『書斎の競馬』元編集長のひとりごと

馬・車券歴40年以上50年未満。いつの間にかいい歳になった。

フェブラリーSのアウトライン

2008-02-21 10:12:22 | 競馬
JBC、JCD、東京大賞典と3連勝、飛節炎で川崎記念を回避したヴァーミリアンの取捨がポイントとなる。1日休んだだけで運動再開したので軽微なものだったらしいが、大目標のドバイワールドCを控えての登板。かりに万全の仕上がりだったとしても、実績のないマイルなので疑う余地も十分あると思う。

ヴァーミリアンの成績は全10勝中6勝が地方の2000メートル以上のダート戦、砂深い馬場での持久力戦に実績がある。
JBC、東京大賞典の2着馬はともに船橋のフリオーソ、相手には恵まれていた。
この馬のベストパフォーマンスはJCD2100メートルのレコード勝ちだったが、それと比較すると、2年前平安S2着から臨んだフェブラリーSはバテず切れずという内容でカネヒキリから離された5着だった。
そのときよりは力をつけているだろし、相手も楽だと思うがマイルは適距離ではない。
体型的にも脚長な中距離型なので過信はしないほうがいい。
右目の負傷で回避したが、初ダートにもかかわらずダイワスカーレットがこのレースに出走予定だった。
マイルならヴァーミリアン怖れるに足らずというふうにも読める。 

破る可能性のあるのは中距離では足らないがマイルならというタイプ。
根岸Sを勝ったワイルドワンダー、マイル9戦4勝2着2回のブルーコンコルドなどが浮かぶ。

根岸Sの勝ちタイムは平凡だがワイルドワンダーの勝ちぶりは悪くなかった。
この馬の力を認識させられたのは昨年のJCDである。
それまで1800メートルまでしか経験したことのない馬にとって2100メートルは明らかに長い。
道中はヴァーミリアンより前でインの5番手、ゴール前300メートル地点で先頭に立ち1F前でフィールドルージュに交わされたが6馬身差の5着に粘った。
マイルならそれほど差はないだろう。
ゴドルフィンマイルに選ばれたがここ一本の狙い。

ブルーコンコルドは昨秋南部杯にワイルドワンダーに勝った後はヴァーミリアンと同じローテションで4、7、5着と敗れたが、距離適性の差。
フェブラリーSは3年連続出走で、一昨年は4着だったがヴァーミリアンには先着、昨年はサンライズバッカスの2着、マイルだとかかるところもなく折り合いがつきやすい。

フィールドルージュ、メイショウトウコンがヴァーミリアンと似たタイプで距離足らずというイメージなので、この2頭には注目したいと思っている。