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かものはしのハッシイ

アクリルケージ屋さんの日常 by norita

桃太郎の逆襲 最終回

2007-07-18 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
もうすぐハッシィ達のトレーラーは
チーターロボットに追い付かれてしまいます。
パオーン「ハッシィあと3分で追い付かれるよ。」
ハッシィ「じゃオットセイロボットを起動させるよ。」
ポンキチ「オットセイロボットって、爆弾でもないんでしょ?
どんな攻撃をするの。」
ハッシィ「人には噛み付かないけど、
好物が機械部品や金属なのさ。
じゃ再起動させるよ。」
ハッシィがオットセイロボットのリモコンをポチリと入れました。
するとチーターロボットの中にいる、
オットセイロボットの目が赤く光りました。
桃太郎「あっ目が赤くなった、なんとなく怒っているようだ。」
赤鬼「こっちのオットセイの目も赤く光っているよ。」
オットセイ達はいっせいに床に飛び出すと、
周りの部品や機械をモシャモシャと食べ出しました。
ペンギン警部が言いました。
警部「うっひゃー、金属を食べているぞー早く止めろ。」
アリババが一匹を捕まえました。   
アリババ「抱っこすると、おとなしくなったぞ。」
それを見ていた皆が、次々にオットセイを捕まえました。
桃太郎も一匹捕まえました。
桃太郎「捕まえました。」   
警部「確か君は二匹持ってなかったか?」
桃太郎「そう言えばそうです。」
その時黒ちゃんが叫びました。
黒ちゃん「あっメインコンピューターをかじってるー。」
モシャモシャモシャモシャ、
ドッカーン凄い音がしてチーターロボットは止まってしまいました。
警部「やはりハッシィの罠だったか。」
最後の一匹を抱っこしながら、
ペンギン警部がくやしそうに言いました。
黒ちゃん「警部急いで修理しないと。」
警部「まずこの金属を食べるオットセイを洞穴に返しにいこう。」
黒ちゃん「そうか、檻に入れても食べちゃいますからね。」
トレーラーの中でハッシィが
ウッヒャヒャヒャと笑っていました。
ハッシィ「ペンギン警部も当分追って来ないぞー。」
ポンキチ「ハッシィじゃ止めてちょっとオシッコー。」
パオーン「僕も。」
ハッシィ「僕も行くよ。」
三人はトレーラーを止めると、
オシッコをして帰って来ました。
ハッシィ「どっしゃーハンドルがないー。」
ポンキチ「あっ椅子も無いよー。」
パオーン「あっーリュックから僕のキューちゃんが逃げたー。」
ハッシィ「えっキューちゃんて何?」
パオーン「オットセイだよ。」
ハッシィ「うっひゃー持って来たのー。」
パオーン「だって可愛いかったんだもの。」 
モシャモシャモシャモシャと言う音が、
トレーラーの荷台から聞こえて来ます。
ハッシィ達は急いで荷台にむかいました。
ハッシィ「パオーンさっさとリュックに入れて、
布は食べないから。」
ハッシィ達のトレーラーは扉がありません。
ハッシィ「しかた無いボチボチ修理しよう。」
ハッシィ達は、夕日の中で次はどの絵本の世界に行くか
考えていました。

