横濱kabitanの、あれこれ話

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ポケモンフラッシュ事件当時の,一般紙報道集⑮

2010年06月08日 03時34分16秒 | ポケモン
 山下たつろうさんの最新曲「まちものがたり」・・・はまっています。FMヨコハマの深夜枠での若手DJが,よく「情報発信」を無責任とか負の面ばかり捉えています・・・発信側も,「これはいい」と言われるようガンバりましょ!!

1997.12.18-
朝日紙
●〔「ポケモン」ショック〕の,続き
『「ポケモン」を見ていた子供700人近くが,全国でほぼ同時に体の異常を訴えて,病院で手当てを受けた。
 症状は様々だ。幸い命に別状はなく,多くは短時間で回復した。
 異変が起こったのは,画面全体が激しく明滅する場面が流れた時に集中している。このため,その光と何らかの関係があるのではないかとみられている。
 光の明滅で同じような症状が起こる事は,これまでも報告されている。
 欧米では,日本製のTVゲームで遊んでいた子供達が被害を受け,日本のメーカーは,4年前,ゲームソフトに注意書きをつけるようになった。
 研究者の間では,こうした発作を起こし易い傾向の人は,子供や若年層に限られる事や,赤色の明滅に誘発され易い事が分かっている。重大な症状に陥る事は,殆どないようだ。
 映像を提供する側が,こうした研究に敏感でなければならないのは当然だ。
 しかし,これ程同時に多発した事に首にかしげる専門家も多い。今回の症状も一様ではない。誰でも影響を受けるのかどうか,光や映像との関係を解明する必要がある。
 専門家は,
①睡眠不足の状態で画面を見ない
②画面に近づきすぎない
③明るい部屋で見る
,といった助言をしている。子供達に守らせたい。
 リモコン式が普通になったため,若い人中心にめまぐるしくチャンネルを変え,瞬間に現れた映像で見る番組を決める傾向がある。
 それもあってか,CMを始めとして,視聴者の気をひくように,視覚に訴える派手な映像が多くなった。
 コンピューター技術の発展で,そうした映像を作るのは難しくなくなった。現実にはあり得ない仮想世界も簡単に生み出せる。技術は進む一方だ。
 今回の騒ぎとなった「ポケモン」も,コンピューターの中に主人公が入り込み,縦横に駆けめぐる筋書きだった。
 人間の脳が受け取る情報の内,大半は目から入る。現実から離れた人工映像が,私達,特にまだ多くの刺激にさらされていない子供の精神にどのような影響を及ぼすのか。
 映像だけではない,あらゆる音を電子的に作る事ができる。映像と音は同時に提示される事が多い。このような相乗効果が及ぼす影響もあろう。そんな研究も手探りの状況といってもいい。
 生まれた時からこのような環境が当たり前の子供達は,感受性そのものが変わってきているかもしれない。
 それをむしばまれていると判断するのか。自然の反応と見るのかも,難しい問題だ。その際,人間の心と体は,技術の進歩ほど急速に変われない事を忘れてはなるまい。
 電子映像や電子音が飛び交う電脳社会をどう上手に育てていけばいいのか。 
 今回の「ポケモン」現象は,そんな事を考えさせる』
●〔ポケモン騒動 制作の現場は「映像管理しっかりと」〕
『「ポケモン」のTVアニメで,小中学生らに体調の異常が起きた事件は,映像制作の現場に波紋を拡げている。
 日本の実験映画の先駆者,京都造形芸術大の松本副学長は「1960年代後半に米国で光が明滅する映画がはやった。いわゆる「フリッカー効果」で,見ていると頭がくらくらしてくる。中には発作を起こして倒れる人もいた。だから映画には,刺激に敏感な人は見ないよう警告があった」と話す。
 「映画と違い,TVでは事前に内容を知らない不特定多数が観客であり,刺激に弱い子供らも多い。メディア側が常に研究を怠らず,映像の管理をしっかりしないと今後も起こる可能性はある」
 映像のCGプロデューサー横手氏は「映画の特撮場面は実感を出すために試写を重ね,計算ずくで映像を作る。より自然状態に近づける事を目的にしている事が多く,そこがアニメやゲームと違う点だ。映像を見ていないのではっきりした事は言えないが,効果に対する認識が甘かったのではないか」と話す。
 「攻殻機動隊」など数々のアニメを手がけ,コンピューターを使った映像処理の第一人者の掛須氏は「悪意があったとは思えないだけに困る」という。フリッカー効果と,背景に透過光を使う手法は「今時,こんな古臭い」と思える程,しばしば使用されるからだ。事件を聞いた時から,「何故,今回だけ」との質問を仲間達と話し合った。
 あくまでも推測として,チェックがどうだったかを気にしている。アニメの現場は常に時間に追われており,放送前の試写では色がついていない事も多い。また,色がついていたとしても,1回見た位で,今回のような事態を起こす程の映像かどうかの判断は難しい。
 「とにかく原因を早く知りたい。アニメの業界は下請けが多いから,世間の反応に押されたまま,原因を究明しないで,自主規制に走る可能性が高い。そうした風潮になる事が作り手として,一番怖い」と話す』
●〔ポケモン,放送自粛〕
『テレビ東京は17日,「ポケットモンスター」問題で,同社内に調査チームを設置すると共に,調査の結論が出るまではどう番組の放送を自粛する方針を明らかにした。問題のあった16日の放送分は,17日以降,全国の31局が放送を予定していたが全て中止される。
 また同社の調べで,多くの視聴者が16日の放送を録画している事が分かり,同社はニュース番組や字幕で録画ビデオを見ないよう呼びかけた。
 記者会見した森・総局編成専任局長は「原因はどうあれ,申し訳ない」と陳謝。「放送後半の午後6時50分以降に不調が訴えられており,この時間を中心に調査を始める。結論さえ出れば来週も番組を続けるが,出なければ休まなければならない。年末年始のポケットモンスターの特別番組の放送についても,調査の経過を見て判断する」などと説明した。
-続く


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1 コメント

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覚えてます (マイマイ)
2015-04-25 09:25:10
 1997年の十二月十六日

のポケモン騒動・・・・・私も記憶にあります。

私も当時ポケモンが楽しみで

見てました。何歳だったか 覚えてないんですが

アニメじゃないけど 私の兄も ポケモンのゲーム
やってて 
はまってましたよ。

気分が悪くなったりしないで別に何ともなかったよ

目が痛くなったりしました。


翌日になってから ニュースで

数え切れないほどの子供達が 倒れて

病院に運ばれたり等 して手当等を受けた

話しを聞いて 吃驚して

休止と聞いた後 ショックを受けましたよ。


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