーファーの聖地、御宿が見られるんだぜ。頑張れ」


慣れない寝床での寝不足が祟り、あまり感情が沸いて来ません。



こういう単調なロングロードが一番きつい。でも、15分頑張れば変わるものだ。15分で1キロ強歩ける。水平視界の限界だ。その先に必ず変化がある。


東浪見から御宿まで20キロ踏破。このまま国道を行ってはサーファーの聖地が見られない。



遠回りでも海岸へ。


あの門の先がサーファーの聖地、御宿海岸。




「うわっ、スゲー。月曜日なのに満員です!」



「わおっ!昨日の嵐のせいかパーフェクトウェーブ」




「カッコいいなぁサーファーは。こりゃ女にもてる」




圧倒的にカッコいい。
若さの特権。

「おっ、若いねーちゃん一人」


絵になるよ。
彼氏のサーファーを海岸で待っている。

「こんなドラマみたいな絵に出会えていいのか。来てよかった!」

「おい、サーファー、彼女には帰りにしっかり食事おごれよ。女を泣かすな!」



5キロ先が勝浦坦々麺の聖地だ。

大盛。


「お客さんキレイに食べたね」

店のおばちゃんに誉められた。
5日間まともな食事してないもんな。

「アドベンチャーレーサー食いだよ」




上総一ノ宮から海岸線へ。
これが九十九里浜だ。


遂に来たぞ。
遥か彼方だった銚子犬吠埼。



あと66キロ。

「鼻先まで来たぞ。房総半島の腹の底を覗いてやるよ。待ってろ」




この道の果てがゴールの銚子だね。


未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。

房総半島グレートトラバース DAY4 ストームクルーザー

2021-03-21 19:49:08 | グレートトラバース
鴨川を目前に宿泊先が無いため、館山に電車で戻ることにした。
幸い館山の昨日の宿泊先は空きがあり、明日の荒天を控え難を逃れた。


「これで砂浜にでも野宿したらプロアドベンチャーレーサーなのにな」



一夜明け、体が異常に重いです。
館山から再び昨日の駅へ。


「置いてきぼりにしないでくれ」



嵐の中を勝浦へ出発。


凄い風と雨だが、マウンテンレインウェアの最高傑作、mont-bell「ストームクルーザー」がガッチリ守ってくれる。

このウェア、ホントに凄いです。
肩から上のフード機能が徹底的に研究されている。感動もの。



鴨川シーワールド通過。

また、あのシャチ君に会いたいぜ。


海は大荒れ。


鴨川から勝浦は房総半島の中でも特異な地形で、海岸線の出入りが激しく、岬を貫くトンネルだらけだ。
こんなトンネルが20以上あるが、全部歩道や歩行者トンネルがあり、怖くない。



強烈な風と雨も15:00頃になると少し穏やかに。その間に勝浦市に突入。


「勝浦タンメン食いたいが、腹がへって動けないよ」
残念だが勝浦タンメンは明日にして、コンビニでサンドイッチ2つ食べラストスパート。


やっと勝浦の街が見えて来た!


嵐のせいもあるのだろうが、30キロ歩くのがやっとになって来た。



「疲れたよ。足の水ぶくれで何枚皮むけた。足、すごく臭いよ。銚子まであと100キロあるぜ。楽しいのかよ」



今日の宿泊場所は山小屋そっくりのレンタルルーム。1泊2,700円。最高の雰囲気だ。



でもまた、この暗い狭いスペースで銚子までのプレッシャーに煽動するのだろう。




「あと100キロ。明日やりきれば残り66キロ。頼む」




未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。


房総半島グレートトラバース DAY3 館山から鴨川アタック

2021-03-20 21:35:51 | グレートトラバース
3月21日は朝から激しい雨予想だ。踏破距離が伸ばせない。

どう考えてもまた50キロ歩くしかない。

「三日連続50キロ超えかよ」


見る前に跳べ。


朝7:00 館山出発。



昨日はあまりに疲れ、夕飯が食べられなかった。
出発から12キロの白浜フラワーパークでフラフラしている。


房総半島で有名なスーパー「おどや」
に入り、アホのようにお惣菜を食べた。




しっかりしろよ。

綺麗な景色を見ても元気が出ない。




野島崎灯台から千倉にかけては「花摘農園」が沢山ある。




「綺麗だな」
そんな感覚があればまだ元気な証拠だ。少し休め。


30分程休むと、生まれ変わったように元気になった。
これ、実はロングウォーキングではよくあることで、死人が蘇ったように元気になることがある。



お地蔵さんにも無事をお願いする。


果てしない道だな。

「かかってこいよ!」

千倉から先の海岸はサーファー王国だった。

「えっ、この人、60歳は過ぎてるぞ!」

髪は薄いが波への想いは熱いぜ。

先ほど食べたお握り3ことメンチかつ
2こで、やたら元気が出てきた!

鴨川到着。

しかし、市街に出るまであと10キロ。
「駄目だ。時間がない」

到着する前に真っ暗だ。


夕方まで活動してはいけない。
絶対、痛い思いするぞ。


こんな感じで歩いています。
夕日が影を伸ばす中、鴨川目前にして未熟者アドベンチャーレーサーに試練が待っていた。



あの岬を越えれば鴨川市街なのに、その前に日が暮れてしまった。


「宿がない!」


「部屋は空いてますが、予約がないとお泊めできません」


52キロを歩いてヘトヘトなのに泊まるところがない!



旅館の前で茫然と立ちすくむ未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。