横濱kabitanの、あれこれ話

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ポケモンフラッシュ事件当時の,一般紙報道集37

2010年07月02日 04時45分33秒 | ポケモン

 国内外で,学術的に日本サブカル研究する人にはこの事件と映画処女作「ミュウツーの逆襲」初米国放映を核に,研究して欲しいです。この2大出来事により,日本マンガ/アニメ/ゲームが国をも巻き込んで大発展する事に。特に,21世紀に入っての日本エンタメの世界進出はポケモン抜きでは語れない上,進出の本質も理解できません。世界での日本エンタメファンを一般化し,生活に浸透させたのは,ポケモンに他ならないのですから。

1997,12,18-
毎日紙
●〔大画面TVは離れて見よう〕の,続き
『光過敏性は,人口の5%に素因があるとされる。素因検査は多くの大規模病院で可能で,光過敏性に詳しい国立精神・神経センター武蔵病院(東京都小平市)の大沼・外来部長は「疑わしい症状が出てくる人は検査して欲しい。薬で簡単に完治でき,特に,今回初めて症状が出た人は殆ど問題ない」と話している。また番組終了後,丸一日経過しても症状が続いている例も報告されているが,悪化する心配は殆どないという。
 アンケートでは,ポケモンなどのアニメ番組に対する父母の意見は「これからも見せたい」「原因がはっきりするまでは見せない」と分かれた。
 「子供達が楽しんでいるので,見せないようにするつもりはない」「暴力的な番組ではないので,これからも見せたい」「子供が見たがるだろうから,今回の事で見せないという気にはならない」などの意見もあった。
 強い拒否反応もあった。「来週からポケモンは見せず,録画したビデオも消すつもり。ポケモンのゲームソフトも禁止した」また「原因がはっきりしないし子供が大好きなので,アニメは一日30分と時間を決めて見せる事にした」という意見もあった。
 一方,被害を受けた子供の側は,「これからも見たい」という回答が大半を占めた』
日経産業紙
●〔「ポケモン」制作者への意外感強く〕
『ネットワーカーの反響「叩き危険」:
 テレビ東京系放映のTVアニメ「ポケットモンスター」で,600人以上が体の不調を訴えた事件では,世間の騒ぎとは裏腹にネット上では「原理は以前から分かっていた事」と冷静な対応が多い。むしろ,制作者が映像のプロであるのにそれを知らなかったという意外感の方が強いようだ(kabitan談:プロも,映像芸術の表現に意識がいってしまう処もある上,医学専門家が揃っていない分制作側の感覚にたよる所が殆ど。特に,米国と青少年以上向/マイナーにそうした傾向が強く見られます。それに,この時期,「もののけ姫」「攻殻機動隊」などのデジタルとまだ主流だったセル画の過渡期で,ポケモンも「攻殻」の電脳世界を表現したかったのでは?と,思うものがあります・・・)。
 一部のネットワーカーに今回の事件に関する質問を行い,またネット上の掲示板等で交わされている情報を総合すると,「1秒に一定間隔で明滅する照明は失明などを引き起こす」「特に赤が効果が高い」という事は,ゲーム・映像業界ではよく知られているようだ。
 実際にゲームソフトにもPL法の執行以降は「強い光の点滅や,TV画面に集中する事で意識の喪失がありうる」という注意書きがあるのが普通だという指摘もあった。一般の映像作品でも強い点滅の扱いには慎重になるという。
 今回のメディアでの大法報道
には反発の声も多かった。「アニメは日本の誇るコンテンツであるのに,これで叩きのような風潮が出ているのは危険だ」という意見もあった。
「ポケモン」対応で医師含め調査チーム テレビ東京:
 テレビ東京の森・編成総局編成専任局長は17日記者会見し,「医師など外部の専門家を含めた調査チームの人生を遅くとも明日に午前中までに決め,原因の解明を急ぎたい」などと語った。
 会見の冒頭,「原因はどうあれ,テレビ東京の番組でこういう事態が起きた事を本当に申し訳なく思う」と陳謝。その上で,録画した番組についても見ないよう「TV画面の字幕や,ニュースで視聴者に呼び掛ける」という。
 調査チームは8~10人程度。金沢・常務を長に社内幹部6人,精神科医や小児科医などの外部の専門家を迎え,番組の構成や表現手法に問題がなかったか調べる』
1997,12,19-
日経紙
●〔「ポケモン」被害 光刺激で発作解明へ〕
『厚生省,専門家の研究班:
 テレビ東京系列の人気アニメーション番組「ポケットモンスター」を見ていた子供らが相次いで体の不調を訴えた問題で,厚生省は18日,原因とされる光感受性の発生仕組みの解明など緊急調査に乗り出す事を決めた。小児科や精神科の医師,映像の専門から約10人で構成する研究班を設置,年内に第1回会合を開き,今年度内に報告書をまとめる-
(解説:光感受性発作=画面のチラツク/図形の変化/閃光の反復などの刺激で誘発される発作。刺激を受けてから極めて短時間で発作を起こすのが特徴。1070年にTV視聴者が発作を起こす例が相次ぎ,81年にはTVゲームが原因とされる症例が欧米で報告された。発作の頻度は4000の1人とされ,患者が幼児・小学生が中心。男性より女性の方が発作が多い)
≪年度内に報告書≫
 調査は研究班のメンバーが診察した子供らを中心に,全国で100~150人の患者を選出。年齢/性別/病歴や症状などの実態を把握する。調査は,入院に至った重い症例から,めまいなど比較的軽い症例まで幅広い患者を対象にし,それぞれの例について,症状が現れた状況やその後の経過/病歴との関連などを調べる。特に,症状が現れる前に異常を示す脳波の動きにつ
いて詳しく調べる方針。
 また,不調を訴えた原因とされる光による刺激について,点滅速度や長さ/光の強さ/周波数/色彩/形などを分析。更に,部屋の明るさやTVまでの距離など周辺の状況を加え,同いう条件で光感受性発作が起きるのか仕組みを解明する。
-続く



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