あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

足摺への道  ②

2011-05-13 20:27:49 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.05.02(月)
 
遍路の朝は早い
5時に起床して出立の仕度を整え、6時に朝食を頂きおにぎりをお接待してもらう
昨夜同室になった広島の I さんと目的地が同じなので同行させてもらいことにした
彼女はとても詳しく遍路のことをご存知で心強い
そして足摺から打ち戻って明日またこのお宿で同宿の予定だ
 
朝からご飯をお代わりして元気をもらう
彼女も以外に小柄なわりには食欲は同じだ
宿のご主人に指南して頂いた簡単靴紐の結び方
((靴紐を足首からの二つだけに通してしっかりと結ぶ))
半信半疑で実行してみると足の先がゆったりして歩きやすいではないですか
このお宿に泊まる人には必ず指南しておられ
何方かが出しておられる遍路歩きの本にも掲載されていると見せてくださる
この方法や明後日歩いて行く三原村の国道歩きの遍路道も皆、本を書いておられる方に
情報を提供されたそうである
明日にはここに打ち戻ってくるのだからとご好意に甘え不要な荷物は置いて行く事にした
 
そうこうしていざ2日目の歩きのスタート
 
6:30 宿の直ぐ前の国道に出て二人で出発
 
 
 
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直ぐに橋を渡り海を見ながら国道を進む
二人でおしゃべりしながら歩いていて久百々(くもも)からの遍路道の入り口を見逃してしまうが
戻らずに歩く
後ろからやはり同じお宿に泊まった、通しで歩いておられる大阪の男性が追いついてこられた
彼はさっきの遍路道の入り口をちゃんと見つけて通ってきたらしい
三人で歩き出して今度もおしゃべりしてちらっと案内板を見て通り過ぎようとしていて
広島の彼女がやっぱりここから入るんじゃないですか、と指摘
ちょっと藪道で不安だったが直ぐに遍路道の表示がみつかり一緒になって歩く
おしゃべりは程ほどにしないと延々国道歩きになってしまいそうだねとお互いに注意
 
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田舎の道は穴ぼこ道よ~~なんて昔のことを話しながら旧道を行くと
立派な遍路小屋があった
彼は少し休んで行くと言うので残しワタシ達はトイレも探したいので先へと行く
ここでまた旧道を単なる民宿への案内と勘違いして国道を行ってしまう
やはり先ほどの民宿の看板の入り口が旧道であったらしく遍路道=あしずり遍路道の案内板が
現れ道が繋がっている
暫く行くと左前方に素晴らしい海岸が広がる
今日は天気になったのですが黄砂で霞んでいますね
サーファーに人気の大岐海岸のようです
砂浜を2キロ歩くか国道を2.4キロ歩くか
丁度砂浜への降り口に食堂があり外に
お遍路さんトイレをどうぞと書いてあるので助かりました
でも外からは鍵がかかっていて中に入ってお願いしてお借りしました
申し訳ないのですがトイレだけで御礼を述べて外へ出た途端に大阪の彼が追いついてきた
ここは三人で迷わずに砂浜を歩きます
彼は裸足の方が歩きやすいよと言い靴を脱いで歩きますが
ワタシ達は靴を脱ぐのが面倒だからそのままです
<実は二人ともマメが出来てきちっと絆創膏でテーピングして宿を出てきていたので
裸足になると砂が着きますのでまたテーピングをやり直さないといけないのです>
気持ちよく波の寄せる浜に遊ぶサーファー達を横目に歩きます
ちょっと風が足りなくて波乗りはイマイチのようです
 
 
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砂浜には珍しい花や植物が生えてますが
ピンボケになったハマエンドウしか名前が出てきません
 
 
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防風林の方へ入ると
これはウラシマソウかな
 
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国道歩きに少し戻り旧道を以布利港へと下ります
ここは大阪海遊館のジンベエザメやマンタ達が飼育されて海遊館デビューをするための
海洋生物研究所があるところです
港に休憩所とトイレがありましたのでちょっと休憩です
 
ちょうど時間が 9:00 になったので彼女は郵便局で資金調達してくるというので
用事の無いワタシは待たずに彼と先に行ってしまいます
郵便局を訪ねて先に行かれたご夫婦のお遍路さんに待って上げないの?と
訝しがられます、が、ゆっくり先に行っとくね、と待ちません、、冷たすぎますか、、
 
