現代川柳の広場 第3号 『極光』より
「独楽はとまると倒れる」とか、「殻を脱がない蛇は死ぬ」などと言う諺がある。
簡単な言葉で、その諺の持つ意味を考えてみると、日々の生活自体にゆとりと愉しみを持つべきだということだろう。
このことは、そのまま川柳にもあてはまるのではないだろうか。
趣味のひとつではあるが、その場にとどまってしまっては、川柳という物の生命力は枯渇してしまい、停滞・硬直化してしまうに違いない。
やさしいことばで、深い意味を持つ生命体(川柳)の誕生を目指したいものである。
新しい生命体を創造したときの歓びこそが、いま、自分たちが目指している川柳の道なのではあるまいか。