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かものはしのハッシイ

アクリルケージ屋さんの日常 by norita

カッパの占い師 最終回

2007-07-30 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
次の日三人は、山の近くの小さな橋の前で待ち合わせです。
トンボが夕日に照らされてたくさん飛んでいます。
最初に来たのは焼きとうもろこしを持ったポンキチです。
ポンキチ「また僕が一番かぁ、皆遅いなあ。」
すると川の中からザプーンとハッシィが出てきました。
ハッシィ「残念でした僕が早いよ。」
笑いながら出てきたハッシィは手にアイスを持っています。
ポンキチ「ハッシィが持ってるのアイスじゃないの?解けてどろどろだよ。」
ハッシィ「うっべー、気がつかなかったよ。」
ポンキチ「うっそーうけ狙いじゃないの?」
パオーン「天然だよ。」
ハッシィ「今パオーンの声がしなかった?」
ドカーン木の上からパオーンがお落ちてきました。
パオーン「いてて僕が一番だよ。」
パオーンは手にスイカを持っていますが割れてません。
ポンキチ「よくスイカ割れてないね?」
パオーン「大事なおやつだからね。」
皆そろったのでいよいよ出発です。
三人は持ってきたカッパの着ぐるみを着るかどうか迷っていました。
ハッシィ「暑いから着ぐるみはやめようよ。」
ポンキチ「そうだね、何もホタル取るのに動きにくいし。」
パオーン「カッパの格好は病院の前でいいんじゃない?」
その時川の中でポチャンと音がしました。
ハッシィ「どっひゃーあの小さなカッパだぁ。」
ポンキチ「僕達を見張ってるのかなあ?」
パオーン「でも一人だけだし無視すればいいんじゃ。」
パオ-ンがそう言ったとたん、川の中から小さなカッパがうちゃうちゃ
出てきてハッシィ達にすばやくカッパの着ぐるみを着せました。
ハッシィ「暑苦しいねぇ。」
ポンキチ「動きにくいね。」
パオーン「こんなんでホタル取れるの?」
三人はよたよたしながら山の中をどんどん進んで行きます。
だんだん道も狭くなって来ました。
三人は突然広い場所に出ていました。
ポンキチ「ここらへんなんだけど、見えるかい?」
パオーン「あっあの草のところにいるよ。」
ハッシィ「それにあの木のところにも沢山いるよ。」
でも三人はカッパ着ぐるみを着ているので、なかなか思いどおり
動くことができずバタバタしています。
それでも何とか100匹くらい捕まえました。
着ぐるみのせいで汗だくです、三人は持ってきた水筒のお茶を飲みました。
ハッシィ「じゃ今から本番だね。」
急いでブタブタ病院に向かいます。
羊君が寝る前に着かなければいけないからです。
しかしカッパの着ぐるみを着ているのでなかなか進みません。
ようやくブタブタ病院に着きました。
あらかじめ羊君の部屋の窓は調べてあります。
三人は窓の下にしゃがむとホタルのかごの蓋をあけました。
病院の中から羊君が窓の外を見ていました。
羊君「お母さん本当にホタルが見えるの?」
お母さん「オッカイさんの占いはよく当たるから。」
その時窓の外から「ホータルッホーホホー。」
と声がしました。「ハッシィ本当のホタル鳴くの?」
ハッシィ「たぶんねしー聞こえるよ。」
羊君が窓の外を見ると、窓いっぱいにホタルが飛んでいました。
羊君「お母さん綺麗だね。」
お母さん「そうねよかったわね。」
一匹のホタルが羊君の鼻に止まりました。
三人は中お様子を伺っていましたが「任務完了だね」
その後カッパの着ぐるみを着たハッシィ達は歩きにくそうに
よたよたと歩いて行きました。
おわり

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カッパの占い師 第4話

2007-07-27 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
オッカイさんのテントからは次々と小さなカッパが出て行きました。
ハッシィ「だいぶ出て行ったね。」
パオーン「ハッシィ何かするの?」
ポンキチ「このまま帰った方がいいんじゃないの?」
どう考えても占いでも、おせっかいでも
人助けでもどっちでもいい様な気がします。
ハッシィも考えていました帰ろうかな?
そのとき誰かがハッシィをつっつきます、「ポンキチやめてよ。」
ポンキチ「何もしてないよ。」
パオーン「あっ小さなカッパに囲まれたよ。」
三人の周りはカッパだらけです。
隊長のカッパが言いました。「こちら第五小隊不審者発見。」
ハッシィ「どひゃぁーパオーン不審者だって。」
パオーン「ハッシィもだよ。」
ハッシィ達はカッパ達に連れられて、オッカイさんのテントにやって来ました。
オッカイ「やあ珍しいお客さんだ、どうやら見られてしまったようだね。」
オッカイさんの目がキラーンと輝きました。
三人は背中にいやな予感が走りました。
ポンキチ「やっぱり牢屋かなんかに入れられるんですか?」
パオーン「ご飯は食べさせてもらえるの?」
するとオッカイさんはうひゃひゃと笑いました。
オッカイ「そんな事はないよ、ただし見たんだから手伝ってもらうよ。」
オッカイさんが目で合図をすると、三着のカッパの着ぐるみが出てきました。
ハッシィ「これは何ですか?」
オッカイ「カッパレスキューの制服だよ。」
ポンキチ「カッパレスキューって何?」
オッカイ「昼間占い師を装いその実、皆のなやみを取り除き
夢をかなえる正義のヒーローなんだよ。」
パオーン「正義のヒーローだったんだ。」
ハッシィ「でも何で、カッパの格好しなくても普通に手伝いできますよ。」
オッカイ「カッパレスキューはやはりカッパじゃないとだめなのです。」
小さなカッパがハッシィ達にカッパの着ぐるみを着せました。
パオーン「ハッシィ変な格好だね。」
ハッシイ「ポンキチもパオーんも変だよ。」
「どっひゃひゃっひゃ。」三人は笑い転げています。
オッカイ「笑ってないで、任務があるんだよ。」
ポンキチ「任務って何ですか?」
オッカイさんはノートを見ながら言いました。
オッカイ「君達の任務はブタブタ病院に入院している羊君担当だね。」
ハッシィ「羊君ってどんな事ですか?」
オッカイ「羊君のお母さんが占いに来て言うんだよ、毎年今くらいになると
家族で蛍を見にいくんですが?今年は入院しているので蛍は見に行けないん
ですが、羊君がどうしても見たいというので病院の中から見えるところを
うらなって下さいってね。」
ハッシィ「ブタブタ病院の近くは川も無いし駄目ですよ。」
ポンキチ「そうだねだめだろうね。」
オッカイ「私は大丈夫ですよ、よーく窓から見えますよって言ったから」
パオーン「どっしゃーじゃホタルを取って来るんだ。」
オッカイ「よくわかったね、羊君の夢をかなえてあげてね。
カッパレスキューの腕の見せ所だよ。」
ポンキチ「カッパじゃないですけど?」
ハッシィ「でも何処にいるんだろう?」
ポンキチ「僕知ってるよでも今日は遅いから明日じゃないと?」
オッカイ「じゃ明日任務をやりとげてね。」
ポンキチ「はーいわかりました。」
いやいや三人はカッパの着ぐるみを持って帰りました。
ハッシィ「明日は夕方集合だよ。」
ポンキチ「ハッシィのおかげで変な事になったね。」
パオーン「まっいつもの事だから。」
三人は夜遅いのでねむねむで帰りました。
つづく

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カッパの占い師 第3話

2007-07-25 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
ハッシィ「不思議な事にメニューがあるんですか?」
プレーリードッグ「ハイ、三種類の不思議な事から選べます。」
ハッシィはメニューを見ながら言いました。
ハッシィ「何々一番目が海で二番目が山で三番目が空」
パオーン「意味がわからないねぇ」
ポンキチ「海か山か空で不思議な事が起こるんじゃないの?」
ハッシィ「おおざっぱなメニューだなぁ、他はなんですか?」
プレーリードッグ「ありません。不思議な事は少ないのです。」
するとハッシィはしばらく考えると、すまなさそうに魔人に言いました。
ハッシィ「やっぱりいいです。他の人に願いをあげてください。」
それには魔人もビックリしました。
プレーリードッグ「えっ何か選ばないのかい?私の出てきた意味がなくなるよ。」
ハッシィ「やはり不思議はもういいです。」
プレーリードッグ「そう言わずにちょっとくらいおまけするよ。」
急に魔人の態度が変わりました。しかしハッシィは二コリと笑って言いました。
ハッシィ「決めたことは変えません。」ハッシィは頑固です。
ハッシィが話し終えると「わー消えるー」と言う声とともに魔人が消えました。
パオーン「ハッシィよかったの?」
ハッシィ「いいんだよ、それより占い師があやしいんだ。」
ポンキチ「どう怪しいの?」
ハッシィ「夜中にカッパの子供が花壇に箱を置いていったんだ。」
パオーン「どうして?それが怪しいの」
ハッシィ「カッパの占い師が言ったんだ、不思議な事が起こるって。」
パオーン「今ままでの出来事で十分不思議じゃないの?」
ポンキチ「プレーリードッグの魔人だものねヘンテコだし。」
ハッシィ「僕の言いたいのは占いは自分で何か仕掛けを作るんじゃなくて
占いなんだから、偶然に起こる事を当てなくちゃ。」
ハッシィは自分の意見は変えません。
パオーン「偶然でもわざとでも面白かったらいいんじゃないの?」
ポンキチ「そうだね、だいたいでいいやぁで今まできたものね。」
パオーンとポンキチはどうでもいい態度です。
ハッシィ「ともかく、占い師を調べよう。」
むりやりハッシィは意見をまとめると、
晩御飯の後にオッカイ池の近くで待ち合わせです。
最初に来たのはポンキチです。
手にイカ焼きを持って腰には蚊取り線香を下げています。
ポンキチ「皆遅いなあ。」
しばらくしてハッシィがやってきました。
手に懐中電灯と双眼鏡を首から下げています。
ポンキチ「遅いよーハッシィ。」
ハッシィ「ごめんごめんパオーンは?」
ポンキチ「まだなんだよ。」
ふたりはポンキチの持ってきたイカ焼きを食べながら待ちました。
すると丘の向こうからドスンドスンとパオーンが走って来ました。
パオーン「ごめん寝ちゃったー」
パオーンはリュックをかつぎ両手にスイカを持っていました。
ハッシィ「パオーンそのスイカはなんだい?」
パオーン「おやつだよ、ハッシィも食べるかい?」
ハッシィはうっべーとした顔をしながら言いました。
ハッシィ「ともかく出かけよう。」
三人は占いの館と書いてあるテントに近づいて行きました。
テントの中からカッパのオッカイさんの声が聞こえてきました。
オッカイ「今日はかなり占いをしたから、よい子の皆に何をあげようか?」
テントの外で三人が話しています。
ポンキチ「何かプレゼントをあげるつもりかなぁ?」
パオーン「オッカイさんてサンタクロースなの?」
ハッシィ「そんなわけないだろ、どこか中がみえないかなぁ」
テントが少しやぶれていたので中がどうにか見えました。
テントの中には古ぼけた机と水晶の玉みたいな物が見えました。
椅子にオッカイさんがすわっています、机の回りには小さなカッパが
うようよいます、どうやら百以上いるようです。
ハッシィ「どっしゃー凄くたくさんのカッパの子供だぁ」
ポンキチ「あんなにいるとビックリだね。」
パオーン「シーオッカイさんが話しだしたよ。」
オッカイさんは大きなホワイトボードの前で話しています。
オッカイ「黒豚の黒ちゃんが大事な車のおもちゃを無くしたらしい
カッパ第一小隊10名で捜索かいし、
占いではもうすぐ見つかるでしょうと言ったので早急に探し出すように。」
「了解しました。」隊長の小さなカッパが言いました。
ゾロゾロとカッパ第一小隊がテントから出て行きました。
ポンキチ「占いの館じゃないんじゃ?」
パオーン「何か軍隊みたいだし。」
またまたオッカイさんがテキパキと小さなカッパに指図しています。
オッカイ「キリン君の誕生日なので、お家の中を花でいっぱいに
するために花を摘んで来る隊は第三小隊出動」
「出動します。」第三小隊も出て行きました。
オッカイ「ケーキつくり班は急いで材料の調達。」
見ていたハッシィ達が言いました。
ハッシイ「どうやらオッカイさんが占った事を小さなカッパが叶えるらしい。」
パオーン「やっぱりサンタクロースみたいじゃないの?」
つづく

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カッパの占い師 第2話

2007-07-23 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
お昼過ぎハッシィは球根を見に行きました。
すると不思議なことにもはや芽がでていました。
ハッシィ「うひゃぁビックリわくわくするなあ」ハッシィはしばらく見ていました。
ハッシィが見ている間にもどんどん芽は伸びて、
あっと言う間に小さな木になりました。
ハッシィはのどが渇いたので家に帰って
ジュースを飲んで庭に戻って来ると、
もはや立派な木になっていて実がなっていました。
ハッシィ「何か実がなっているぞ?食べられるのかなあ?」
わりと大きな木の実は良く見ると、
なんとなくカキの様ですがカッパの様にも見えます。
よくよく見ると目がついています。そこへパオーンとポンキチがやって来ました。
パオーン「ハッシィ立派な木だねこんな木あった?」
ハッシィ「急にはえてきたんだぁ」
ポンキチ「カキみたいな実がなってるね、でもカッパみたいにも見えるねえ。」
ハッシィ「そうなんだ何か気持ち悪いし食べれるかなあ?」
パオーン「じゃ僕が食べてみるよ。」
ポンキチ「目がついてるのに食べるの?」パオーンは気にしません。
パオーン「ただの汚れかも知れないよ?」
パオーンはいきなりひとつの実をちぎりました。
すると実が「うひゃーぁ」と言いました。
ハッシィ「今、その実がしゃべったんじゃ?」
ポンキチ「確かに叫んだような?」
パオーン「気のせいだよ」と言ってガブリと噛み付きました。
すると「噛み付かれたー」と言う声が聞こえたかと思うと、
煙がモクモク出てきてパオーンの手の中に
糸コンニャクが表れました。
パオーン「うひゃーヌルヌルで気持ち悪いー」
ハッシィ「何で糸コンニャクなんだろう?何か秘密があるのかなぁ?」
好奇心が沸いてきたハッシィもひとつちぎってみました。
やはり「どひゃー」と声がしました。ハッシィは勇気を出してかじってみました。
「痛いー」と声がすると煙がモクモク出てきました。
ハッシィの手の中に表れたのは、焼きたての焼き豆腐でした。
ハッシィ「あっつーい、何で焼きたてなのー?」
手をフーフーしながらハッシィは考えました。
「糸コンニャクに焼き豆腐かぁ、何か鍋の材料だな。今度はポンキチだよ」
ポンキチ「僕こんな気持ちの悪い実食べれないよ、それに何鍋でもいいし。」
ハッシィ「だめだよ、これまでも皆でやってきたじゃないか。」
ハッシィはプンプンです。しかたなくポンキチも実をちぎりました。
「うっべー」と声がしました、カッパの様な実がポンキチを見つめています。
ポンキチ「やっぱりかわいそうだよ。」するとパオーンが「いただき」と
ポンキチの持っている実にかぶりつきました。
「うひゃーぁ」と声がすると煙が出て
ポンキチの手の中に大きな鍋が表れました。
ハッシイ「やはり鍋の材料だな。」ハッシィはパオーンの糸コンニャクと
あまりに熱くて落としてぐちゃぐちゃになった焼き豆腐を鍋に入れました。
パオーン「ハッシィぐちゃぐちゃの豆腐も入れたの?落としたんじゃ。」
ハッシィ「いいんだよ、出てきた物はちゃんと入れないと。」
ハッシィ達は次々にカッパの実をかじって行きました。
それから出てきた物は、ネギに春菊としいたけでした。
ハッシィ「だいぶ鍋らしくなってきたね。」
パオーン「何鍋かな?おなか減ったよ」
ポンキチ「目的は鍋だったっけ?」三人は腹ペコです。
期待を込めてカッパの実をかじりました。「うっきゃー」の声とともに煙が出ました。
表れたのは小さな小瓶です。三人ともあっけにとられていました。
ポンキチ「小瓶だよ、鍋に入れるのかな?」
ハッシィが小瓶のフタを開けると青い液体を鍋に入れました。
鍋の中は青い色が広がりとっても気味の悪い鍋になりました。
パオーン「とても食べられない色になったよ。」
三人はお腹が減っていたのでがっかりしました。
すると鍋の中から何か出てきました。
ハッシィ「何か出てきたーうっひゃー」
青い鍋から出てきたのはプレリードッグでした。
パオーン「君は誰だい?」
ハッシィ「鍋の妖精じゃないの?」
ポンキチ「そんな変てこな妖精がいるの?しかも青いし」
プレーリードッグ「私は不思議な事をかなえる魔人だぁ」
ハッシィ「魔人さんなの?迫力がないですね。」
パオーン「願い事をかなえるじゃなくて、不思議な事をかなえるって?」
プレーリードッグ「そこのカモノハシが不思議な事を
望んでいるので表れたのじゃ。」
ポンキチ「ハッシィのために表れたんだって。」
パオーン「おいしい鍋の方がよかったんじゃぁ。」
ハッシィ「そうだね魔人さん美味しい魚たっぷりの鍋を出して下さい。」
プレーリードッグ「不思議な願いじゃないとだめじゃ。」
ハッシィ「じゃぁカニとフォアグラとキャビアとトリフを入れて下さい。」
プレーリードッグ「めずらしい鍋と不思議な事はちがうのじゃ。」
ハッシィ「じゃ不思議な願いってどんな願いなんですか?」
プレーリードッグの魔人はメニューのようなものを出してきました。
つづく

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カッパの占い師 第1話

2007-07-20 12:40:00 | ハッシィ童話

ある日ハッシィが歩いていると、長い行列ができていました。
行列はオッカイ池の方から続いていました。
オッカイ池は河童のオッカイさんが住む池です。
ハッシィは最後に並んでいたイタチ君に聞きました。
ハッシィ「何の行列ですか?」
イタチ「聞いた話ですが、カッパのオッカイさんが占いを始めて良く当たるらしいです。」
ハッシィ「僕も見てもらおう。」
ハッシィは最後に並びました。
一時間たち二時間待ってようやくハッシィの番が来ました。
オッカイ「やあハッシィ何を占うかい?」
ハッシィ「今日の晩御飯は?」
オッカイ「焼き魚とグリーンアスパラのサラダだよ」
ハッシィ「すごいよくわかったね。」
オッカイ「さっきハッシィのお母さんに会ったからね」
ハッシィ「なーんだ、じゃあねえ明日の朝ごはんは?明日の昼ごはんは?」
オッカイ「ハッシィごはんの質問だけど、占いってそうじゃなくて・・・・」
ハッシィ「ごはんの質問はだめなの?じゃ僕の飼っているカタツムリ君は明日何センチ動くでしょうか?」
カッパのオッカイさんも困った顔をしています。
オッカイ「ハッシィ占いはもうすこし違うんだよ。」
ハッシィ「どう違うの?」
オッカイ「そうだね、もっと身近な運命を知ると言うか子供には難しいなぁ。」
ハッシィ「近い未来に起こりうる現象について、個人的に知りたい事柄を
質問してそれに答える仕事だよね。」
オッカイ「どっしやーよく知ってんじゃないか?」
ハッシィは一生懸命考えました。
ハッシィ「近久とっても変な事は起こりますか?」ワクワクでハッシィが聞きました。
オッカイ「とっても変な事ってどんな?」
ハッシィ「たとえば朝起きると、小さなタコみたいな宇宙人が降ってきて
たくさん降り積もって、皆で雪球みたいに投げ合うとか?」
オッカイさんはうっべーという顔をして言いました。
オッカイ「ハッシィ誰もイイダコ投げはしないし、そんな変な事は
起こらないと思うよ。」オッカイさんはきっぱりと言いました。
ハッシィ「じゃぁとっても不思議な事は?」
うーんとオッカイさんは考えました。そして頭のお皿に水を足すと
何やら呪文を唱えています。
オッカイ「なんとなく見えてきたぞー」
ハッシィ「小さな宇宙人?」
オッカイ「それから離れなさい、ハッシィ家の庭が見える。
きっと不思議な事が起こるだろう。」
ハッシィ「いつの事なの?」
しばらく黙っていたオッカイさんが言いました。
オッカイ「あさっての朝、庭の花壇を見なさい。」
ハッシィは目をキラキラ輝かせながら言いました。
ハッシィ「ありがとう、楽しみにしてるよ。」
それからハッシィは期待に胸をふくらませお家に帰りました。次の日ハッシィは
なかなか眠れません、明日の朝が楽しみで眠る事ができず窓の外を見ていました。
するとガサゴソと庭で音がします。なんだろう?ハッシィはカーテンの間から見てみました。
おそるおそる覗いて見ると、小さなカッパが花壇に何か埋めていました。
ハッシィ「どっしやぁー、カッパの子供だ不思議な事が起きるんじゃなくて不思議な事を起こしてるのかなあ?」
それでも何が埋まっているか楽しみです。
ハッシィは次の朝ダッダッダッダッと花壇に走っていきました。
そして花壇を見ると何か箱が埋まっていました。
開けて見ると中にはチューリップの球根みたいな物が入っていました。
ハッシィ「球根だぁ不思議じゃないなあ?とりあえず埋めてみるか。」
ハッシィは球根を花壇に埋めると水を掛けました。
つづく

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