2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

マンション植栽 不要不急の要

2020-09-29 20:06:59 | 日記
今年の夏は梅雨が長く、明けたと思ったら猛暑、酷暑の到来だった。



毎朝5時起きでマンションに植栽したお花に水やりをしていました。



秋になるといいお花に育ちました。





被地植物の「リッピア」を覆わせると、地面が砂漠になるのを防いでくれたような気がします。






マンション前にこの夏、枯れがれの街路樹があるのに気付き、お花のついでに水やりしました。



「お前、秋になったらすごく元気になったなぁ」
本日、出勤時に目を細めた。


ハクモクレン。





昨日の仕事のミスで落ち込んでいた。
朝まであまり寝る事ができなかった。




このハクモクレンを見て、力が漲ってきました。
「あんなに弱々しかったのに、青々した葉を付け、花の蕾まである」

「ありがとう」と言われたような気がした。


夏に必要無かったかも知れない街路樹の水やりが、自分に恩返ししてくれたのかも。






マンションの植栽など必要ないかも知れない。
わざわざ5時起きして、急いで水やりなどしなくても何が変わる訳でもない。




しかし、それを待っている草木があり、水やりしてると挨拶してくれる人もいる。

「あのお花は近所のフォトスポットになってますよ」と言われた時は本当に嬉しかった。






不要不急が「必要」だと言ってくれる人がいるから続けられる。





「雨が降らない日は必ず水やりするからな」





駅へ向かう足どりが少し軽やかになりました。

房総半島グレートトラバース 東金アタック 

2020-09-27 18:35:07 | グレートトラバース
「帰ります」

グレートトラバース3で田中陽希さんが何と無しにつぶやいた。

岐阜県恵那山から自宅のある神奈川県まで。
帰る理由は免許更新期日が17日後だからだ。



帰宅手段は「徒歩」、その距離400キロ!




何気に言うかその距離を。





怪物・・・。










公園の掃除を一緒にしているAさんが今回出産で千葉の東金市に帰るという。





「おめでとうございます」
と言いながら、頭の中では歩いて行ってみようと、目論んだ。



初めての「外房」。海は見えないがそこから20キロ先は九十九里浜だ。
「何気」に出発して38キロ踏破だ。



朝も敢えてゆっくり7:20、千葉某所出発。




第一目標「四街道市」通過。


先週の房総半島グレートトラバース館山アタック、2日連続50キロは体に堪えた。
口にヘルペスができるわ、風邪ひくわでその後、散々な目にあった。




「無理しないで30キロを毎日歩くのが大事。力がないんだから」





田舎道を行く。




「おっ、いい感じ。六甲山みたいだな」





楽しまなければ30キロのロードは結構辛い。






20キロを歩いたところで房総半島グレートトラバースのゴール「銚子」の表示を見つける。





「いつになればたどり着くのか・・・」





「やちまた」と読みます。


通過。




東金突入。



この、30キロを越えたところからが大事だ。
35キロを勢いに任せボロボロで歩き切る奴と、38キロを余力残しできっちり歩き切る奴とでは格段の差がある。




仕事と同じ。



無理せず休め。
ゴール手前で休む事も大事。

足、もみもみと、ストレッチ。
15分休憩し、ラスト6キロアタック。







外房の雰囲気漂うサーフ&ステーキの店。





「何でも利用して楽しめ。足に痛み出るなよ」





この2キロを「きっちり」歩くのだ。
仕事と同じ。休んでもいいから
「きっちりやれ!」







何気にゴール。





明日仕事だな。
何気に38キロ。





「足、少し痛くなっただろ。まだまだだ練習足りないよ」








この先20キロに九十九里町。
その50キロ先に銚子犬吠埼・・・。





小さな自信を胸に秘め、初めての外房線に乗り込んだ。




未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦はつづく。


房総半島グレートトラバース 館山アタック③ 遥かなり銚子犬吠埼

2020-09-22 09:08:28 | グレートトラバース
「走れ!」


トンネルの壁と車道の間に1メートルに満たない幅で白線が引いてある。




必死で走る。




「ブォー ブォー 」 


凄い爆音で何台もの車が直ぐ脇を通り過ぎる。




「ブォー」


「ブォー」



何回トンネルをくぐったろう。


もう勘弁してくれ。



「ブォー」


「ブォー」




やっとトンネルを抜けたと思ったら
車道の脇にお情け程度に引かれた白線があるも、雑草で覆われ歩けたものではない。




「ブォー」


またトンネルかよ。



「命が惜しけりゃ走れ!」




必死の思いは不思議と足の痛みを忘れさせる。



トンネル内では無灯火の車が一番怖い。
歩行者と認識されているか分からないから。
だから大袈裟に腕をふって走る。




「ブォー」



「ブォー」





「お彼岸のお中日には必ずお墓参りに行きます。だから連れて行かないでください。じぃちゃんお守りください。」



心の中で叫んでる。



「ブォー」



「助けてくれ。歩道よ出てきてくれ」



「ブォー」






幾つものトンネルを全力で走り抜けた。




「あっ!歩道だ」




何個めかのトンネルを抜けだしたら、対向車線に歩道発見。




「助かった!」



何だこの歩道は!


