宝物。

ひとり言など

ハロウィン…

2012-10-26 07:12:14 | ケルト文化



概要

ケルト人の1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると

信じられていた。

これらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた。

これに因み、31日の夜、カボチャをくりぬいた中に蝋燭を立てて、魔女やお化けに仮装した子供達が

近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリック・オア・トリート(Trick or treat. ご馳走をくれないと

悪戯するよ)」と唱える。

家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちは貰ったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティーを

開いたりする。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよい。





ジャックランタン

ジャックランタン(お化けカボチャ、カボチャちょうちん)は、オレンジ色のカボチャをくりぬき、

刻み目を入れ、内側からろうそくで照らしたもので、最もハロウィンらしいシンボルである。

ハロウィンを祝う家庭では、カボチャを刻んで怖い顔や滑稽な顔を作り悪い霊を怖がらせて追い払うため、

ハロウィンの晩、家の戸口の上り段に置く。これは「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」を象徴したものである。




歴史

古代ケルトのドルイドの信仰では、新年の始まりは冬の季節の始まりである11月1日のサウィン祭であった。

ちょうど短い日が新しい年の始まりを示していたように、日没は新しい日の始まり

を意味していた。したがって、この収穫祭は毎年現在の暦で言えば10月31日の夜に始まった。

アイルランドと英国のドルイド祭司たちは、火をつけ、作物と動物の犠牲を捧げた。

また、ドルイド祭司たちが火のまわりで踊るとともに、太陽の季節が過ぎ去り、暗闇の季節が始まった。

11月1日の朝が来ると、ドルイド祭司は、各家庭にこの火から燃えさしを与えた。

各家族は、この火を家に持ち帰り、かまどの火を新しくつけて家を暖め、

(「妖精」(「シー (Sith) 」と呼ばれる。女の妖精はバンシーと呼ばれた)悪霊が入らないようにする。

というのも、1年のこの時期には、この世と霊界との間に目に見えない「門」が開き、

この両方の世界の間で自由に行き来が可能となると信じられていたからである。(引用)


小人伝説…

2012-10-20 18:36:05 | ケルト文化
『借りぐらしのアリエッティ』とケルト文化



スタジオジブリの『借りぐらしのアリエッティ』。

この映画の原作はメアリー・ノートンの小説『床下の小人たち』(岩波少年文庫)で、

イギリスに伝わる小人伝説をもとに作られた作品だ。



イギリス 、小人伝説とくればケルト神話。森の民ケルト人は自然のあらゆる場所に神を見て、

その神を巨人や人魚、火の精や水の精など、妖精たちに託して神話として伝承した。

そのテーマは『風の谷のナウシカ』や『となりのトトロ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『もののけ姫』

『千と千尋の神隠し』などにも共通するものだろう。



ケルト人はローマ帝国やゲルマン民族によって辺境へ辺境へと追いやられたが、ヨーロッパ各地に

その末裔が住んでおり、遺跡や文化が残されている。ケルト人の故郷とも言えるのがイギリス と

アイルランドを中心とする島々で、特にアイルランドはいまでも国民の多くがケルト系だ。

もちろん小人 伝説も残されており、人間と小人が地上と地下を分け合ったという

小人レプラホーンの神話は、アリエッティの物語を彷彿させる。



というわけで、3つめのオススメルートはアリエッティのルーツを訪ねるケルト世界遺産旅。

訪ねる世界遺産はイギリスの「ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群」、

アイルランドの「ボイン渓谷の遺跡群」、フランスの「モンサンミシェル」。いずれもケルト以前の遺跡だが、

ケルトの人々はそれぞれの世界遺産に神を見ていたという。その心を感じよう。



まずはイギリスのストーンヘンジ。紀元前3000~前1500年ほどまで1,500年にもわたって

聖地として崇められていた場所に立つ環状列石で、目的も謎なら、最大50tもの巨石を運んだ方法も謎。

悪魔が造ったとか、神と交流する場所だったとか、様々な伝説が伝えられており、ケルト人たちはここで

儀式を行っていたとも言われる。



続いてアイルランドに渡り、「ボイン渓谷の遺跡群」のニューグレンジを訪れよう。

ニューグレンジは紀元前3000年前後に造られたと見られる謎の墳墓。

ケルト人はこの地に妖精が住んでいると考えて、聖地として敬った。アイルランドには

「スケリッグ・マイケル」という世界遺産もあるが、こちらも聖地と言われた場所。

ふたつの世界遺産はパワースポットとしても知られている。



最後にドーヴァー海峡を渡って「モンサンミシェル」を訪れよう。

ブリテン島を追われたケルト人の一部は、フランスのノルマンディーやブルターニュ地方に移住した。

そのためこの地にはケルトの文化が残されており、モンサンミシェルの歴史もケルト人が島を

聖地として祀ったことからはじまった。

『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌を歌うセシル・コルベルもブルターニュの出身で、

ケルト音楽を伝える歌手なのだ。(wikipediaより引用)