桃太郎の逆襲 前編おわり

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桃太郎の逆襲 第20話

2007-07-16 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
洞窟の中は可愛いオットセイのロボットだらけになりました。
鬼や猿も抱っこしています。
アリババ「本当に可愛いねえ。」
「キューキューと可愛いなぁ。」
皆がオットセイロボットを触っている間に、
洞窟の裏の扉が全て開きました。
ハッシィ「今だぁー出発ー。」
宝を乗せたトレーラーが動き出しました。
桃太郎「あっハッシィ達が逃げるぞー。」
ようやくチーターロボットの中で気絶していた
ペンギン警部が目を覚ましました。
黒ブタの黒ちゃんに声をかけます。
警部「黒ちゃん大丈夫かぁ?」
ウッウー黒ちゃんが目を覚ましました。
黒ちゃん「大丈夫です警部、それよりハッシィは?」
警部がチーターロボットのモニターの
スイッチを入れました。
モニターには逃げて行くトレーラーが写りました。
黒ちゃん「あのトレーラーがハッシィだな、
しかし桃太郎達はどうして追い掛けないんだろう?」
警部「皆オットセイの縫いぐるみを持っているぞ。」
黒ちゃん「爆弾かなにかで動けないんじゃ?」 
警部「そうは見えないぞ、アリババは頭をなでているし。」
黒ちゃん「可愛い縫いぐるみですね。」
警部「ともかく皆を収容してハッシィを追うぞ、
黒ちゃん衝突の時の被害状況をチェック。」
黒ちゃん「幸いほとんど異常ありません。」
チーターロボットに皆が乗り込んで来ました。
皆オットセイの縫いぐるみを大事そうに持っています。
警部「何で縫いぐるみなんか、
桃太郎君その縫いぐるみは何処から持って来たのかね。」
桃太郎「ハッシィの洞窟から出て来ました。」
警部「どっしゃーハッシィのロボットじゃないか、
どんな罠が仕掛けてあるかわからないじゃないか?」
桃太郎は二つ持っていたので、
一つペンギン警部にあげました。
警部はグルグル回して見ると、
危険物探知装置に通して見ました。
警部「ほー爆弾などは無いな、
しかし無意味なロボットをハッシィが置いて行くだろうか?」
桃太郎「作り間違えたんじゃ?」      
警部「腑に落ちないが、ハッシィを追うのが先だ。」
黒ちゃんがレーダーでハッシィ達のトレーラーを探知しました。
黒ちゃん「ハッシィ達を見つけました。」
警部「どれくらいで追い付くかい?」
黒ちゃん「そうですね、
チーターロボットのスピードだと5分もあれば追い付きます。」
警部「ついにハッシィ達も終わりだな、
黒ちゃん発進だぁ。」
黒ちゃんがチーターロボットの速度レバーを引いて行きます。
黒ちゃん「全速力で発進します。」
ドッカーン凄い勢いでチーターロボットが動き出しました。
トレーラーの中でポンキチが言いました。
ポンキチ「ハッシィ、チーターロボットが追い掛けて来たよ。」
パオーン「速度から計算すると4分位で追い付かれるよ。」 
ハッシィ「大丈夫さオットセイロボットがいるからね。」
ポンキチ「可愛いだけのロボットじゃないの?」
ハッシィ「そんな物作らないよ。」 
つづく