「千葉県鋸南町雑草の楽園 入場無料」





生きているから冗談も言える。




雨も止みました。



「御大層な演出だな。こちとら命がけだぞ」



足が痛くて体は疲れきっています。
「こんな状態で館山に着くのが目的ではない」
「まだまだ力が足りないんだよ」




館山まであと7キロ。




ゴール目前の「富浦」で断念した。
「あれだけ練習したのにな」
「2日合計100キロ踏破も目前なのにな」





失敗したのはトンネルのせいではない。自分に力がないからだ。










「また出直しだ」
18:22富浦発千葉行き各駅停車入線。





電車が各駅に停車する毎に、1ページづつ今日の思い出が白紙にリセットされる。




機械的なアナウンスを聞いてはいるが、流れる夜景の彼方には、明らかに犬吠埼を挑む自分がいる。




大丈夫だ、心は折れていない。
未熟者アドベンチャーレーサーの挑戦は続く。

房総半島グレートトラバース 館山アタック② 恐怖のトンネル

2020-09-21 15:03:18 | グレートトラバース
内房の海岸線をはしる127号線をひたすら進む。



金谷の前後で房総半島の全貌が露になった。





「遠いなぁ」

30キロ歩いてもあの先端の手前にある館山まで、圧倒的な距離感が迫って来る。




次の目的地「保田」へ。
45年前の海水浴の思い出がよぎる。
夏休みの宿題を作りに保田の魚市場へいったよね。


勝山通過。
ここから海岸線を外れるので海の写真を撮る。

つぎの岩井で127号線と別れ山道を一気に館山へ。
車は15キロの道のりがあるが、徒歩はショートカットできるので3キロも得をする。


足に痛みが出てきた。早く着きたい。



127号線を離れ、この山の道をトラバースするんだな。


Googleの地図通りだ。徒歩の最適ルート表示。
いや逆に127号線が徒歩の最適ルートになっていない事に疑問が残る。



「距離が長くなるからか・・・」




山道通行止め。

先日の大雨で法面崩壊。



「マジか・・・」
127号線まで戻り、距離は長くなるがそのルートを行くしかない。



館山までの歩行ルート。





館山までの車のルート。




何故違うのだろう・・・。




「まさか歩道が無いのか」



保田までの道のりでもトンネルはあった。

歩道があるトンネルあり、トンネル内歩行の時はボタンを押して歩けるトンネルあり。
怖いけれど歩けるものだった。



「だからGoogleも歩行ルートで表示してたのだ!」
「Googleが歩行ルート表示してないということは、歩道がないからだ。そうだ間違いなく無い」





館山への山道歩行ルートは完全閉鎖になってしまった。
残されたルートはトンネル内に「歩道が無い」127号線のみ。






15:00から降りだした雨は16:30に上がると予報してたのに、益々強くなっている。





館山まであと15キロ。
この先5キロに歩道無し。
トンネルは10近くある。






「トレイルラン・・・」






目の前に恐怖のトンネルが大口開けて現れた!



房総半島グレートトラバース 館山アタック①

2020-09-20 23:20:56 | グレートトラバース
昨日、木更津までの50キロ踏破を終えたあと、山小屋「自宅」に戻り夕食。
メニューはインスタントラーメン。




本物の山小屋縦走ならまともな夕食など摂れないのだから、食事があってもインスタントラーメンにした。

朝5:30、昨日踏破した木更津へ向け出発。


6:30に木更津に到着。
当に12時間前にいた場所。


空も高いし絶好のトラバース日和。




アタック開始。





127号線はこんな景色ばっかり。

単調でつまらない。


富津到着。

取り敢えず、房総半島グレートトラバース木更津超え成功。





海だ。
房総半島グレートトラバースの練習以来、真面に海を見たのは初めてだ。




いいよ、富津岬超えてるね。





127号線を進むとラーメン「梅の屋」というところで凄い行列に遭遇した。


「こんな田舎にわざわざラーメン食いに来るのか」
と、奇異な目で行列を見ていたら、逆に
「何だあのバックパックしょって歩いている奴は。馬鹿か」
と呆れ顔で見つめ返された。


更に行くと「黄金のアジフライ」なるものが出てきて、ここも行列。


富津市竹岡。


竹岡漁港前に「黄金に光るコケ」なる井戸があり、どうもそれを地域興しに利用したアジフライらしい。


ただの濁り池だった。




いや、楽しい。
海沿いの道といい、田舎の行列が出来るラーメン屋といい、黄金のアジフライといい、内房満喫。


127号線の単調さが一気にふっ飛ぶ。


足は少し痛いだけ。
竹岡の別荘群や海沿いの道を楽しんでいると、あっという間に金谷に着いた。




鋸山も見えるしな。





スタートから30キロ。
順調。






但し、歩道のないトンネルを除いては・・・。



「怖いよ、あんな歩道のないトンネルは。」






まさか、トンネルが命取りになるとは
・・・。




この先、恐怖のトンネルが幾つもあんぐり口を開けて待ち構えていた。




そんな事は露知らず、未熟なアドベンチャーレーサーは残り20キロのアタックに金谷を後にしたのだった。