その塊は、ムクムクと大きくなり
片手の中にやっと収まるくらいになる。
そして、弾力のあるその塊をもう片方の手で
優しく撫でるように触り、息を吹きかけ、再び両手で包み込むと
浮上し始めた…
わたしの手から離れ、眩しい光とともに二つに割れ始める…
中から、今までに観たこともない物体が生まれた。
しばらくすると、その物体はゆっくりと下降し、わたしの手のひらに戻った。
赤と黄色と青と茶色のその物体は…
柔らかくも硬くもなる…
大きくも小さくもなる…
わたしの分身…
15年後にあの人のもとに届く…
あの人のそばから離れない。
ユニークなルックスに隠された実態は、
とてつもなく最強で有能な戦士である。