2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

野宿の心得 公園野宿と浮浪罪の境目

2021-06-27 12:44:30 | グレートトラバース
公園で野宿をすると色々なプレッシャーがあり、テントの中でなかなか落ち着く事が出来ない。


「自分がやっている事は違法な行為なのか」


違法であれば警察に捕まるわけで、そんな事をいい大人が公然としてはいけない。

一方で、野宿で旅行したり、日本一周をしている人もいる。



「浮浪罪」


この軽犯罪を知らないと、野宿に負い目を感じ、あらぬプレッシャーを自分にかけ、折角の旅が台無しになってしまう。



「浮浪罪」
「生計の途がないのに、働く能力がありながら職業に就く意思を有せず、且つ、一定の住居を持たないで諸方をうろついた者」
引用)





「つまりは、野宿していても浮浪罪には当たらない事を証明しなければならないわけだ」




「身分証明書は絶対に持って行こう」






加え、野宿するその地に住民税を支払っていない“よそ者”である以上、条例に従い、ご近所に迷惑をかけてはいけない。



野宿マンの心得。







常軌を逸した行動は、それを怖がる人もいることをわきまえて、野宿は人目につかないように実践しよう。


心得1
暗くなってからテントを設営し、日の出と共に撤収。



心得2
野宿で旅をするなら身分証明書は必携。


野宿と言えど、自分なりの考え、理屈はしっかり積み上げて、
「やっちゃえばいい」で終わらすわけにはいかないな。

野宿の心得 闇に現れ朝露のように去れ。

2021-06-25 20:53:19 | グレートトラバース
会社が終わって、平日だが、千葉某所から5キロ先の公園で野宿の練習をすることにした。


夕飯をまともに摂って出発しては、実践にそぐわないので、カップ焼きそばのみで出発。



1時間弱歩いて本日の宿泊地、某公園。



「うぇ、真っ暗」




夜営地にある公衆トイレに浮浪者が居て、退散しようか迷ったが、意を決してテント設営を開始した。





「ここで負けるわけにはいかないのだ。サラリーマンにはサラリーマンの意地がある!」




ライトを点けると存在は少し分かりますが・・・

消灯すると闇に消えます。

「特殊部隊のようだ」
公園に着いた時の緊張感は消え失せ、厚かましさと、傲慢さが、自分を占め始めてる。




「野宿では、人を石コロ程度にしか思わない不遜さが必要なんだ。サラリーマン時代と同じ気持ちでどうする!」




夜営で必要と思った枕、アイマスク、ブログの方からアドバイス頂いた“耳栓”を用意した。

暗くてよく分からないけれども、公園野宿のテントの中なんてこんなもんです。




3時間は眠れた。




「やったぜ、野宿で睡眠、成功!」


蚊取り線香は100均マルチナイフで立てました。我ながらグッドアイデア。



近隣住民に見られないように素早く撤収。


撤収まで45分。寝ぼけ作業だが、それでも朝5時前には完了。




ここからが特殊部隊の真骨頂。
地面に打ち付けたペクの穴を埋めて、芝生は元に戻し、夜営気配の一切を抹消した。


「いいねぇ、カッコいいよ」


襲われるかと心配していたあの浮浪者も同じ時刻に去って行った。




さぁ、これから会社だ。仕事中、絶対寝るなよ。野宿してもしっかり仕事をしようぜ。

野宿で睡眠2 (後編)虚しい朝

2021-06-15 07:22:17 | グレートトラバース
時計は午前3:40分。
「あー、また眠る事が出来なかった。帰りのロードは辛いなぁ」


4:00になれば空も白み、小鳥がさえずり、カラスが鳴き始める。
自然の躍動を感じる一方で、一晩中寝られずテンションどん底のおっさんが、一人テントで横になっている。


