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北海道現代川柳の広場・・・印象吟探求・・・進藤一車

2010年09月04日 | 川柳

               「極光」 第二号掲載作品

 私事になりますが、どん底の会、エルプ句会が10年余を印象吟の互選形式を親しんできました。たしかに印象吟、イメージ吟は作句も難しく、また選も容易ではありません。

 しかし、これまでの体験からして、その中から素晴らしい作品が、次々と生まれていることも事実です。そうすると、選者(単選・共選を問わず)としては、イメージの展開に対する、確かな信念、意図を持って挑んでいるのだと思います。

              

 さて今回初めて「極光」第二号に、印象吟の作品が発表されましたが、集句26句の中から私なりに秀句を五句選んでみました。題材が宝石箱と三日月ですから、つづら・箱・小判・宝石・光るもの・ダイヤ・宝物・三日月という句語は、材料に密着し過ぎて印象吟の面白味を減殺して

しまいます。 

               

 

 またイメージの拡大の結果、題詠(自由吟)に相応しいと思われる作品は採ることはしませんでした。これを機会に印象吟の深化を皆さんと共に辿ってゆきたいと念じています。

 

     

     いいことがいっぱいあったのは昔     蘭

     どこへ行くのだろうか崩れた男      百 華

     見ないふりをすれば何も恐くない     さとし

     金持ちごっこ中流ごっこところてん    裕美子

     絵そらごとあふれ やいば色の月    美  茶

 

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