小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

余録 戦前から営業しているクラシックホテルと呼ばれる施設には… / 毎日新聞

2024年08月03日 | オピニオン
現在もクラシックホテルとして人気の雲仙観光ホテル=長崎県雲仙市で2021年3月3日、須賀川理撮影

毎日新聞 2024/8/3 東京朝刊

 戦前から営業しているクラシックホテルと呼ばれる施設には、1930年代に相次ぎ整備されたものがある。「川奈ホテル」(静岡県伊東市)や、「雲仙観光ホテル」(長崎県雲仙市)などだ

 ▲当時の政府は外貨獲得に向け、リゾートへの外国人観光客誘致を国策として推進していた。山岳、海浜などで多くの国際観光ホテルが建設された。事情は「近代日本の国際リゾート」(砂本文彦著)に詳しい

 
観光立国推進閣僚会議で発言する岸田文雄首相(左から2人目)。左端は斉藤鉄夫国土交通相=首相官邸で2024年7月19日午後0時1分、平田明浩撮影

 ▲1世紀近くを経て、これも国策だろうか。岸田文雄首相は全国に35ある国立公園すべての「世界水準のナショナルパーク化」に向け、民間を活用した事業の実施を指示した。外国人客(インバウンド)向けの高級リゾートホテルなどの整備を念頭に置いた方針とみられている

 ▲政府は「2030年にインバウンド年間6000万人」との目標を掲げており、国立公園の活用強化を図っている。だが、貴重な自然環境や生物の多様性を代表する地域は観光の起爆剤にふさわしいのか。仮に外資を導入した場合、長期的な責任が果たせるのか。政府は「高級リゾートに限定しない。環境保全と地域理解が前提だ」と説明するが、懸念の声が起きるのは当然だろう

 ▲戦前の国策ホテルには国際情勢の緊張という逆風が吹いた。砂本氏の著作によると戦時中は別目的に転用され、戦後の占領期は連合軍に接収された施設も多かった

 ▲オーバーツーリズムがすでに問題化している。持続できる観光像を巡る議論を置き去りにしてはならぬ、国立公園の活用方針だ。



 あらあら、岸田総理まだまだ続投されるおつもりなのかな。麻生自由民主党副総裁が支持にまわったら続投の可能性は残っているのだろうか?

 兵庫県でも斎藤元彦知事が「辞めない、辞めない」と頑張っているが、なんだか私にはよく似た雰囲気を感じるのだがどうなんだろう。

 さて全国に35ある国立公園すべての「世界水準のナショナルパーク化」される地元の受け取りはどうなんだろう?日本全国からは、まだ先にやることがあるだろう!という意見の方が多そうな気がする。
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