2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

野宿ソロキャンプ(後編) 夜明けの感動

2021-05-31 08:07:12 | グレートトラバース
万が一のために、灯りは点けておく事。ラジオか音楽は音量が小さくても流しておく事。


ソロキャンプの注意点をネットで調べ、すぐに実行した。


「草木も眠る丑三つ時」
ことわざのとおり、この時刻は周囲が静まりかえる。
「変な奴だって、この時間はテントを襲わないだろう。(こんなところでキャンプしている自分が一番変か)」


「あと二時間、あと二時間・・・」
思いながらうとうとしていたら、夜が明けていた。




外に出てみる。

「助かった!野宿成功!」

生きてる実感が体に溢れていた。
「あー、凄く嬉しい。何なんだこの感覚は」


近くで野生のネコが平然を装い、野宿程度で感動している人間をあざけ笑っていた。


闇のカーテンが上がるのは一瞬だ。

「神様、ありがとうございました」


早々にテントを撤収し、ソロキャンプの痕跡を消す。



木更津よ、いつもありがとう。感謝しかありません。


さぁ、歩けるところまで歩いて帰ろう。




大好きな館山方面に向かい、
「いつかは野宿だけで銚子まで」

新しい目標に思いは馳せるのだった。

野宿ソロキャンプ(前編) 朝まで続く野生の世界

2021-05-30 12:46:28 | グレートトラバース
千葉某所から木更津まで48㎞。行きは歩いて帰りは総武線で帰ってくるが、今回は野宿する事にした。


野宿など一度も経験したことありません。


地図で候補地を探しました。
川の近くで大きめの公園か、電車のマイナー路線の無人駅を探すのが肝とのこと。



「あった!」
木更津市の某公園。



決めたはいいが、近くにコンビニは無いし、不馴れな土地だし、何かあったら、どうしよう。




前日から不安がつのる。
「警察に通報されないか」
「不審者に襲われないか」




朝、8時に家を出発し、午後6時に目的地に到着。疲れも溜まっています。


早めに到着して食料の確保と場所を選定しなければならず、焦ります。




この公園、思いどおりで場所選定の条件をかなり高いレベルでクリアしている。キャンプ場並みだ。






朝から風が強く、テントが上手く立てられるか不安だったが、地元での練習が奏功し、15分で完了。
テントはこの色で正解だった。
緑に溶け込んでキャンプしているとは気づかれ難い。


中はこんな感じです。



冷静を装い文章を書いているが、実際はかなり怖がっています。



風速8メートルの風は予報に反し、夕刻になっても止む気配が無い。



強風は草木を鳴らし、テントを揺さぶり、落ち着いて体を横たえるなぞ出来ない。不審者に襲われる不安が怖さに拍車をかける。




加え、
夜は人間が支配する世界ではない事がよく分かった。
あちこちから野生の声、音も聞こえる。


夜は野生の世界だ。不気味な鳴き声、足音、生き物の悲鳴、人間の感覚なんて及びもつかない“野生の音”





「これが朝まで続くのか!」

テント入口のチャックを閉めると怖わいので開けておき、、天井のライトも点けっぱなしにした。







衣食住の、住の自由を手にするなら、戦わないとダメだ。恐怖と戦い、生き抜く術を身に付けないと。



只今、午前2:30。明るくなるまであと1時間半。



耐えろ。何としても生き抜け。



大袈裟でなく、本気でそう思った。

フローリングで寝袋練習 家の中で“すみっコぐらし”