以布利の浜は波打ち際を歩きます
大潮や荒れた天気には通れないと思うほどの道でした
あまりにもその波の近さに足早に林の道へと上がりました
遍路道と国道が何度も交差して
暑くなり始めた身にはとても気持ちよい竹林の道を通ったりします
 
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国道へ出て長い舗装道路歩きが始まりました
途中で旧道への入り口を発見
だがしかし
国道を行けば30分
旧道は急な上りで一時間
旧道へ行きたいなと思いました
彼はどっちでも一緒に行くよと言いますが
旧道への最後にマムシの文字を発見したワタシは
ニョロはアキマヘン
と嫌な国道を行きます
窪津漁港に差し掛かると
薪が沢山積み上げられ何やら燻製の匂いが立ち込めてきました
鰹節工場ですね
ワタシは懐かしい匂いだと感じましたが
 
まだ 10:00 過ぎたところですが暑いので食堂で休憩です
オレンジジュース一杯で氷水かけつけ三杯飲んで一息です
彼は煙草を吸いビールをひっかけていたので先に行くことにします
 
旧道は窪津の街並みを見下ろすように高台へ急なジグザグの坂道を登って行きます
黄砂で水平線も海も区別がつかないくらい霞んでせっかくの足摺の海が楽しくありません
あと6キロの表示と供に見えたのが遍路小屋
11:00 ですのでここでお昼にします
靴下を脱いで足を挙げて休んでいると彼もやってきました
やっと追いついたと休憩します
真似て靴下脱いで足を休めています
あとから男性が二人やってきました
やはり同じく休憩です
ここの遍路小屋は宿泊も出来るように布団もあり畳も敷いてあります
そしてドラム缶のお風呂も沸かせるようになっています
黒板にはちゃんと今日の日付がチョークで記入されています
本当の意味での善根宿ですね
男性なら一晩ぐらい大丈夫でしょう、贅沢に慣れた人は無理ですって
だって皆さん「俺は無理や~~」と言ってましたもの
 
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そして、真心のこもった文旦のお接待
包丁が置いてあっても全く危険も違和感もありませんでした
これが昔の日本の姿だったなぁとひとしきり昔を思い出していました
 
 
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                            そして
                 この言の葉が何より嬉しいこれからの歩きです
 
 
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30分も休んでいたら彼女がやってきました
さっそく文旦を呼ばれて少し休憩してまた一緒に歩きます
彼は一足先に出発しました
彼女は一人であのニョロの道を歩いて間もなく旧道も終わりというところで出くわしたそうです
以布利で彼女を待ってれば一緒に歩いていたかも知れないなぁ、残念、、けどニョロさんは嫌だからなぁ、
 
あと6キロ、もうすぐだねと言いながら、なんだか判りづらい遍路道を車道をショートカットするように下り
どうやら椿のトンネルです、花はもう終わっていましたが南国の並木道という雰囲気です
12:30 になろうかというところですのでちょっと先に岬巡りしましょう
 
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霞んでいるのが残念ですが念願の足摺岬にやってきました
それも自分の足で歩いて、、、、、
 
遠くに38番さんのお寺の屋根も見えてます
 
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それではそろそろお参りに行きましょう
 
こちらにはこんな方もいらっしゃいましたよ
中浜万次郎様(ジョン万次郎)
明日は生誕の地を訪ねてみましょう
 
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お土産屋さんを過ぎて今日のお宿を確認していよいよお参りです
 
13:35 山門に一礼して手水にて清めて本堂へ
 
 
四国八十八ヶ所第38番札所、金剛福寺
ご本尊は三面千手観世音菩薩
 
 
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境内で彼女は前日に一緒になった北海道からの三十路になったばかりの女性遍路さんと
メールやりとりして合流です
彼女達は宿坊に宿泊ですがワタシは直ぐ近くの旅館に泊まりますので一旦別れて
また門前で落ち合うことにしました
旅館に荷物を預けて宿泊の準備が出来るまで皆で散歩に出掛けます
その前に小腹を満たします
 
ぶっかけじゃこ天うどん   ¥750 
 
 
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北海道の彼女はパンとアイスコーヒー
広島の彼女はワタシと同じ
 
