あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

熊野古道・大辺路 (周参見~見老津)

2010-12-11 15:44:01 | 熊野古道・古座街道歩き
2010.12.08(水)
いつものようにバスは7:50 朝出発して昼食の志原海岸に到着したのは
 
11:00
 
とっても良い天気になりました
お昼の弁当を受け取り海岸で食事からの始まりです
 
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ストレッチをして周参見駅までバスで移動
歩きのスタートです
 
語り部さんはこの街道の開拓者でもある地元の有名人
そして殿に明日の語り部さんも同行です
 
暫く海岸線に沿って煌く海に先の歩きの心地よさを思いながら皆んな軽快に進みます
 
 
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一時間ほどすると海に別れて難所の馬転び坂へと登って行きます
 
 
 
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こあたりは世界遺産に登録申請する以前は荒れて
道などさっぱり判らない程廃れていたそうです
行政と地権者さんの狭間でこの名物語り部さんは
整備に苦労されたようです
 
 
境目石(さかめいし)
土地(山)の境界地ははっきりとした谷筋や岩場であればもめごとは少ないそうですが
このような所は立ち木の有る無しで左右するようです
立派な立ち木なら有資本=即ち財産となる・・・
 
災害時連絡用の道標には熊野古道「長井坂」と表示があるのですが
ここはまだまだ長井坂ではなく紛らわしいのでコースと付け加えるべきだと語り部さんが
物申しても行政は無しの礫だそうです
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一山越えて前方に海の見える開けた丘に
立派な観音様が現れました
この土地の持ち主はは大阪の資産家さんで
私財を投じて海の安全を祈り建立されたとか
 
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私有地を通り語り部さんや地元の有志の方々が手弁当で整備してくださった古道へと入ります
 
石組みがなければとうてい古道は見つからなかったと
いわれるところは背丈以上の羊歯が生い茂っています
 
 
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今は樹木が生い茂っていますが
ここは第二次大戦後に復員できなかった沖縄の方が入植されていたところ
 
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平和の有り難さを思いながら進むとまた展望が開けてきました
真下に国道42号線が海岸ぎりぎりに通っています
 
 
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当然きつい下りを降りねばなりません
 
イメージ 4振り返ります
あの上を歩いていたのですね
 
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いつの間にか越えていた馬転び坂
その昔の紀州の殿様も越えるのに難儀した馬では通行できないところから付いた名称
一旦、国道に出て西浜から山へと道は海から反れます
 
 
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 和深川に沿った集落は川より西側にしかありません
日の出は8:00頃、日の入りは15:00頃、川の東側に立ちふさがる双子山(和深山)、西側も山、山、
日照時間は短いのですが戦後すぐに進駐軍向けに出荷したレタス栽培が有名です
 
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なんの実でしょうか?
 
                                            可愛い紫のツリガネ?
 
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今は山中 今は浜
今は鉄橋わたるぞと
思う間もなくトンネルの
闇を通って・・・・・♪
 
ローカル、スーパー黒潮、オーシャンアローが次々走り抜けます
 
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何度かメディアにも登場した鯨の家
この方たちの影響で I、Uターンの希望があり
今では25件ほどの集落を成しているそうですが過疎の地には違いないと
この地に住まいされる語り部さんはおっしゃいました
 
 
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和深川王子神社
境内には古木が繁り梛の木もありました
ご多分にもれず廃仏毀釈で破壊されていたのを
地域の方々が再建されこの地に祀り手厚く守っておられる
 
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これから越える世界遺産の長井坂はあの真ん中の山を越えて行きます
 
 
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語り部さんは自宅倉庫にマムシ酒を保存されていました
そして正月飾りの葉牡丹の栽培もなさってます
主には狩猟がお仕事です
 
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小さな流れの和深川を渡り山中へと分け入り少し急な登りになり
 
紀勢線のトンネルの上を越えて行きます
 
 
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今回は
里を越え川を渡り山を越えては海、枯木灘が望めます
 
 
 
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道の駅イノブータンタンランド・すさみへの分岐点
ここから結構急な下り坂になっていますがあの「イノブタ」発祥の地へと続きます
ワタシ達はこのまま長井坂へと直進です
 
 
 
