2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

房総半島グレートトラバース 挫折

2020-08-31 08:56:15 | 日記
炎天下の房総半島トラバースは本当にきつかった。






雨傘を日傘代わりに使い、朝7:00からさしっぱなしだ。



目標中継点の長浦を前に、1時間も予定をオーバーしてしまう。



手前の姉崎イトーヨーカドーに入ってからだを冷やさせて頂いた。
イートインコーナーでたむろっているおばちゃんたちは、異様なおっさんが汗まみれで乱入して来たので呆気にとられている。





「1日30キロまでしか歩けないよ」





うとうと10分、2回も寝入ってしまった。







イトーヨーカドーに感謝。






先を見れば炎天下に続く直線道路。




ここまでに水を4リットル、おにぎりを食べる気がしない。





木更津川崎アクアラインを見ても胸に沸き上がるものもなし。






明日、歩けないよ。





木更津駅に着いたのは17:30。


予定を2時間オーバー。






挫折感満載だ。






もっと鍛えなきゃ。もっと歩く練習しなければ。重いバックパックを背負って・・・。






練習と計画のやり直し。




次はせめて富津まで。
館山は遥か彼方の目的地に思える。







銚子までのグレートトラバース。






お土産がない木更津でアサリのつくだ煮を買った。







「自分への慰めか・・・」






千葉行き電車の案内掲示板を見たら思わず泣けてきた。





敗者には挫折しかない。

房総半島グレートトラバース

2020-08-29 22:38:35 | 日記
1日だけのグレートトラバース予行演習だったが50キロの道のりは本当にタフだった。





どしゃ降り雨の歩行は靴擦れを誘発し、冠水道路を渡ったためその傷口からバイ菌が入ってしまった。





足の脛が痛くて歩行もままならない。





「しまったな。本番前に・・・」 






数日薬を飲んで少しは痛みも和らいだが、消えない痛みと、炎天下と、木更津より先は未知の世界と、不安が尽きない。







今日もやっていたグレートトラバース3再放送。






千葉県のルートはキレイに房総半島を一周していた。






「凄いな。田中陽希は本当に歩いてしまうんだな」





そのルートをボーっと見ているだけ。






準備したバックパックは予行演習より遥かに重い。





足、治ってくれよ。




明日も炎天下を想わす生温い夜風に、コオロギがか細く鳴いています。

グレートトラバース3 予行演習③ゴール

2020-08-25 07:00:57 | グレートトラバース
たった10分程度の雨でも長浦駅前の道路は冠水し、マンホールからは水が溢れている。





バックパックさえ濡れなければ体が濡れても問題はない。逆に元気になるから不思議だ。




雨の中をガンガン進む。
靴も中までずぶ濡れだが、かえって気持ちがいいくらいだ。それ程水が道路を流れて足を洗う。






通り過ぎる車に滝のような水を浴びせられるが、こんな天候で歩いている方が悪いのだ。スピードを落としてくださるドライバーの方に申し訳なかった。





丘の上に出ると彼方に木更津の街が見えた。





行け!





あと少し行け!







この時、本気でホラ貝吹きたかった。




駅までここから1時間。しかし防水効果が全くないジョギングシューズは水と一緒に砂も招き入れ、ヤスリのような靴になっている。




やっとの思いで着いた木更津駅。




総武線快速「久里浜行き」にドタっと乗り込む。



「お前、スゲーな。これから、ここから、久里浜まで行くのか」






朝4:00からの苦労など何の意味も、価値も無いかのように、15:46木更津発久里浜行きの電車は軽快にホームを滑り出した。




「房総半島一周か。田中陽希は凄すぎる」




頭の中で考えられる唯一の想いだった。


グレートトラバース3 予行演習②

2020-08-24 06:42:28 | グレートトラバース
千葉県市原市まで約30キロ、体力はまだ大丈夫な感じ。
「木更津まで行こう!」


市原から姉崎まで地図で一直線の国道16号線が実は地獄の始まりだった。





単調。






歩いても歩いても直線道路。
火力発電所と出光のコンビナートの為に作られた道で人の心に配慮無し。





まだ20キロもあるのかよ。


ホントに歩いる証拠に、マジックミラーのいかがわしい店に映る自分を撮った。





地獄の単調さに嫌気が指し、長浦で休憩。イオン長浦が見えた!
12:15着。




買ったおにぎりを撮す元気もない。





「わっ!すごい雨」





突然、隣の女性が叫んだ。





「おい、マジか。こんなに疲れているのに」






JR長浦駅は目の前。





木更津まで何キロある。




「明日、仕事だし、帰るか」




「お前、プロアドベンチャーレーサー田中陽希さん好きだろ!」



すくんでしまう雨を前に念仏のように自問自答していた。


グレートトラバース3 予行演習①

2020-08-23 12:21:38 | グレートトラバース
朝4:00に出発。50キロを歩くなら10時間以上。


戻ってこれますように。


9:00まで雨は大丈夫そう。
降り始める前に距離を稼ぎたい。

6:00頃、検見川通過。
見慣れた景色だから足取りも順調だ。


早く千葉市を越えたいが・・・。
そんな甘い距離でもなし。




千葉市役所を通過したのが8:00。
やっとか。


その後、予想通りどしゃ降りの雨。
バックパックに雨ガードをかけて、折り畳み傘をさしてあるく。
実はこの時かなり疲れていたのだが、足が雨で濡れて冷やされるとまた元気になった!


何らかの変化は必要だね。



まだまだある。


雨は9:30頃まで続くが、幸運にも上がってくれました。
養老川の上でバックパックから雨ガードをはずす。



「このバックパックは最高だよ。バックパックのロールスロイスだ」
登山店でおっちゃんがべた誉めで買わされた、7年前の物。
ホントに背負ってる感がない。




「おっちゃんありがとう」





でも、木更津までの山場はここからが始まりだったのだ。