寺社は、檀家や氏子によっても支えられているようです。そうした人たちによって奉納された、寺社を形づくっているものをさがしてみました。日本に寄附の習慣が余りないということがよくいわれますが、信仰の方面ではこのように見ることができるようです。寄附の日本的形態なのでしょうか。
灯籠(鹿島神社 河和田町1641)
西の宇津救命丸、東の河和田司命丸(しめいがん)と称されたという漢方薬・司命丸を製剤していた高倉長八郎は、幕末、水戸藩の勤王志士に資金を提供したり、桜田門外の変の金子孫二郎に資金を融通したりしたそうです。諸生党ににらまれて、京都に3年間潜伏していたこともあったそうです。その司命丸の名前が刻まれて奉納された灯籠です。
額(桂岸寺 松本町13-19)
昭和10年に奉納された水府納札会の額のようです。今は見られなくなった納札が盛んだった頃のもののようですが、今水戸で見ることのできる一番大規模な奉納額のようです。
石鳥居(別雷皇太神 元山町1-1-57)
「向井町連合氏子」と刻まれた「石鳥居奉納之碑」です。別雷皇太神の1200年祭を紀念して建てられた石碑のようですが、一緒に灯籠も建てられたようです。
狛犬(愛宕神社)
営業繁盛を祈願した93歳の人が奉納した狛犬のようです。狛犬、灯籠、扁額、石畳などは、奉納されたものがよくあるようです。
しだれ桜(東照宮)
拝殿向かって左前に植えられていました。水戸駅前商店会が奉納したようです。長く育ってほしいものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます