つづき
もうすぐハッシィ達のトレーラーは
チーターロボットに追い付かれてしまいます。
パオーン「ハッシィあと3分で追い付かれるよ。」
ハッシィ「じゃオットセイロボットを起動させるよ。」
ポンキチ「オットセイロボットって、爆弾でもないんでしょ?
どんな攻撃をするの。」
ハッシィ「人には噛み付かないけど、
好物が機械部品や金属なのさ。
じゃ再起動させるよ。」
ハッシィがオットセイロボットのリモコンをポチリと入れました。
するとチーターロボットの中にいる、
オットセイロボットの目が赤く光りました。
桃太郎「あっ目が赤くなった、なんとなく怒っているようだ。」
赤鬼「こっちのオットセイの目も赤く光っているよ。」
オットセイ達はいっせいに床に飛び出すと、
周りの部品や機械をモシャモシャと食べ出しました。
ペンギン警部が言いました。
警部「うっひゃー、金属を食べているぞー早く止めろ。」
アリババが一匹を捕まえました。
アリババ「抱っこすると、おとなしくなったぞ。」
それを見ていた皆が、次々にオットセイを捕まえました。
桃太郎も一匹捕まえました。
桃太郎「捕まえました。」
警部「確か君は二匹持ってなかったか?」
桃太郎「そう言えばそうです。」
その時黒ちゃんが叫びました。
黒ちゃん「あっメインコンピューターをかじってるー。」
モシャモシャモシャモシャ、
ドッカーン凄い音がしてチーターロボットは止まってしまいました。
警部「やはりハッシィの罠だったか。」
最後の一匹を抱っこしながら、
ペンギン警部がくやしそうに言いました。
黒ちゃん「警部急いで修理しないと。」
警部「まずこの金属を食べるオットセイを洞穴に返しにいこう。」
黒ちゃん「そうか、檻に入れても食べちゃいますからね。」
トレーラーの中でハッシィが
ウッヒャヒャヒャと笑っていました。
ハッシィ「ペンギン警部も当分追って来ないぞー。」
ポンキチ「ハッシィじゃ止めてちょっとオシッコー。」
パオーン「僕も。」
ハッシィ「僕も行くよ。」
三人はトレーラーを止めると、
オシッコをして帰って来ました。
ハッシィ「どっしゃーハンドルがないー。」
ポンキチ「あっ椅子も無いよー。」
パオーン「あっーリュックから僕のキューちゃんが逃げたー。」
ハッシィ「えっキューちゃんて何?」
パオーン「オットセイだよ。」
ハッシィ「うっひゃー持って来たのー。」
パオーン「だって可愛いかったんだもの。」
モシャモシャモシャモシャと言う音が、
トレーラーの荷台から聞こえて来ます。
ハッシィ達は急いで荷台にむかいました。
ハッシィ「パオーンさっさとリュックに入れて、
布は食べないから。」
ハッシィ達のトレーラーは扉がありません。
ハッシィ「しかた無いボチボチ修理しよう。」
ハッシィ達は、夕日の中で次はどの絵本の世界に行くか
考えていました。
桃太郎の逆襲 前編おわり