虚しい朝だなぁ。


動きたくないよ。




なんだ、テント泊している人がいるじゃないか。



撤収開始。
あのテント泊の人達は熟睡したのだろうか。車も近くにあるから安心だったろう。




ベンチがあるとマットや寝袋の片付けはすごく楽です。




朝ご飯。



折角のキャンプ場なのに、何の収穫も無く帰宅。
帰りも34㎞のロードが待ち受ける。




お同じ事を繰り返しても結果は同じ。
何かを変えなくては・・・。



苦難の一晩は何事も無かったように、朝日に徐々にリセットされて行く。




一日の始まり。
すがすがしさ。
自然の息吹き。



「朝って本来、そういうもんだがな」



「いやいや、辛い朝だっていくらでもあっただろ」

野宿で睡眠2 (前編) 試される適応能力

2021-06-13 19:11:35 | グレートトラバース
千葉県野田市に無料のキャンプ場があるので、野宿の練習のためそこで一泊する計画を立てた。


「暴漢に襲われないか、警察を呼ばれないか」
一晩中、そんな事を考えているから眠られないと思い、それではキャンプ場ならそんな心配も少なかろうと考えた。



千葉某所から野田市スポーツ公園へ34㎞のロード開始。




Googleマップはこういう道までもルート表示してくれるから凄い。


国道ルートを外れているので旅をしている気分に浸れる。



しかし、夏日なのでペースが上がらず、バテバテになってしまった。


予定より遅いが、野宿の場合、テント設営で他の利用者の奇異な目を避けるためにも、到着は少し暗いくらいの方がいい。


それを想定していたが、予想以上に体力を消耗し、到着時刻は19:00。

「テント設営が終わったら、きっと真っ暗だな」




「よし、設営地はここ。時間がないから迷ってる場合じゃないぞ!急げ」





闇が覆う前、ギリギリ間に合ったが、体はヘトヘト。テントに潜り込み、エアマットを膨らまし、夕飯。


「美味しいふかふかフレンチトースト」と謳ってあったが、豆腐じゃないのか」




消化で胃に血液が行くと、頭に血が行かず眠くなるよ。



野宿の場合、そんな事は無いな。




夕飯を終えて体はリラックスしているが、頭がギンギンに冴えている。




「こりゃまた寝られないよ、きっと」




二時間経過。


「野宿で寝る練習に来たんだろ。頑張れ。寝ろ」




四時間経過。

「真っ黒なブログの写真なんてあり得ないが、このリアル感が大事だな」


「余計な写真撮らずに、早く寝ろ!」






「自衛隊員の適応能力って凄いよ。何処に派遣されても生き抜いちゃうよ」


どこかの奥さんが井戸端会議でそんな事を言っていたなぁ。





六時間経過。
「あーあ、また今日もだめか。寝られない」




時計は午前1:30。




目の前のスマホ。
風の音。
遠くに聞こえる救急車。




思考回路は止まっているが、感覚だけはビンビンだ。




自分の体なのにコントロール出来ないって、

「脳ミソってめんどくせぇ作りになってんなぁ」

野宿の睡眠 第一空挺師団の優しい目

2021-06-08 17:50:34 | 日記
空挺師団はパラシュートで敵の最前線や後方に投入される精鋭部隊だ。

訓練も半端ではないだろうから、野宿で寝るコツを伺ったら、野宿睡眠のいいヒントになるかも知れない。



職場に空挺師団を退役した人生の先輩がいるのを思い出し、どうしたら野宿でぐっすり寝られるのかコツを伺ってみた。




「夜営の訓練は厳しいよ。“寝ろ”と言われたらすぐ寝ておかないと次の訓練で体が動かないんだ」




「“寝ろ”と言われてすぐ寝られるもんですか」




「最初から問題無く寝られたよ。性格だね」


「空挺師団でも寝られない人がいるんですか」


「いるよ。辛そうだったね。100㎞くらい歩く時もあるからね。寝られないと辛いだろうな」


「怖くないですか。敵が襲ってくるとか考えないんですか」


「うーん、寝ちゃうんだな、これが。今の仕事でも“寝ろ”と言われたら寝る自信がある。鈍感なんだよ。鈍い、図太いんだな。寝る訓練、コツなんかないよ。周りや、他人を気遣わない鈍感、図太さだね」




欠点と言われる性格が、長所になるんだな。


「野宿で寝られないのは繊細だからさ。違う自分、性格を手に入れる機会だね。慣れればできるよ。人生得したじゃないか」



「ハハハ・・・」


「頑張りなハハハ・・・」



何かを達観した、精鋭部隊の優しい目が微笑んでいた。