ウェザーコック風見鶏(VOICE FROM KOBE)

風の向くまま、気の向くままに……

震災と歩む

2008-01-14 10:23:33 | 阪神淡路大震災/震災関連
 神戸新聞1月13日付一面「兵庫人」のコーナーの主人公は、元神戸大学教授室崎益輝(よしてる)氏(63歳 現消防庁消防研究センター所長)である。
 室崎氏は震災前、神戸市の消防防災計画の作成に関わったとのこと。当時の被害想定は震度5強。その地が震度7の激震に襲われ、6,434人の命が失われたことに関し、「震度7の想定で計画をつってくれていれば…」と遺族にいわれたこともあるとのこと。

 記事の中で、「『最初の1年はきつかった』と室崎。しかし、震災から目をそむけはしなかった。『神戸のためにできる限りやる』と決めた。『そういう形でしか、自分は生きていけないから』。13年間走り続けた」と取り上げられている。

 この記事のタイトルは「市民目線胸に刻む」で、サブタイトルは「学者の役割問い続け」である。
 室崎氏は、尼崎生まれ、「『神戸には愛着と責任がある』。学者としての責任を胸に、市民の中に飛び込む。震災後、『市民の視点』の大切さを思わない日はなかった。国内外の被災地に飛び、被災者と語り合う。研究者以外の世界で学んだことが今、大きな財産になっている」とのことである。
 まさに、「震度7の想定で計画をつってくれていれば…」との遺族の言葉を原点に、「学者として自分がやるべきこと、やらなければならないことを自分自身に問い続け、走り続けたこと」が感じられ、敬服する。
 室崎氏の「今後の地道な活動」に期待し、エールを送りたい。。。
 Written by Tatsuro Satoh on 14th Jan., 2007

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