横濱kabitanの、あれこれ話

横浜トリエンナーレ中心にした横濱文化歴史紹介しています-このブログは子供に有害サイト見せない運動を応援しています。

yahoo版と同時掲載 映画「テルマエ・ロマエⅡ」感想

2014年05月08日 01時18分59秒 | 日本マンガ論

:原稿なしで書いていますので、筆足らずでしたらすいませんでした:

■お帰り、古代ローマ人風呂職人さん♪♪
―最新マンガ原作実写映画で一番はまった、極めて深く日本伝統文化を描いた一作。
 ひたすらカルチャーショックギャグですが、主人公である生真面目で実直な職人気質な 風呂職人さんの性格や、史実に照らされたハードな古代ローマ風俗・世情が相まってのんびりした日本での描写が、微妙な笑いと絞めのバランスを作っています。
 今回は特に、古代ローマの負の部分と言われる≪剣闘士による残忍な見世物≫と皇帝が進めている平和路線を「ローマを駄目にするという」という急進派の元老院らとの確執にローマ自体二分しかねないという、状況の矢先に立たされるわれらの主人公・・・
■テルマエ的戦争なくす方法
―もちろん、主人公は平和路線を望む皇帝側で最初に依頼された≪疲労する剣闘士らが癒える風呂を≫のに、現場を見た結果根本的な解決を考えた挙句まだしても現在日本に。そこで、スモウやマッサージ器・足つぼ板・入浴剤を知って、剣闘士らの疲れを取る所が彼らが安心して戦えるスモウ方式を取り入れるのに成功する。 
 その後、毛嫌いしていた女癖の悪い次期皇帝の祖国への献身的活躍を知り途中からまだ古代ローマに押し掛けてきたマンガ家目指すヒロインと共に、次期皇帝がかかっていた疫病(結核)の事やその兄でローマをまだ戦国の時代に引き戻そうとするのを引き留めるに奔走。
■現代日本人、古代ローマで大活躍ww
―前回もそうでしたが、ヒロインとその周辺の人々が主人公に付いて古代ローマに関わるのですが、今回は思いっきりですww皇帝が次期皇帝が疫病で倒れたと聞いて気を病んで体調まで崩したので、指圧の神様と言われる先生を半ば強引に連れてきて皇帝の治療頼んだりと主人公もタイムスリップを利用していました。
■今作でもっと深く日本温泉文化
―≪草津いいとこ、一度はおいで~♪≫
 草津温泉文化に主人公ビックリ!!
 前作はどちらかというと日本風呂文化・風俗紹介的な所がありましたが、今回、スモウ・ハリ/指圧治療・混浴・入浴外の娯楽を前面に出しています。
 今作は、前作の後日談ですがどちらかといえば前作を更に加筆・編集したような感じもします。
 前作と今作、比べるとすると
◎前作:とにかく気軽にタイムスリップ・カルチャーショックギャグ見たい方用
◎今作:ハードな西欧古代歴史ドラマを味あいながら日本文化も感じつつ笑いたい方用
と見る事もできます。
 ですが、やはり今作は前作の後日談なので前作は必見ですけれどwww
■ヒロインの描写、ますます原作者ヤマザキさん的
―前作でのマンガが当たらず結局レポーターの仕事したり、連載が当たって人気作家となって作品が実写映画化と最後は、楽屋落ちになってしまいましたが・・・これは、日本漫画原作実写映画では珍しいラストが楽屋ネタに走ったので、ギャグになっている珍作。アニメで「銀玉」でもラスト、ワーナーマイカル≠米国へのひやかし楽屋ネタがありました(ヒットしたマンガの似たものと勘違いしている所)。
 楽屋ネタは意外と外れがないと思いますwwかの「蒲田行進曲」での≪全て映画の撮影でした≫や時代劇映画でも最後、主人公が撮影所から出てそのまま外に走ってしまうというのもありますがそういう開き直った感があって見ていて爽快感もあります。でも、何でも、やりすぎれば飽きてしまいますがねww 
 でも、この≪楽屋落ち≫的なものはやはり珍しく日本映画名作紹介に必ずでてきます。
■今作はまじめだった、次期皇帝
―前作ひたすら女好きと描かれていた次期皇帝、今作は史実では疫病(結核)で客死する運命だったので全体暗い影を背負った印象が強く感じられ、同性愛だったのでのけ者扱いされていた兄の暴挙(次期皇帝と偽って元老院と結託)もさらにその印象を強くしていました。なんとなく、お兄さんがかわいそうに思える内容でした。
■絶対、次回作ありそうな感じww
―実は、原作では主人公がまさかの元の時代に戻れないという事態が発生。
 ≪(これは単行本5巻立ち見での情報)まさか自分の時代に戻れなくなってしまった主人公、映画のヒロインのモデルと思われる温泉宿屋の娘―子供時分から古代ローマが好きで言語まで操れるまでになった―の所にやっかいに。唯一話ができる宿屋の娘の助けに、まさかの丁稚奉公を。その体験の中で、本当のおもてなし精神や接待の仕方など身に着けていくのであった・・・≫
 これは殆ど、もうすぐ行われる東京オリンピックでの≪お・も・て・な・しの心≫とつながるものです、ほぼ現代日本での話になります。
 今作では、最後ヒロインによって主人公が通っていたのは未来の世界だと知らされます。そういう点で、次回は主人公・現代日本の温泉宿屋で大奮闘!!が見たいです。立ち見していた単行本で、初めて文明の利器に触れて驚きまくるのや丁稚奉公する姿がまだ別の原作の魅力になり、テーマである≪見た人が元気になる≫ものでもあります。 

  



最新の画像もっと見る

コメントを投稿