宝物。

ひとり言など

あらしのよるに…

2012-09-15 19:51:56 | お絵かき


「じゃあ、きをつけて、あらしの よるに。」

「さいなら、あらしの よるに。」

さっきまで

あれくるっていた

あらしが うそのように、

さわやかな かぜが

ふわりと ふいた。

よあけまえの

しずかな やみの なかを

てを ふりながら

さゆうに わかれていく

ふたつの かげ。


あくるひ、この おかのしたで、なにがおこるのか。

このはの しずくを きらめかせ、ちょっぴりと かおを

だしてきた あさひにも、そんなこと、わかる はずも ない。


きむらゆういち作 「あらしのよるに」より引用。




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