ふ~~お腹も落ち着いてまだ時間がありますので
岬の七不思議を訪ねてみましょう
 
                           こんな記念碑もありました
 
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                          亀に見えますよね
 
 
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七不思議は残り六つどころか八つも九つもあるようです
汐の干満手水鉢、ゆるぎ石、大師一夜建立ならずのとりい、大師の爪書石、地獄の穴、 などなど
 
まだ登って下るの~~~と言いつつもせっかくなんだからと行ってしまうんですよね~~
 
                                 白山洞門
 
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この洞門から補陀落渡海へと漕ぎ出したのでしょうか
 
 
そろそろ足も限界のようですからお宿に戻りましょう
北海道の彼女は灯台に行ってないからと一人で出掛けました
広島の彼女とも山門のところで別れて宿に戻るとお風呂の準備が出来て
やっと汗を流して足を休めます、温泉はありませんが個浴ですから気兼ね無しです
汚れ物の洗濯も快く受けてくださり助かりました
乾燥機がないのでと外干しして食事の時に部屋に届けてくださり感謝です
古い旅館で現代的な設備はありませんが遍路の泊まりですので充分です
夕食も部屋食でゆっくりと頂戴しました
 
土佐の名物、鰹のタタキにお造り、地元の海の幸山の幸でのおもてなし
今ありがたくいただきます
 
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明日の朝は 6:00 に朝食準備してくださるそうです
 
21:00 明日の天気は午後から下り坂、、なんとか昨日のお宿まで持ってくれますように
 
                                おやすみ~~~
 
 
              (下ノ加江~足摺岬 歩行距離約23キロ+α足摺岬散歩 )
 
 
 


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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kyoko)
2011-05-13 20:36:00
うぁぁ凄い!!
走行距離に、ポチです^^
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Unknown (mannmaruogojyo)
2011-05-13 20:43:00
kyokoさん
走ってませんよ~歩いてますよ~~(笑)
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Unknown (田舎の猫・みけ)
2011-05-13 20:53:00
何かの縁で出会って一緒に歩くとも、思い思いを貫くのは大好き♪
第一、一人で行くような方は気を遣われることも嫌なはず
冷たいはずないです。逆に思いやり♪いい旅してますね~♪
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Unknown (mannmaruogojyo)
2011-05-13 21:02:00
みけさん
何なのでしょうかね~~、構われるのも嫌なら気を遣うのはもっと嫌、まさしく我関せずの我道ですね~~
これで良く今の仕事が勤まっていると思いませんか(笑)
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Unknown (ぷにまま)
2011-05-13 22:04:00
皆さん、あちこちからいらしてるんですね。
白山洞門、神秘的です。
みんな仲良くバラバラで…そんな歩きですよね、学舎の歩きと似ています。ぽち!
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Unknown (黒猫minku)
2011-05-13 22:36:00
なんだか良いですよね~知らない人と縁が^^
これも旅の楽しみの一つかもしれません(*^^)v
文旦~文旦♪黒猫も去年の春に土佐(高知市)に一人旅に行って
土産物屋さんで土産に買って帰って、食べた文旦がめっちゃ美味しくて・・・
またネット通販で1箱買っちゃいましたから(^^ゞ
土佐と言えば・・・一番有名なのはカツオのタタキですよね^^
P☆
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Unknown (田舎の猫・みけ)
2011-05-13 22:54:00
金儲けは別です♪
掃除大嫌いなニャアがパートでは清掃を選ぶのと一緒です♪笑!
好きなことを仕事にしたら入れ込みすぎて大変ですよ~★
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Unknown (mannmaruogojyo)
2011-05-13 23:44:00
プニママさん
仲良くバラバラ、、、そんな感じですね~~
目的はただ一つ歩き感じる、それだけですからそれでいいのだ~~です(笑)
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Unknown (mannmaruogojyo)
2011-05-13 23:46:00
黒猫さん
文旦は疲れた身体に程よいビタミンを補給してくれましたよ~
鰹のタタキも3日連続で頂きました
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Unknown (mannmaruogojyo)
2011-05-13 23:52:00
みけさん
好きなことが仕事になればいいなぁとは思いますが所詮ずぼらなワタシは何でもテキトー主義なんです
だから下手の横好きとか八方美人とかもいいますね~~(^^;
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