昨日の高知新聞一面に 『1.2億円サンゴ出た!』 の見出しで
宝石サンゴの原木入札会で 20㌔のサンゴが1億2,300万円で落札された
という記事が載りました。
億の額は年金生活者には無縁の数字ですが 最近は大谷選手の1,015億円
を聞いたし プロ野球選手の 来季の予想年俸が公表されると いつしか
億に対して 脳がマヒしていました。
新聞によると この原木は30年ほどまえ 東京都の八丈近海で水揚げされ
所有者が長く保管していたそうです。
そのむかし 県西部の月灘(大月町)の海からあがる桃色サンゴを 土佐藩は
隠して秘密にしていました。もちろん 民が持つことはご法度です。
♪お月さん 桃いろ だれがいうた あまがいうた あまの口ひきさけ~♪
このわらべ歌を 私たちは子どもの頃から聞いていました。お月さんは月灘
桃いろは桃色サンゴになり 他言したら口を引き裂かれます。
桃色サンゴには 浜辺の娘と猟師の若者の悲恋物語があり その話を1973年
松谷みよ子さんが 『お月さん ももいろ』の本にしました。
サンゴ宝飾品とは 年配者の宝石というイメージですが 最近は中国の
富裕層に人気があるそうで 宗教用の法具などにも使われるみたいです。
この原木を競り落とした社長が言うには
「大きくて形も良くて 10年に一度出るかどうか。加工して銀座の店舗に
並べる」 そうです。
銀座へ出発前に 県民にお披露目してくれんかなぁ と願っています。