これからアンテナをいろいろ試作して実験を試みるので、コイルを作るためのワイヤーをLanケーブルをほぐして手に入れようと、何も調べずに中古のLanケーブルを買ってみたんだ。 これが失敗だったんだけど・・・フラットなLanケーブルを買っちまったんだわ。
Lanケーブルに入っている、ツイスト線はノイズをカットするということでオーディオをやる方は好んで使っているようだ。 無線機の方でもノイズ対策とか、アンテナのコイルとして使うことがあるのだ。
10mのLanケーブル・フラット
いざ、始めて見ると・・・いやはや・・・
まず、フラットなケーブルには2本撚りのツイスト線が4組並んで入っている。 これを中央から2つに割る。 竹を割くのと同じように力が左右当分に作用しないといずれかの側に偏って割けてしまう。
コネクタを切り取り、ケーブルの端2㎝くらいのところ中央にカッターの先端を入れ2つに割る。 これを両手でつかみ、一気に左右に分ける。 このとき中央にある2つのうち1つのツイスト線が裂け目から覗くはずである。(裂けめが中央から少し偏っているから。) この見えているツイスト線はケーブルと引き離すだけで簡単に取り外せる。(ある程度の力は必要だが・・・)
今ツイスト線1組を中に含むケーブル部分と、2組の入った半幅のケーブル部分が手元に残る。
2組入りのケーブルも、端から2㎝くらいのところ中央にカッターの先端を入れて割り、それを左右に引っ張って2つに分ける。 これも一気に2つに分けるとやはりいずれかのツイスト線が裂け目から覗く。 これも簡単にケーブルから引きはがせる。
問題は、ツイスト線1組だけが入っているケーブルの残骸からツイスト線だけを取り出す作業だ。 中のツイスト線の端を引っ張り出し、一気に左右に分けて取り出そうとすると、ケーブル外皮の方が強度があり、ツイスト線が途中で切れてしまうのだ。
そこで仕方がないので、ケーブルの側面に傷を付け強度を下げ、引っ張れば、ツイスト線は切れずケーブル外皮のみ切れるようにする。
細いケーブルの中央部にカッターの先端をほんの少しだけ入れ、続けて端から端まで切っていく。 力を入れ過ぎると中のツイスト線に傷がつくので、ほんの少し・・・0.2mmくらいの深さで切れ目を入れていくのである。 カッターの先端でケーブルを軽くなでるかのように・・・長さ10mのケーブル・・・気の遠くなるような作業です。
このように・・・ ↓
すると、このように中のツイスト線が引っ張り出せる。 左上の線は途中で切れたツイスト線。 ↓
結果、10mを綺麗に取り出せたのが2組、途中で切れたものが2組となったが、一応ツイスト線を取り出すことができた。 ↓
だがよく見ると、芯線は単線(1本の銅線)ではなく撚り線(細かい線を撚ったもの)だった。 たぶん、これはアンテナのコイルにするには細すぎるような気がするが・・・
単線の中古Lanケーブルを探そう・・・丸いの・・・UTPとかSTPとかの・・・今度はよく調べてから・・・