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尾根になり段築とも版築ともいわれる土を固めて硬い土手のような形にした道を歩きます
この道の崩壊の一番の原因はストック次は動物の蹄・・・・古道が悲鳴を上げています
 
 
この樹のアーチは春は紫のツツジでとても綺麗だそうですよ
 
 
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ビューポイントもユネスコの規定に触れないように相談しながら作っていただいてます
 
海岸段丘(ここでは平見)も伺えます
 
鹿さんの角研ぎ跡、、桧が被害に会えばすっかり樹皮が剥げて枯れてしまいます
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潮岬の白い灯台も小さく見えてきました
 
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展望も終わり急な下りを慎重に降りて行きます
なんだかへんてこりんな樹の根っこがあったり石畳の名残があったり
 
降りたところは茶屋の段の道標
「みぎ八やまみち
ひだり八くまのみち」
と記されています
 
この付近にかつて「弁当掛け松」と呼ばれる松があり
周参見の人が潮岬神社に厄除け祈願に参る際に
弁当をくくりつけて戻るまで断食の行を行ったという伝承があるそうです
 
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まだまだ急な下りがあります
 
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もう16:30近くです
 
海と山の端に夕陽が落ちようとしています
 
 
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やっと長井坂東登り口に降りつきました
この右端の電柱のところに降りてきたのです
 
 
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踏み切りを渡って国道へ皆一目散に走ります
今、まさに夕陽が海に落ちるところなのです
 
雲がじゃましていますがぎりぎりセーフ
とっても素敵な夕陽の落ちる様を見ることが出来ました
 
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水仙も咲いてましたよ
沈んだ夕陽の余韻を胸に見老津駅前からバスで今夜の泊まりの串本へ向かいます
 
 
 
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18:00前にホテルに到着
 
露天風呂で汗を流して
贅沢な夕食を頂き
無料のピアノライブを楽しみ
21:00 今日の歩きの締めくくりです
 
 
 
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明日はきっと晴れる
だって夕陽がそう言ってたでしょ
 


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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (コウ)
2010-12-11 18:18:00
海の見える大辺路ルート。
昔の都人も憧れの地、
だったことがよくわかりますよ。
南紀に行くと日の光、海の色が
かわりますね。
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Unknown (mannmaruogojyo)
2010-12-11 19:42:00
コウさん
残照というのでしょうか?
眩しくて神々しささえ感じました
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Unknown (あるく)
2010-12-11 20:54:00
いい景色に見入りました。傑作
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Unknown (mannmaruogojyo)
2010-12-11 21:01:00
あるくさん
お疲れ様でしたね~~
天気に恵まれ最高の眺めでした
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Unknown (黒猫minku)
2010-12-11 21:11:00
綺麗な海を見ながらの昼食、格別に美味しいと思います^^
ちなみに周参見の海は和歌山一の綺麗な海らしいです♪
海に沈む夕日の写真も綺麗です~(^-^*)♪
県民ながら熊野古道には行けない(多分^^;)ので
おタケさんの記事で行ったきになれて良かったです~^^
ポチ☆~
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Unknown (mannmaruogojyo)
2010-12-11 21:17:00
黒猫さん
あらま、県民さんでしたか~~(^^)
周参見から串本までの枯木灘は抜群の海の色ですね~~
ポチありがとね~~
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Unknown (takekazu)
2010-12-11 23:25:00
つい 歌ってしまいました♪
海を 眺めながらの昼食 美味しそう。
地元の語り部さんと 歩くと 史跡など よくわかって いいですね
こちらでも、そういう方が、色々アドバイスしても、お役所は、なしのつぶてだと、おっしゃってました。
どこも 一緒ですね^_^;
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Unknown (takekazu)
2010-12-11 23:26:00
夕陽にポチです(*^_^*)
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Unknown (mannmaruogojyo)
2010-12-11 23:30:00
takekazuさん
役人になると知識が邪魔をして体を動かさなくなるのでしょうか?
地位にしがみついて古き悪しき慣習を破るワッゼモンはもはやいませんねぇ~~(^^;
鹿児島にも古道のハイキングツアーありますか?
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Unknown (ぷにまま)
2010-12-12 18:19:00
つつじのアーチ、歩いてみたいです。
水仙がもう咲いているなんて…綺麗ですね。
でもおタケさん、パワフルで羨ましい~
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