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桃太郎の逆襲 第19話

2007-07-13 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
ゴッゴッゴー扉が開くと驚く事にまた扉がありました。
桃太郎「また扉だぁ。」
アリババ「くそうっハッシィのやつめ改造したな。」
すると桃太郎が笑顔でゆっくりと言いました。
桃太郎「大丈夫ですよ、
鬼さんは力持ちですから何枚岩の扉があっても。」
赤鬼と青鬼は次々と扉を開けていきます。
その様子を洞窟の中から笑いながら
ハッシィがモニターで見ていました。
ハッシィ「ハッハッハだいぶ時間がかかるよ。」
桃太郎「もう何枚扉を開けたんだぁ。」
赤鬼「これで20枚だよ。」
アリババ「どっしゃー何枚あるんだぁ。」
扉は開けても開けてもずーとあります。
とうとう50枚開けた所で、
岩山の向こう側に抜けてしまいました。
すると向こうからチーターロボットが向かって来ました。
桃太郎「うっひゃー突っ込んで来るぞー。」
アリババ「皆逃げろー」
桃太郎達は急いで逃げて行きました。
ドッカーン バリバリバリ
凄い音を立てて、
チーターロボットが岩山に衝突して、
ハッシィの秘密基地に大きな穴が開きました。
ハッシィ「どっしゃー予想外の攻撃だぁどうしよう。」
パオーン「ハッシィ何か作戦は無いの?」
ハッシィ「横からの攻撃は予想してなかったんだぁ。」
洞窟の中に桃太郎達がなだれ込んで来ました。
ポンキチ「もろい基地だね。」
ハッシィ「宝を入れてある部屋は大型トレーラーになってるから、
すぐに逃げよう。」
ハッシィ達は大型トレーラーに乗り込むと、
洞窟の裏から逃げようとスイッチを押しました。
パオーン「ハッシィ裏の扉が開くの遅いから、
捕まってしまうよ。」
ハッシィ「しょうがない秘密兵器だぁ。」
ハッシィはドクロマークのボタンを押しました。
ポンキチ「ドクロマークとは、
とても恐ろしい物が出てくるんだろうね。」
桃太郎達の前に穴が開きました。
不気味な音楽が流れて来ます。
パオーン「ハッシィなかなかこった演出だね。」
アリババ「穴の中から何か出て来るぞー。」
桃太郎「それにしても、気味の悪い音楽だぁ。」
皆が見守る中、
穴の中からポコンポコンと何か出て来ました。
それはとても可愛い子供のオットセイでした。
アリババ「どうやらロボットらしいが、
それにしても愛らしい可愛いロボットだぁ。」
パオーン「ハッシィ何の意味があって、
不気味な音楽で可愛いオットセイなの?」
ハッシィ「えっ意外性を狙って。」
ポンキチ「何でドクロのボタンなの?あれ爆弾オットセイ?」
ハッシィ「へっ爆弾じゃないよ。」
ハッシィはニヤリと笑いました。
穴からは可愛いオットセイロボットがウヨウヨ出て来ました。
桃太郎「それにしても縫いぐるみみたいだぁ。」
アリババ「鳴き声も可愛いっ。」
キューキューと鳴いています。
桃太郎は抱き上げて見ました。
桃太郎「とても可愛いぞ、まるで甘えているようだ。」    
つづく

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桃太郎の逆襲 第18話

2007-07-11 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
ナマケモノロボットはゆっくり進みます。
するとナマケモノロボットの先に白い煙りと共に、
トラベラーマシンに乗ったアリババが表れました。
アリババ「ついに戻って来たぞ、ハッシィめ覚えていろよ。」
アリババは一目散に洞窟をめがけて走り出しました。
それをナマケモノロボットから見ていたペンギン警部が言いました。
ペンギン警部「あれは、アリババじゃないか?」
桃太郎「やはり走った方が早いですよ、
後から来て下さい。」
桃太郎達はナマケモノロボットから降りると走り出しました。
大きなアクビをしながら黒ちゃんが言いました。
黒ちゃん「警部やはりこのスピードがこのロボットの欠点ですね。」
見る見る間に桃太郎達は見えなくなりました。
ペンギン警部「そうだった忘れていたよ、
このロボットはもう一つ変身モードがあったんだぁ。」
黒ちゃん「あっセカンドモードのスイッチがありますね。」
黒ちゃんがスイッチをポチリと押すと、
いきなりナマケモノロボットが停止しました。
そしてギーガチャンギーガチャンと変形していきます。
そこにはおおきなチーターロボットが表れました。
黒ちゃん「警部チーターですよこれは早いですね。」
ペンギン警部「黒ちゃん桃太郎達を全速力で追跡だぁ。」
黒ちゃん「わかりました警部。」
ズッキューン凄いスピードで、
チーターロボットが発進しました。
あっと言う間に桃太郎達とアリババも追い越しましたが、
余りにも早いので秘密の洞窟も過ぎてしまい砂漠に着きました。
ペンギン警部「黒ちゃん行き過ぎだぞ。」
黒ちゃん「余りに早すぎてブレーキのタイミングがわかりません。」
ペンギン警部「Uターンして秘密の洞窟を目指すんだぁ。」
黒ちゃん「わかりました。」
その頃アリババは秘密の洞窟の前に立っていました。
アリババ「開けーゴマー。」
すると洞窟の扉が少しだけ開きました。
ハッシィが秘密の扉も改造したのでした。
アリババ「少ししか動かないぞ?
開けーゴマ、開けーゴマ、開けーゴマ…。」
アリババは力の限り叫びゼイゼイ言っていますが、
洞窟の扉は10cm位開いただけです。
アリババ「こりゃ駄目だぁ。」
アリババがヘタヘタと座り込んだ所に、
桃太郎達がやって来ました。
その時黒い影が皆の前を横切りました。
ビキューンと何かが遠くに去って行くと、
その中でペンギン警部が叫んでいました。
ペンギン警部「黒ちゃん又過ぎたぞ。」
ヘタヘタと座っているアリババに桃太郎が話しかけました。
桃太郎「アリババさん手伝いましょうか?」
アリババ「どうやらハッシィが呪文を変えたみたいで、
まだ10cmしか開きません。
どうやって開けるのですか?」
桃太郎「大丈夫ですよ、
力自慢の赤鬼と青鬼がいますから。」
赤鬼と青鬼は洞窟の扉に手をかけると
力いっぱい引っ張りました。
するとゴッゴッーゴーと扉が開き出しました。
つづく

