宝物。

ひとり言など

ドーム…

2015-10-10 04:06:14 | 

柔らかい光のなかで

膝を抱えて耳を澄ます。

 

身体は浮遊していて

宇宙の中で漂っている。

 

一定のリズムで

赤の音が心地よく聞こえる。

 

身体の一部が繋がれていて

守られている。

 

柔らかい音を聞いている…

 

柔らかい音が聴こえてる…

 

やがて繋がれたものが無くなった時、

 

巨大なエネルギーとなり爆発し、

あらゆる可能性を秘めた物体となる。

 

遠くの方で、聞き慣れたリズムが

聞こえる…

 

白のエネルギーが

身体の中にミクロの戦士を作り出す。

 

近くにいても遠くにいても

いつでも、どんな時でも

見守り続けている。


立春…

2015-02-04 09:01:31 | 

薄い生成りの和紙を

両手でくしゃくしゃにして

ザクザク適当に切って

長い包帯を作る。

 

好きな部分に、くるくると巻いていく。

好きなだけ、くるくると巻いていく。

 

最後に頭にくるくると巻いて

先っぽをツンとトンガラせる。

 

 

大自然林の中で

太陽の光を浴び

出来上がったオブジェを

静かに見つめる。

 

 


瞳を閉じて(ピアノ)…

2015-01-21 21:37:23 | 

赤色は太陽のぬくもり…

黄色は酸っぱいレモン…

緑色は木の葉の擦れる音…

青色は海の匂い…

 

色は…

 

いろんな感覚を通して

ゆっくりと

体の奥へと入っていく。

 

そしてそれは

脳内で、リズムを刻み

メロディとハーモニーを奏で

ドーパミンやオキシトシンを生成する。

 


春風…

2014-02-26 18:00:30 | 

冷たい雪を溶かしながら

一雨ごとに暖かさが増し

土の中の虫たちがうごめく

 

ピンクの桃の花が咲き

川が揺らめく

 

黄色い菜の花が咲き乱れ

別れと出会いの季節を迎え

ハートの桜が舞い降ちる

 

胸はときめき

希望で大きく膨らむ

 

春風は切なく

ぎゅっと締め付けながら

通り抜けていく


自転車…

2013-11-15 23:46:01 | 
風を感じながら自転車をこぐ


冷たい空気が頬を突き刺す感覚が気持ちいい


寒さに負けるもんかと大きな声で

二人で同じ歌を歌った


どこまでもいつまでも

そんな時が続くと思った


なんだか楽しくて嬉しくて

些細な事で笑った


なんだか楽しくて嬉しくて

毎日逢いたかった


遠い遠い記憶が蘇る冬は

もうすぐそこに近づいている