横濱kabitanの、あれこれ話

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米国での、「(手塚漫画)ブッタ」人気

2005年10月02日 05時24分55秒 | 手塚大先生
 手塚プロタクション公式HP「Tezuka Osamu@world」内にある、”ネット新聞「虫ん坊」”の今月の記事に【米国で、『ブッタ』が大きく評価】というのが書かれて居ました。
 記事内容は、≪日本書籍専門≫出版社社長の日本人にインタビューする形を取ったもので『ブッタ』は米国で出版した書籍に与えられる名誉ある賞を二本取っていて読者にも強い支持の声があった、との事でしたが私はあるコメントにある種≪米国人の文芸に関しての関心の度合い≫に強く疑問を持ってしまった。
 
 ≪(自分達の宗教観とは違う物を、読む)読み手が、大学卒のインテリ層(に多い)≫

 どうも、日本のように(”遊び”の要素が強いマニア向けな、物を除いて)『学歴・肩書き・貧富も関係なく、誰でも色んな書籍物を読んでいる』ようでは無いみたいな話しぷっりでした。
 私蔵している書籍で、『デブの帝国』というのがありましたがその中で作者が子供達の太る原因の一つとして学校での例として【維持費が足りないので、体育・芸術・音楽の授業を削って食品会社に学校内で出店を約束して維持費を賄ってもらっている】と書いてあり結局、≪その食品会社の校内出店のせいで、子供達も学校に居てさえそういったカロリーの高いものばかりを食べて肥満になって行く≫で終らせて居ましたが、日本でもちょくちょく【米国の学校は、音楽の時間が無い】という話がFM横浜などで聞きます。NHKでも、時々【米国の小学校で、アーチィストを呼んで文芸のワークショップをしている】という報道が流れてきます。
 
 今回の「ブッタ」の話ではなく米国一般人が持つ、文芸に対する軽視と珍妙な敬意の念のアンバランスさには毎度呆れるばかり。私蔵の「(米国の見えざる)階級」で、【(米国一般でいう、アーチィスト全般で言う)X階級の人は、仕事にも時間にも常識にも捉われずに自分の才能と奇抜さで人生を送れる≪脱階級≫の人々】と紹介し彼らの行動がどの位奇抜か、とまで書き立てている時点でもう【アーチィスト=自分達とは、別次元の人】という、半ば偏見に満ちた見方をしているというのをありありと表せています。私が最近まで入っていた【講談社フェーマススクール】という”絵画からイラストまで”の絵描き養成学校の本校、アメリカでの先生や生徒の絵を見ていると『意味も無く、奇抜で気取った』で≪自然で日常的見易さ≫とは程遠い【西洋画】的書き方に生徒である私でさえ≪霹靂≫。

 私は、米国に長々と横たわる≪極端な個人・個性主義≫≪実用的でない文芸的ものへの安易な切捨て≫こそが人々からゆとりを奪い人間としての感覚を削ってしまう原因だと強く信じて居ます。古典文芸作品(ハリウッドサイレンス映画【メトロポリス】、小説【モモ】等)に、こういった問題が書かれて居ました。
 それに、そんな世界に≪霹靂≫している米国人の殆どがポケモン映画(【ミュウツーの逆襲】)を皮切りにドッと日本大衆文化を米国大衆文化に溶け込ましたのも、日本の≪親しみやすい≫世界観にどっぷりつかって観たい衝動に駆られての行動だったと今にしてはそう思えて着ました。・・・・しかし、≪日本大衆文化≫に癒しを求めた米国人に同じ米国人が後ろから【自国の文化を無視して、日本にうつつぬかしている非国民】と批判するのは何て卑劣な!!!そんなこと言う前に、自分達で自国の文化を魅力的にする努力ぐらいしたらどうですか!!!!別に、日本は米国のように他国の文化まで侵略しませんから。逆に、アジア中心に伝統文化をそこの国の人々に変わった子世代に教えています。米国は、自国のインテリ層からも【他国には、奪うばかりで与える物はお粗末】と批判されているばかりじゃありませんか。

