スーパーにさやに入ったそら豆が出ており 今の季節に神の恵みです。
前日の売れ残りみたいで半額でした 👈これが10日ほど前のことです。
そら豆の餡がないから 来年まで待つことになるみょうがぼちが
ひょっとこれで 作れるかもしれんのです。
茹でて豆の薄皮をむくと 正味200㌘ありました。cookpadを参考に
70㌘の砂糖と塩一つまみを入れ すりこ木で潰して作ったそら豆餡は
とりあえず冷凍しました。 ↓これは潰す前です。
次にどうしても要るのが みょうがの葉です。わが県はみょうがの産地
として知られており 今の時季 薄紅色のみょうがが店先に並んでいます。
しかし みょうがの葉となると売り物ではなく 地元野菜の並ぶスーパーで
葉の出荷をお願いしたら 瑞々しい葉を 30枚も揃えてくれました。
代金を聞いても受け取ってくれません。それでは申しわけなく 棚の野菜
からこの農家さんの名前をさがして トマトとピーマンを買いました。
冷凍そら豆餡を常温に戻し レシピ通り だんご粉と白玉粉を練った生地に
餡を包み みょうがの葉で巻いて 湯気の上がる蒸し器に並べ10分蒸しました。
それ以上蒸すと 葉の色が悪くなるそうです。
同じ生地に小豆餡を包み みょうがの葉で巻き蒸した餅が 田植えまんじゅう
の名前で 小牧市に伝わる郷土菓子 と書いてありました。
岐阜のみょうがぼちと 小牧市の田植えまんじゅうは地域も近いし どちらも
それぞれの名前で 昔から食べられてきた郷土の味 とのこと。
老舗菓舗のみょうがぼちは 生地にも餡にも歴史がありますが レシピ見つつ
初めて作る私のみょうがぼちは もちろん もどきの味になりました。
もどきでも みょうがの香りと 風味あるそら豆餡との相性の良さが感じられ
長く愛されてきた郷土菓子には 愛される理由があります。
田植えまんじゅうの生地と餡を サルトリイバラ(山帰来)の葉で巻き 蒸した
お餅がこちらでは 『しば餅』の名前になります。
スーパーの青果の兄さんが みょうがの葉を頼んでくれ 1円の儲けにもならん
のに 農家さんが分けてくれたから こうして作れました。
味はイマイチでしたが お二人の親切がありがたく 感謝しつつ食べました。