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桃太郎の逆襲 第17話

2007-07-09 12:40:00 | ハッシィ童話

つづき
二つのトランクのスイッチを黒ちゃんが同時に押しました。
するとトランクから凄い音が響きました。
ギーガシャーン、ギーガシャーン
どんどん変形していきます。
桃太郎「ロボットってカッコイイですか?」
警部「あたり前じゃないか、我々の技術の結晶だよ。」
その間にもドンドンと大きくなって行きます。
犬やキジや猿や鬼達も、
口を大きく開けて見ています。
ギーガシャーン、ギーガシャーン
そびえ立つビルの様にロボットが出来てきました。
黒ちゃん「警部いよいよですね。」
警部「そうだないよいよ完成かな。」
そこには、猿の様なロボットが表れました。
桃太郎がへっこりゃなんだと言う様な顔で聞きました。
桃太郎「これは猿ロボットですか、
微妙に変チクリンですが?」
警部「猿じゃないよ、ナマケモノロボットだよ。」
桃太郎「げっナマケモノって木にぶら下がってるだけの、
全然カッコ良くないんじゃ?」
警部「失礼なデザインがナマケモノなだけで、
腕の先に付いている爪はどんな物でも砕く特殊合金だよ。」
桃太郎「でもカッコイイかと言うと、
ナマケモノのは微妙なところですね。」
警部「ともかく、乗り込むんだぁ。」
警部達はナマケモノロボットに急いで乗り込みました。
桃太郎「うっわぁー広いですね。」
犬「ムダに広いですね。」
キジ「でもナマケモノロボットって早く進むんですか、
ケケンケン。」
猿「うっわぁー逆さまになった。」
操縦席からペンギン警部が言いました。
警部「ちゃんと席に着いてシートベルトをするんだぁー。」
黒ちゃん「ナマケモノロボットは木にぶら下がって移動するんです。」
桃太郎「そんな大きな木があるわけ無いじゃないですか?」
黒ちゃん「木が無いと逆さまになって進みます。」
桃太郎「うっひゃー意味無い進み方だぁ。」
ナマケモノロボットはゆっくり進み出しました。
そのスピードは異様に遅く、
アヒル位のスピードでした。
警部「要約動き出せた、これからスピードアップだぁ。」
それを聞いて安心した様に桃太郎が言いました。
桃太郎「やっぱり早くなるんですね、
このスピードじゃあハッシィ達の洞窟まで着くのに
一ヶ月位かかりますよ。」
黒ちゃん「加速開始、
全員シートベルトを着用し加速の時の反動に耐えるように。」
桃太郎達も急いでシートベルトをすると、
反動に耐えるべく身構えました。
しばらくして桃太郎がいいました。
桃太郎「そろそろ10分位たちますが、
いつ加速するんですか?」
黒ちゃん「へっもう9分59秒たちますが!」
桃太郎が窓から外を見ましたが、
スピードは上がった様に見えません。
桃太郎「全然加速してないじゃ無いですか?」
黒ちゃん「何言ってるんです、始めの倍のスピードですよ。」
そう言われて見ると、
アヒルより早いかなぁというスピードでした。
桃太郎「やっぱり遅い。」
つづく

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