 後、一言。
 【なんで、観るもの読むものが階層・人種でバラバラなの、米国は?」




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4 コメント

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虫ん坊見ました。 (koujiatom)
2005-10-02 09:16:36


横濱カビタンさんの最後のコメント

>【なんで、観るもの読むものが階層・人種でバラバラなの、米国は?」について

「アメリカは人種の坩堝(るつぼで変換かけるとこの字になるのですが、あってるのかどうか。)である」とか昔習った気がします。日本のように単一民族(外人ということばが成立する)の国にいてはわからないものがあるのかも知れません。「ブッダ」がアメリカのインテリ層にうけていると言うのは素直に喜ばしく思いました。

日本でも手塚作品は手塚自身がまんがの中に書いてるように「私、手塚嫌い。理屈っぽいから」というように確かに大衆向けしてないところがあると感じます。だから手塚ワールドは頓挫したままというのが、私の意見です。
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手塚作品は、人生そのもの (横濱kabitan)
2005-10-02 23:54:15
 確かに、手塚漫画は難しいし書いている本人すら解らなくなっているのも只ありますし、今回の論調と言わずここブログ全体の論調が【(書いている本人の日本の自分の解る範囲だけで)知ったがブッタ】しているので書く度に軽い罪悪感に襲われてもしています。

 ただ、毎度こういった論文入れるときは【米国は大人も子供も皆で心から、≪遊びの世界≫を楽しめるものは少ないのかな?】と思ってしまう位に≪精神的楽しみ≫が少ないように見えたので、つい。

 日本のように、≪大人になってもアニメ・漫画≫というのは確かに【子供っぽい】と外国人に言われるのは少々恥ずかしい事なのである部分、私達日本人も反省しなければならないとこです。でも、実際、面白い・知識膨らむ物は、誰も彼も見るようになれば知識や関心が偏らなくすみますしアニメも、子供の目線で造って行けば良い作品がドンドン出来ると思います。
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アメコミの映画化 (koujiatom)
2005-10-03 19:11:17
横濱カビタンさんは、スパイダーマンなどアメコミの映画化がさかんなことと、ご自身のご意見、【米国は大人も子供も皆で心から、≪遊びの世界≫を楽しめるものは少ないのかな?】との関係をどうみますか。

バットマン、スパイダーマン、スターウォーズ等々は大人が真剣に子どもの世界で遊んでいるような気がするのですが。これから考えると、手塚作品がもっと単純にエンターテイメントだけを追い求めていれば、ハリウッド映画の原作たりえたのではないかと思います。
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≪ハリウッド≫は、娯楽の殿堂とは言い切れるか? (横濱kabitan)
2005-10-03 23:48:06
 私も、元々≪ハリウッドファン≫でした。それも、60-80年代までの【ニューシネマ時代】と言われていた内容的に現在の日本アニメに近い(現在日本の漫画・アニメの題材は殆どここから)物で”名作”と言われている作品もほぼこの時代に集中しています。

 現在のハリウッドを支えているのは、実はこの【ニューシネマ時代】を知らない世代の20代前半までの若者層で私の30代を底辺にその上の世代になると余り見ていなんで無いでしょうか。

 私の姉も、年はほぼ同じですが最近は見たい娯楽系ハリウッド映画はみていないそうです(DVDで済ましているそうですが、余り観ていないそうで近頃、ホームマーク社が出している≪世界名作映画(?)≫をみて「随分、酷い内容」と呆れていました。ちなみに、母も同じ会社の同シリーズのをNHKで見たところやはり呆れていました。私も、ちょっと見ましたがすぐに飽きてしまいました。

 私の母が唯一最近のハリウッド物で気に入ったものは、『A・I』。姉は、『アイアン・ジャイアント』。私は、『ポーン・コレクター』

 『アイアン』以外は、少々ラストに不満がありましたが全体良い作品だと思います。姉が、『スパイターマン』のCMをみて、一言「つまらなさそう(でも、後でDVD見ていました)」。

 

 しかし、最近米国人の方が≪ハリウッドは、娯楽ばかりで中身が薄い。日本から、リメークした物が面白い≫といっています。ハリウッドの地元も、かなり≪ハリウッド離れ≫しているので今後どうなるかは私も解りません。
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