『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

神戸新聞杯

2006-09-20 12:33:01 | 競馬
セントライト記念は思わぬアクシデントで大波乱、フサイチジャンクが動か(け?)なかったのでなんでもありのような顛末になったが、ここはダービー1~3着が出走、秋本番に向けての顔ぶれは揃った。波乱要素は主力にとってここが叩き台かどうかというあたりだが、それでも他馬とは差のある感じだ。

アドマイヤメインが逃げて、メイショウサムソンが前でこれをマーク、展開的に紛れは少なかろう。
カギはアドマイヤメインがどんなペースで逃げるかというあたり。
ダービーは青葉賞より前半1000メートルが2秒4も遅いペースで逃げたが、その分追走したメイショウサムソンには楽なペースで余裕十分に交わされた。
アドマイヤの持ち味は毎日杯、青葉賞でみせたような平均ペースの逃げで追走馬になし崩しに脚を使わすこと。
この馬の特性を知る主戦の豊騎乗ならたぶんペースは緩めないと思う。
馬体の印象についていえば、タイプはちがうがメイショウサムソンと比較してもまったく見劣りはしない。
脚長な体型で長距離もOKだが、実績ある2000メートルは適距離といってよい。

メイショウサムソンは重戦車という印象の馬体で、切れる感じはしないのだが、相手が走れば走るだけくらいついていくようなタイプ、その威圧感は3歳離れしている。
中京2歳Sをレコード勝ちしたように速度対応力もあるので死角は少ない。
速いペースで逃げるであろうアドマイヤをどこで捕えにいくか。
アドマイヤを逃がしても勝てるという乗り方のダービーだったが、なにがなんでも勝とうとすれば早めに動かざる得ないような気がする。

ドリームパスポートの台頭余地はメイショウが早めに動いたとき。
自力勝ちはきついが展開の助けがあれば、大駆けがあっても不思議ではない。
皐月賞時はかなり煩さを見せていたパドックだが、ダービーは落ち着きが出ていた。
きさらぎ賞では前記2頭に先着している。

フサイチリシャールはどんな競馬をするのだろう。
春は使いすぎで尻すぼみだったが、マイラーっぽいこの馬にとって2000メートルでこのメンバーはつらいが、ハナ主張するようなら行かないと脆いアドマイヤの天敵にはなりうる。
ただこのところずっと抑える競馬なので…