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米マイクロソフト、OSなどの技術情報を原則無償で公開

2008-02-25 08:21:53 | 企業戦略
 日経の2月22日付記事を取り上げる。タイトルは、「米マイクロソフト、OSなどの技術情報を原則無償で公開」である。
 記事タイトルにリンクを張っておくので、興味のある方はチェックしてみるとよい。

 記事の内容は、マイクロソフトが、「これまでの技術情報のブラックボックス化戦略」を「原則公開する戦略」に転換するというものである。マイクロソフトの戦略転換は、
「欧州連合(EU)独禁法違反を巡り、欧州委員会から受けた是正命令の完全順守で合意」したこと等によるものである。

 この間、リナックスが全ての情報を公開し、誰もがそれを基礎に新たな組立てを行なうことが自由にできた中で、IT技術も発展してきていると考えられる。その意味で、「マイクロソフトの技術情報公開」はあるべき方向転換であるやも知れない。。。
 もちろん、企業利益ということを考える場合、「ブラックボックス化」はより有利に働くのかもしれないが、「世の中の発展」という面から考えると、「ブラックボックス化」は余り好ましいことではないように思われる。

 グーグルなども、抱えるリスクの大きさを考慮してのことかもしれないが、新エネルギー開発等、温暖化防止貢献関連事業に関して、「情報公開を原則とする」戦略をとっている。
 その意味で、マイクロソフトも同じ土俵に乗ってきた感があるように思われる。。。
 記事を引用しておく。

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 記事引用
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 (技術情報を原則無償で公開すると発表したマイクロソフトのバルマーCEO=21日〔ロイター〕)

 米マイクロソフト(MS)は21日、パソコン用基本ソフト(OS)など主要製品の技術情報を原則として無償公開すると発表した。これにより他社は互換性のあるソフトを自由に開発できるようになる。MSは自社ソフトを知的財産として囲い込み、競争力の源泉としてきたが、世界の規制当局による競争政策の促進などを受け、1975年の創業以来の経営戦略を転換する。

 MSは昨年10月、欧州連合(EU)独禁法違反を巡り、欧州委員会から受けた是正命令の完全順守で合意。競合するソフト会社への技術情報の提供や特許料の大幅引き下げを打ち出していた。この方針に沿って情報開示を推進する。(シリコンバレー=村山恵一)(08:10)
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 Written by Tatsuro Satoh on 25th Feb., 2008 


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