横濱kabitanの、あれこれ話

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ポケモンフラッシュ事件当時の,一般紙報道集⑥

2010年05月30日 03時10分59秒 | ポケモン

 昨日,FMヨコハマ特番「海の男達が愛した本屋(伊勢佐木書房)さん」(22~23時)というドキュメンタリーラジオドラマで,伊勢佐木町誕生から港町としてにぎやかだった横浜の時代風景や船乗りの話といい番組でした。

1997.12.17-
毎日紙
●〔全国に「ポケモン」パニック〕の,続き
『高度先端技術を駆使した人気番組に,何か起きたのか。電脳世代の子供達も耐えられなかった映像技術の〝破壊力”は,日本中に衝撃を広げた-
≪その瞬間≫
 自宅で一人でTVを見ていた埼玉県桶川市の中学2年生男児(14)によると,午後6時45分頃,コンピューターウィルスを排除するワクチンプログラムが作動する場面で光が激しく点滅。数秒程度だったが,急に頭が痛くなり,目がチカチカし,気分が悪くなった。症状は45分位でおさまった。男児は「まるで乗り物酔いみたいな感じでした。TVのせいだとは思わなかった」と恐ろしそうに語った。
 千葉県松戸市の主婦(38)は「めまいがした。エレペーターに乗った時のような気持ちの悪さだった。子供は〝僕はこんな画面は見慣れているから大丈夫”と言っていたが,いつものポケモンとは確かに違った」と証言する。
 東京都保谷市の主婦(34)は「モノトーンの背景に細かな線が縦・横・斜めに走り,それが奥行きを出している不思議な画面だった」と話した。
≪放送局は≫
 東京都港区のテレビ東京では,午前0時過ぎから浦本・広報部長が記者会見。「驚いています。どの部分に問題があったかまだ分かっていませんが,詳しく調査し,専門家にも相談して今後の対応をしたい」とこわばった表情。番組の中止については,「とりあえず原因究明が先」と言葉を濁した。
 一方,同番組を毎週木曜日に放送している仙台市の東日本放送(テレビ朝日系列)は16日夜,奥村・報道制作部長が「これだけの被害が出している事を考慮すれば,とりあえず放送を差し止めざるを得ない」と声を落とした。
≪「光過敏性発作とは考えにくい」-神経科専門医≫
 TV画面が症状を誘発する例としては,TVゲームや信号の点滅などの光のちらつきによって発作を起こす「光過敏発作」が知られている。しかし,国立小児病院(東京都世田谷区)の神経科医長は「光過敏性発作は元々素因のある人が発症する。今回は多数の患者が出ており,発作とは考えにくい」と話す。
 医長によると,ディスコの中で頭がぼんやりしたりするように光のちらつきで気分が悪くなる例は大人でも見られる。「TVを見て気分が悪くなった」と訴えた子を診察した事もある。しかし,いずれも稀な例で「TV画面で今回のように大量の患者が出るとは考えにくい」と話している。
ビデオ見ても被害:
≪子供達の症状≫
 神奈川県大和市消防本部には午後7時頃,「TVを見ていた娘(15)が倒れた」と119番。救急隊員が駆け付けた所,女の子は発作を起こし,質問にも何も答えず,ぐったりしていた。同市内の田園都市厚生病院に搬送された。
 小中高生3人の少女が運び込まれた千葉市稲毛区の千葉脳神経外科病院の話によると,3人はいずれも番組を見ている内に発作状態になったという。病院に着いた時は話が出来るまで回復。少女の一人は「番組の終わりの所で,赤や青色の画面がチラチラしているのを見ていて気分がおかしくなった」と話していたという。
 子供3人が搬送された東京都昭島市松原町の太陽こども病院の当直担当医師は「短い子供で10秒程度,長い子供は5分位なようだ。子供達は発作特有の症状だった。余程のショックだったようで,3人共当時の状況を話していない。TVゲームで発作を起こすというのは聞いた事はあるが,実例を診察したのは初めて」と驚いていた。
 文京区の東大病院からは,騒ぎを知らずに録画ビデオを見ていた小6の女児が倒れる「二次被害」も報告された。
≪外国通信社も配信≫
 AP通信やAPP通信など外国通信社は16日夜,アニメ番組「ポケットモンスター」を見ていた子供数100人が異常を訴えた事件を東京発で配信した。日本の通信社/TV報道を引用する形で,同番組が海外でも著名な任天堂のTVゲームを元にしたアニメである事などを伝えた。
識者は:
 ポケモンのTV番組で子供らが各地で倒れた現象について,識者は次のように語った。
放送評論家・松尾氏-3D(立体映像)のような,これまでの映像と違った絵が突然出てきて,抵抗力のない子供達が影響されたのではないか。テレビの映像技術が発達し,それについていけず耐え切れなくなる子供達が出てくるという例は,これから出てくるかもしれない。
マスコミ評論家・茶木氏-TVを見ていて人間が倒れるなど,これまでにない出来事。画面が神経を逆なでするような状況で人間が興奮状態にする「逆催眠」がかけられたのではないか。今の子はTVゲーム世代で,自分でゲームの世界に入っていく。彼らの見慣れない強烈な画面が放映されたと考えられる。見慣れたものでないものが視覚に飛び込んできた時,大きなショックが与えられ,倒れたのではないか。
野田・京都造形芸術大教授(精神病理学)-ビデオで番組を実際に見たが,光の刺激が原因で子供達が意識障害状態になったのだと思う。画面を見ていると,光がこちらに向かってくる場面が多く,それも,チラチラと揺れる上,繰り返し続けられている。子供は大人に比べて光の刺激に弱く,番組に集中しているために目をそらしたりしないので,このような障害を起こし易い面がある』
●〔「ポケモン」パニック被害者650人以上に郵政省,テレビ東京から午後聴取(夕刊)〕
『人気アニメ番組「ポケットモンスター」(テレビ東京系)を見ていた全国各地の子供らが「意識がなくなった」「気分が悪くなった」と異常を訴えた騒ぎで,郵政省は17日午後,同局の責任者を呼んで事情を聴く。
-続く

 

 



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1 コメント

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覚えてます (マイマイ)
2015-04-23 21:38:58

この事件 私も知ってます。
少しだけですが 覚えてます。

小さい頃から ポケモン世代で
よく覚えてますが 

ただ 見てて 目が居たくなった事しか覚えて無いというか

翌日 ニュースで聞いて

吃驚して 休止と聞いた際 ショックを受けた
記憶有ります
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