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月一NHK深夜枠名物番組「MAG」今月号で、真面目に同人誌と著作権

2012年06月02日 05時13分10秒 | 日本マンガ論

:原稿ナシでいきなり書いていますので、かなり筆足らずでしたら本当にすいません!!:

 
番組後半で夏コミケの話になり恒例の番組スタッフが用意した8つ程のテーマから出演者とゲスト3人が選ぶのですが、【二次創作】が選ばれた時
【著作物キャラ利用した自分なりの話やイラストにするのが「二次創作」だが、その際の著作権は何かと話題になっている】
と女性ゲストが説明していました。
 この話題をする時はコミケ文化を構築した米澤氏と合わせてなされる所ですが番組スタッフがワザワザテーマとして氏も挙げていたのに、ゲストも含めて皆でスルーしたのには驚きを超えて呆れてしまいました。こういう時こそ、ほんのちょっとでも振る物ではないでしょうか?

 米澤氏がまさかのスルーされたので、私なりの短い解説します。
 米澤氏は、現在世界的にも有名になったコミケイベントを始めた方で
■余りにも原作の印象を悪くなるような同人誌を見つけた時は出している方に厳重注意し、以降会期中の発売を禁ずる
■コミケなど同人イベント会場内での著作物二次使用に関して、著作者と利用者への理解と認知を深める活動
■日本独自と思われる同人文化を普及活動
をイベントをやりながら上記の文化活動をし、コミケと同人活動を日本ならず海外まで広め著作者も含め周辺から同人活動を見守ってあげようという暖かい空気に包まれるようにもなった、日本最大の同人コミケイベントに育てた立役者。
 
 同人誌といった同人活動自体は実は1970年代以前からあったそうでその頃も著作権側はファンの自主的活動として暖かく見ていたようです。それは、1980年代コミケが始まる辺りまであったアニメ制作所による自作ファンクラブが軒並みあって直接同人活動がなされていた歴史があったからと思われます。
 しかし、自作ファンクラブがなくなり本当の意味でファンだけで活動し始めてから少しずつ著作権問題が出てきて何かと問われるようになりました。とはいえ、海外、特に米国は僅かでも二次使用と見られると訴えられるという厳しい状況によって次期作家が生まれない問題がだいぶ前から浮上し、日本の同人文化が意識されるようになったそうです。
 ちなみに、日本マンガアニメが米国に普及できたのもこうした現地隠れファンの日本側制作所との交流や地道な作品普及によるものです。
 後、海外の人達も同人活動していますが上記の日本のコミケ・同人文化活動を知っていてやっているようです。米国も、≪日本なら怒らないから≫という事で日本のだけやっていますがそのせいかスーパーヒーロー中心にしたアメリカコミックスなど米国産を手掛ける作家が不足気味とか・・・



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