ジャックと豆の木の世界に来たハッシィは、もはやジャックを縛り上げていました。
ポンキチ「さすが手荒い事はハッシィだね」
ハッシィ「ほめられたくないっ」
ハッシィはさっそくジャックになり、牛を引いて行こうとしました。
すると、パオーンがハッシィの前に立ちました。
パオーン「ハッシィばっかり主人公はずるいよ、たまには僕もしたいよぅ。」
目にいっぱい涙をためています。
ハッシィ「じゃパオーンがやるかい?大事な役だよ」
パオーン「うん、ありがとう!」
パオーンはとっても嬉しそうです。
さっそくパオーンはジャックになって、牛を引っ張って行きました。
しばらく行くと、おじいさんが立っていました。
おじいさん「おいっ待ちなされ!」
パオーンはおじいさんの持っている豆の袋を取ると、牛を渡しました。
おじいさん「まだ何も言っとらんがぁ、まあいいわい」
おじいさんは向こうに歩いて行きました。
そのころ、ハッシィとポンキチはジャックの家の横で、水の入ったジョウロを持って、
パオーンを待っていました。
向こうからパオーンが、おやつを食べながらやって来ました。
ハッシィ「遅いよっ」
パオーン「これでも、急いで来たんだよ」
ポンキチ「早く豆をまいてっ」
ジョウロを持ったポンキチが言いました。
パオーン「豆って?おやつのこと」
ハッシィ「おやつって、まさか食べたんじゃ?」
パオーン「あーおいしかった。」パオーンはとっても満足そうです。
ハッシィ「ドッヒャー!豆の木を登らなきゃいけないのにー・・・」
パオーン「知らなかった、ごめんね。」
ポンキチ「実は、大豆ならたくさん持ってるよ!」
ハッシィ「えっ?!大豆って全然違うけど、この際何でもまいてみよう。」
次の日の朝、三人は急いで前の日にまいた大豆を見に行きました。
パオーン「天まで届いてるかなぁ」
ポンキチ「愉しみだね」
そこには立派なモヤシ畑ができていました。
パオーン「たくさんモヤシ炒めができるね」
ポンキチ「自然食だね」
ハッシィ「どうしよう」
するとパオーンがリュックを開けると、中から一人用のジェットエンジンがついた、背中につけるタイプのロケットが出てきました。
パオーン「はい!ハッシィこれ使って!」
ポンキチ「すごいリュックだね!」
ハッシィ「最初からこれ持ってるから、豆食べたんだね!」
パオーン「ちょっと忘れてただけだよ。」
ポンキチ「ハッシィ早く行かないと、文句はあとだよ。」
ハッシィはジェットエンジンに点火すると、雲の中に消えて行きました。
もちろん、狙いは金の卵を産むニワトリです。