2021-05-26 09:32:03 | グレートトラバース
「野宿をするなら布団に寝てたらダメよ。薄いマットレスで練習しないと寝られないです」



確かにそうだ。



登山者やバックパッカーはよくあんなに薄いマットの上で寝られるなぁと、テレビや雑誌で見る度に思います。




早速、寝る場所を居間のフローリングに移動し、薄っぺらのマットを敷いて練習しました。




こんな感じですが、モデルは“すみっコぐらし”にやってもらっています。


一日目。
朝、起きると背中が痛いです。よく寝られず、怖い夢を見ました。

二日目。
また、怖い夢を見ました。
野宿して暗闇でこんな悪夢を見たらたまったものではない。

フローリングが固くて寝つけないため怖い夢を見るのでしょう。




初夏の、今の時期は寝袋として使うと暑くて目が覚めてしまいますが、掛け布団として使うと凄く気持ちいいです。



寝不足のため会社のリモート会議で居眠りしました。




今日も寝袋で“すみっコぐらし”。




「今週末は実践でやってみよう」





家の中で“すみっコぐらし”。
世間からも“すみっコぐらし”。


おいらの人生、こんなもん。

テント張りの練習 “犬小屋のおじさん”

2021-05-23 17:43:27 | グレートトラバース
テントは衣・食・住の最後の自由を手に入れる事。




「あー、そうなんだ。何処にでもいけてしまうしね。楽しいだろうな」



会社での昼食代を、お弁当にしてもらい、ワンコインを貯金箱に貯めて手に入れたテント。

“mont-bell ステラリッジ”






「お客さん、テントは初めてですか」

「はい」

「いきなり建ててはダメですよ。公園で何度も練習しないと建てられないです」


テント張りも数回やるとなんとなく仕組みが分かってくるが、現場では疲れが溜まっている中での設営だから短時間で出来るレベルにしないといけないな。




近場の広い公園で特訓開始。



シートを敷いて、骨組みで押さえる。


内張りセット。

毎回思うが、柱のフレームよくここまで曲がるなぁ。



15分経過。



外張りセット。


飛ばされないようにヒモで固めて終了。



「なんだよ、35分もかかっているのか」


よし、違う場所で再度練習!と、撤収を始めたら、どこかの子どもが母親に告げ口しているのが聞こえた。



「あのおじさん、犬小屋片付けているよ!犬小屋倒しちゃった!」






「犬小屋じゃねーよ。犬、いないだろ。人間が出てきただろ!」


口には出さなかったが恥ずかしい。


子どもの母親もそそくさと、逃げるようにその場を去った。


撤収に20分。
「これ、結構慣れが必要だな」



場所を移動し、違う状況で犬小屋設営開始。


ここまで7分!
「どうだ!」


完成。



中はこんな感じです。




「あっ、mont-bellのテントだ」
「最新の・・・」


通りすがりの夫婦の奥様がご主人に話しかけ、何か会話をしているのがテント越しに聞こえた。



「そうです、奥様、最新のmont-bellステラリッジです。よくご存知で!さすが奥様、お目が高い!



ご満悦で撤収もはかどりました。


千葉県四街道市にある変なトンネル

2021-05-16 08:12:17 | グレートトラバース
千葉県四街道市にある、線路をくぐる変なトンネルに再度行きたくなり、千葉県某所からロングトレイル開始。




総武線物井駅から数㎞先にある高さ120センチの、総武本線をくぐる歩行者トンネル。


前回、あまりにも珍しいので写真を撮ったが、スケール感が全くないので、今回は自撮りしてその低さ、小ささを写し出したかった。


物井駅まで千葉某所から15㎞。





到着。
この広場の奥にあの変なトンネルがある。



再度見ても、通路とは思えない低さ、狭さが不気味な雰囲気を醸し出す。

高さ120㎝。
何でこんなものを作ったのか。



頭上注意と書いてあったが、しっかり頭をぶつけました。




こんなヘンテコりんなトンネル通路なのに、近隣居住者は自転車やウォーキングでフツーに通行しているから不思議だ。



トンネル通路を出るとド迫力で電車を撮影出来ます。



そこから山道のような綺麗な散歩道に続く。



このギャップも凄い。



「やっぱり変だよ。地元の人は行政に文句いわないのだろうか。その違和感を逆に楽しんでいるのか。鉄道マニアはこの場所知らないのだろうか・・・」




時間も早いので成田まで歩く事にした。



BS NHK「こころ旅」に「私の心の風景」として投稿しても、マニアック過ぎてボツだろうが、味気ない日常を楽しむには最高の贈り物。




「だからまた、歩いちゃうんだよな」