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何かスゴい、藤子F全集「すすめロボケット」

2012年05月13日 03時02分22秒 | 日本マンガ論

 「ロボケット」は、1959年「少年サンデー」連載し大ヒットしたSF活劇「海の王子」の後継作の一作で初の(63年第8回小学館)漫画賞入賞作で、今回が初単行本化!
 1巻目の収録範囲は、62~63年の「幼稚園」「小学一年生」-以降、2巻63~64年「小学二・三年生」3巻64~65年「幼稚園」「小学二・三年生」+「こばと幼稚園」「別冊サンデー」と続けきます。
 「海の王子」からの一連のSF活劇モノで小学館低学年誌向けは、60~63年「ロケットけんちゃん」62~63年「ロケットGメン」63~65年「とびだせミクロ」-「ロケットけんちゃん」が小学館学年誌初の連載作で次は61~62年の「すすめピロン」ですが、これは60年手塚治虫から引き継ぎした「ピロンちゃん」の継続作のようでしたので、上記の作品群から外しました。とはいえ「ロボケット」の題名≪すすめ・・・≫は、「ピロン」の影響を強く感じます。
 題名にあるロボケットの【ロケット+ロボット】という設定は、今見てもカッコよく性格がほのぼのとして親しみ持てます。ロボケットのキャラ性は、3ヵ月後「小学二年生」で連載開始される「ロケットGメン」の助手ロボット君に受け継がれているように感じます。でも、「海の王子」の主人公と愛機・はやぶさ号も、講談社「たのしい四年生」58~59年連載絵物語「(宇宙犬)タップタップ」シリーズ≪たんてい≫≪世界めぐり≫2本の影響あると、思いますが・・・

 話を「ロボケット」に戻して-また一巻のみですが、思いの他敵とメカデザインがハードで活劇しています。当時の子供達にとって、この「ロボケット」と「鉄腕アトム」「鉄人28号」「海の王子」にNHK人形劇「宇宙船シリカ」がSFの原体験だったのではないでしょうか?
 「ロボケット」「海の王子」「SF・異色短編」を、作家名のみで欧米に出し読者の反応見てみたいですね。この3作品、かなり印象があり時代的差も気にならないと思います。真面目な話、この3作品、欧米の方々に読んで欲しいと、思います。藤子F作品、海外ではどの位知られているか気になります。
 



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