横濱kabitanの、あれこれ話

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ポケモンフラッシュ事件当時の,一般紙報道集⑯

2010年06月09日 04時44分16秒 | ポケモン
 〝電脳”という言葉は,「攻殻機動隊」劇場版からのよう。問題の,「ポケモン」の〝電脳戦士ポリゴン”は「攻殻」の電脳世界をやってみたのでは?

1997.12.18-
朝日紙
●〔一線超えた?刺激志向〕
『画像の高速切り替え「ポケモン」以前から:
 テレビ東京系の人気アニメ番組「ポケットモンスター」を見ていた多くの小中学生らが起こした体調異常は,赤や青の光を画面で激しく点滅させるなど,視覚刺激が強い映像技術の影響が指摘されている。TV関係者は。映像メディアが新しい映像処理技術によって刺激性を高めつつあったここ数年の傾向をあげ,「ポケモンは,たまたま限界点を超えてしまったのではないか」という。多くの場面を瞬間的に切り替え,見ている人の感覚をより強く刺激しようとするCMフィルムも増えている。実験的に,脳波を測定して刺激の効果を調べる広告代理店もある-
≪CM,脳波で効果測定も≫
 テレビ東京は17日の記者会見で「使われている技術は,アニメ制作現場では決して珍しくない」とコメントした。他の民放関係者の間には「ここ数年,言葉や絵柄の過激さとは別に,映像処理が過激になっている事と無関係ではないのでは」という声も多い。
 同じ技術でも,使う色の種類や背景/点滅の周期/その組み合わせによって,衝撃度が違ってくる。「内容的にはおとなしいポケモンが,技術的過剰さの限界点を,図らずも超えてしまった」との見方だ。
 CGによる合成を始め,光学的処理が簡単にできるようになった映像技術の進歩もある。短い場面をつないで,ストロボをたいているように見せる手法は一番,効果的だ。
 フジテレビの広瀬・広報局長は,映像メディアの現状を「光の速射砲メディアになりつつある」と表現した。番組を変えないで,かつ集中して見てもらうために,飽きさせない事が重要になる。勢い,「常に眼球を刺激する」見せ方が多くなりがちだ。
 広告代理店の関係者らによると,TVCMはここ数年,場面を切り替える間隔をどんどん短くする傾向にある。以前は2,3秒に1コマが一般的だったが,最近は1秒に1コマあるかどうかというCMが増えている。
 スポーツシューズ・ナイキのCMの場合,今年度の広告業界での賞を受けた「サッカー編」は,燃え上がる炎/笑う悪魔の顔/ボールをける場面/倒れる人の顔/ヘディング場面・・・と,30秒の間に33の場面が次々と現れ,たたみかける。こうした手法は化粧品や子供向のお菓子のCMにも目立つ。
 人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版で,今年(97年)公開された「シト新生」予告編も話題になった。鮮やかな赤と黒を基調に,平均で0.5秒に1回,場面が切り替わる。「1秒に1回以上の頻度は,メッセージというよりも単に光の刺激を与えているのに近い」と関係者らはいう。
 広告代理店の第一企画生活研究センターは,昨年暮れから,脳機能研究所と共同で,被験者にテレビCMを見せて脳波を調べ,映像技法の効果を測る実験をしている。
 同センターの相原・副部長によると,2,30代の人の実験では,コマ数が多い程喜びや開館を示す数値が高い傾向があった。競合する飲料のCM比較でも,倍以上違うコマ数が快楽数値の高さの一因になったと見られた。
 相原・副部長は「コピー,つまり言葉の力が落ち,映像の衝撃で訴える傾向が強まっているためだ」と話す。幼い頃からTVゲームに親しんでいる年代には,光の刺激が強い方が心地よく感じられるのではないか,という。
≪郵政省局長は常務呼び聴取≫
 郵政省の品川・放送行政局長は17日午後,テレビ東京の田村・常務らを呼んで事情を聴き,今後の対応について説明を受けた。この後記者会見した品川局長は「今回の事態は重く受け止めなければいけないと考えている。今後,テレビ東京の原因究明を見守りながら,必要に応じて報告を受けたい」と述べた』
●〔異常誘う条件重なる映像,極めて強烈〕
『TVゲームなどの光刺激で誘発させる発作の研究に取り組んでいる小児科医・精神神経科らで作る共同研究班は17日,TVのアニメ番組「ポケットモンスター」を見て体調異常を起こした子供達を対象に,全国調査に乗り出す事を決めた。研究班は番組の刺激的な映像が原因とみており,今回のような集団発生は国内外で例がなく,事態を重視している。
 研究班はゲーム会社のセガ・エンタープライゼズ/ソニー・コンピューターエンターテイメントなどの出資で3年程前から活動開始。TVゲームの体への影響を研究している。
 研究班はこの日,東京都内で会合を開き,番組の録画を見た。その結果,
①小中高生の5~10%が光に過敏な体質で異常を起こし易く,ここに被害が集中した傾向がある
②TV番組で赤や青に点滅する場面は異常が起こし易い点滅頻度(1秒に15~20回)のようだ。
③異常を誘発し易いとされる赤色を強調するような画面の繰り返しがある
-と分析。
 「極めて症状を引き起こし易い条件だった」との見方で一致した。
 今後,研究班のメンバーが手分けして,病院に運ばれた子供達の症状や搬送時の状態を調べ,異常の原因や後遺症の有無などを明らかにする。
 研究班メンバーの精神科医,高橋氏は「極めて強烈な,危険な視覚への刺激だ」と話す。
 約30年前から光刺激と発作との関係を研究してきた。TV画面から刺激で異常が起きたという例は幾つも見てきたが,「このような規模で起きたのは世界で例がないのでは」という。
 会合では原因や症例について議論された。今回の例では,光過敏性患者が光の刺激で異常を起こした事例は少ないとみる意見が多かった。このアニメの視聴者には光過敏性に敏感な世代が多く,それが集団発生につながったとの見方が大勢を占めた。
-続く


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1 コメント

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覚えてます (マイマイ)
2015-04-25 10:59:09
 わたしも記憶にあります。

当時私も見てましたけど 何ともなかったです。


最近 ニコ動で当時のフジテレビのNEWSが
上がってて 

観たら 女の人が 病院に運ばれたのは
愛知県とかの人会わせて
32人ですって言ってるのを聞きました
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