2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

ラジオ体操第三・・・ 逃げろ蝉

2021-07-31 08:54:04 | 日記
ラジオ体操は第二体操が終わると何故だか子ども達は出席スタンプ場に全力で走って来る。


「出席スタンプは必ず押すから最後でも同じだが、子どもは何で毎回、全力疾走なんだ」




昭和から令和にかけて、言わなくても受け継がれる伝統。
いや、野生の競争心、闘争心だ。






スタンプを押すと2/3の子ども、家族は家路に着くが、残りは・・・



ラジオ体操第三、蝉獲りに突入。



あちこちで蝉の悲鳴が聞こえる。


「時代が変わっても、ラジオ体操と蝉獲りはパッケージ。変わらねぇなぁ」




虫籠の中の蝉に憐れみをかけるのは頭でっかちな大人だけ。
子ども達にとっては勲章だ。





「昨日はね、ミンミン蝉が六匹とアブラが一匹」


「えー、すごいねぇ」
「それで、その蝉どうするの。昆虫採集で学校に出すの」


「蝉は七日間しか飛べないの。だから逃がしてあげたの」




さすが、令和の子どもは洗練されている。
昭和のガキはもっと残忍な事を平気でやっていた。



「昔はよかった」なんて、今の方が余程いい事も沢山ある。








「また明日ね」



「おじさん、ありがとう。さようなら」



挨拶もしっかり出来る令和の子ども達と、夏の思い出を分かち合えた一瞬だった。

一人ぼっちのラジオ体操

2021-07-29 23:25:55 | 日記
夏休みのラジオ体操は初日に参加者が50人以上、次々と公園に来る家族、子どもに胸が踊った。



しかし、残念な事に、二日目は台風8号の影響で雨が朝から降り続き中止に。



出鼻を挫かれた。
「折角、初日にこれほど人が来たのに・・・」




実施チラシには「雨天中止」と記載しているが、雨でも必ず一人か二人はラジオ体操をやりに来る。






「雨の今日も絶対に来るな」






雨の中、待ちぼうけしてる子はいないかと公園を見廻りに行った。





「おじさん、ラジオ体操はやらないの」




誰もいないと思った背後から、小さな声で呼び止められた。




「やっぱり来てたか」
「親も雨天中止を教えてやればいいのに・・・」






「いや、分かっているんだ。雨だけど、もしかしたらラジオ体操をやるかも知れないと、淡い期待で雨の公園に向かったんだよな」





この子は一体、どれだけの想いをラジオ体操に寄せているのだろう。






「一人でやる?おじさんも付き合うよ」



「やだ。皆がいないならやらない」



体操じゃなくて、この子は皆に会いに来てるんだ。皆に会えるのが嬉しいんだよ。






「明日はきっと晴れだよ。公園でまた会おう」




小さな背中に投げかけた。

日本百名山 浅間山人力踏破(後編) 黒斑山ゴール

2021-07-24 19:37:12 | グレートトラバース
浅間山(前掛山)の山頂は火山活動のため入山不可なので、外輪山に登り返し、高峰高原がゴールだ。


「えっ、この絶壁登るのか?」





「フツーに登山やるなら大丈夫です」




“フツー”って色々あるだろ!
これ、フツーじゃないよ。
降りて来てるが誰も登ってないぞ。




浅間の洗礼、まじでビビった。





上りきったら今度はやせ尾根の稜線。



「浅間山(前掛山)とは正反対の山容だ」



仙人岳到着。

外輪山から浅間山は何処からでも望める。



仙人岳に限らず、外輪山の浅間山フォトスポットはどこも占有されているので自撮りは出来ません。




残念。






          
蛇骨岳到着。





黒斑山到着。

ここで浅間山を臨める外輪山は終わり。

高峰高原まで下山します。






正体を見たことも無かった浅間山。

警戒レベルが解かれる事は今後も無く、登頂は叶わないが多くの登山者がその人気を物語る。



長野はやっぱり“山銀座”。浅間以外にも名山が溢れている。




「実家が信州にあってよかったな」



ちょっと誇らしげな都会育ちのオヤジだった。

日本百名山人力踏破(前編)圧倒的浅間山

2021-07-23 15:38:19 | グレートトラバース
20年間、長野の実家に帰省しながら浅間山に一度も登頂したことがなかった。

長野県佐久市から見える浅間山は牙山、剣ケ峰に邪魔され、その全体像を拝む事が出来ない。



今回、浅間山に登頂するチャンスがやっと出来た!



登頂前日、浅間山外輪山を臨む。




朝4:30、佐久市某所出発。




東小諸駅地下道到着。ここから浅間山まで一直線だ。




自動車道で標高を稼ぐ。


8:00、浅間山荘到着。



登山道入り口。
「さぁ、行こう」




いきなり硫黄の臭いがする。

川も赤い。


不動の滝の水も白濁している!

決して綺麗でない溪谷。


世界有数の活火山、
浅間山はやはり異様な山だ。


牙山。異様すぎる。圧倒的断崖絶壁。
浅間山の山体崩壊の遺産だ。


異様な山容が続く。

「なんだこの山は!化け物でもでそうだ。これが浅間山なのか?」




実際の浅間山には火山活動で登頂はできない。警戒レベル2のため浅間山登山道を外れ、「Jバンド」と言われる地点が目標だ。



森を抜けたら浅間山(前掛山)は本当に突然現れる。



「何だこれは!圧倒的存在感。余りに均整のとれたプリンみたいな・・・、デカイ、デカすぎる」



初めて見た浅間山。
感動なんて言葉で歯向かえない、人間の存在なんか馬鹿にする位の圧倒的スケール。




「スゲー。これが浅間山か」



完全に存在を否定された未熟者おやじだった。

俺がやらなきゃ誰がやる 行け! ラジオ体操おやじ

2021-07-20 00:18:30 | 日記
昨年はマンションのラジオ体操をzoomで開催したが、面白くも何ともない。


コロナ禍⇒リモートの方程式が出来上がっていて、安易すぎた。


ラジオ体操を実施していた団体もあったが、クラスターなど発生していなかった。




楽しやがって。
コロナを「逃げ口上」に使っただろ。
ラジオ体操なんかやれないなら止めてしまおうと思ったよな!




ずるい奴だな。





「ラジオ体操なんか誰も来ないよ」




嘘つけ。





来るよ。







公園のすみっこで恥ずかしそうにしてる子。


お父さんとお母さんが昨夜、喧嘩していたと、呟く子。


小さい兄弟の手を引いて来る子。







「この子達は何と言って家を出て来るのだろう・・・」





子供それぞれに事情があって、それでもラジオ体操に来て、無心で体操して、また現実に帰って行く。





子供には生きる力が漲っている。







話せ。
もっと話せ!
子供が笑顔になるまで
子供に話しかけろ!






子供に勇気を与えるのは大人の役目だ。





顔を合わせば、言葉を交わせば、皆、夏の厳しい一日に立ち向かう勇気が沸いて来るんだ。







そのためにラジオ体操があるのなら、馬鹿もやりがいがあるってもんだ。





もうすぐ夏休み。
夏の楽しさは、昭和生まれのおっさんが教えてやるぜ!