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ふくの映画ブログ

映画の紹介です

「戦場のメリークリスマス」

2020年12月18日 | 日本映画
1983年公開の日本映画の紹介です

監督は、大島渚。
ローレンス・ヴァン・デル・ポストのノンフィクション『影の獄にて』が原作のドラマ映画です。
主演・出演は、坂本龍一、ビートたけし、デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、内田裕也、ジョニー大倉、内藤剛志・・・・・まだ無名の頃の三上博史。


1942年、日本統治下にあるジャワ島レバクセンバタ。日本軍俘虜収容所。
ハラ軍曹は日本語が話せる英国陸軍中佐・ジョン・ロレンスを呼び付けます。
朝鮮人軍属カネモトがオランダの男性を乱暴して引きずり出されたところに、ロレンスは連れて行かれます。
ハラはカネモトに切腹しろと命じ、カネモトが腹に短剣を突きさすとロレンスは大声でヨノイ大尉を呼び上手く収まります。
その後ヨノイは軍法会議に出席し、英国連邦の陸軍ジャック・セリアズ少佐を目にします。
ジャックは有罪で処刑となりますが、ヨノイは機転を利かせて自分の治める俘虜収容所へ連行します。
ロレンスがジャックを知っていると知ったヨノイは、ロレンスにジャックの事を尋ね、早く回復させるよう話すのです。
ある夜ハラは、ヨノイが特別扱いするジャックに興味を持ち皆寝ている処に忍び寄ります。
気がついたジャックは英語で、
「ヘンな顔、でも目は美しい」
その後、カネモトの切腹の際に問題が起こり、ヨノイは俘虜たちに48時間の『行(ぎょう)』を命令します。
外に出れず食も出来ない2日間に、俘虜長は怒り、ロレンスに日本人びいきと文句を言います。
ロレンスは、ある言葉を怒鳴り返すのです・・・

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日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドの合作映画です。

この映画は、英国アカデミー賞で作曲賞を受賞しています。
日本アカデミー賞では、「優秀作品賞」「優秀監督賞/大島渚」「優秀助演男優賞/ビートたけし」「優秀音楽賞/坂本龍一」「優秀美術賞」などの受賞があります。

『影の獄にて』の中の、「影さす牢格子」と「種子と蒔く者」2作品が元になっているようです。
ローレンス・ヴァン・デル・ポスト自身、インドネシアのジャワ島、日本軍俘虜収容所での体験なんですね。

配役もいろいろオファーがあったようです。

ハラ軍曹役:緒形拳、勝新太郎
ヨノイ大尉役:三浦友和、沖雅也、滝田栄、沢田研二
セリアズ役:ロバート・レッドフォード、ニコラス・ケイジ(当時高校生・・若っ)

台本を全く覚えない状態で参加したらしい坂本龍一は、監督に怒られるどころか、
監督は他の相手役に
「お前がちゃんとしないから坂本君がセリフ話せないんだろう!」
と怒ったとか・・・




右が多分三上君、
セリフらしきもの、有り

みな様、いつもお立ち寄りありがとうございます
この映画の配役が、最高ですねん!!!

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6 コメント

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Mr.ローレンス (coffee plus)
2020-12-20 17:16:22
ずいぶん前に見た映画だが、非日常的な戦場が禁断の恋愛感情を覚醒させた映画・・と理解したのはずっと後になってからだ。
大島渚は時の人物をキャスティングするのが好きな監督で、坂本龍一や北野武、はまさに時の人だった。
どちらも演技経験はほとんどなく、演技もぶっきらぼうだったが、粗野な原軍曹を演じた北野はそのぶっきらぼうさが良かった。
それでも残念なシーンがある。敵味方関係なく、戦場でクリスマスを祝うシーンなのだが、「あれは良いクリスマスだった」と原軍曹がロレンスと共に最後に回想する重要なシーンだ。しかしながら私にはそこまで素晴らしいクリスマスシーンに思えず、いまいちと思ってしまうのだが、どうだろう? もう一度見直してみようかな?
「メリークリスマスMr.ローレンス」は坂本の代表曲となり、映画を知らない人もこの曲は知っているのではないだろうか?この曲を聴くと、劇中、ヨノイが土の中に埋められたセリアスの髪を切り取るシーンを思い出す。
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おはようございます (coffee plusさんへ)
2020-12-21 06:20:49
私も、当時観たときはどのくらいストーリーがわかっていたかなって疑問でした
たけしの演技が自然ででとても良かったです
監督も絶賛していたデヴィッド・ボウイは、本当に美しかったですね~
今でも曲は、頭の中を回り続けています
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高校時代からみていますが (サシダフミオ)
2023-05-01 10:27:25
大島渚の表現の本質は、意外にも抒情的です。
その意味で、『太陽の墓場』と『少年』が好きです。
私の友人たちは、『愛と希望の町』が良いと言っていましたが。
晩年では、『愛のコリーダ』は良かったと思いますが、『御法度』は、感心できませんでしたね。

大島は、昔から歌手などの素人を使うのが好きで、『太陽の墓場』も、佐々木功が主人公です。
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こんにちは (サシダフミオさんへ)
2023-05-01 12:59:50
私も大昔に初めて観ています
大島渚監督作品は、
お恥ずかしながらこれ1本です
どうも、他は見るまでに至りませんでした 
返信する
『少年』は (サシダフミオ)
2023-05-01 22:46:56
『少年』は、ATG作品ですが、非常に松竹大船的な映画だと思います。
カラーなのですが、少女が、少年たちの車を避けてぶつかり死ぬところだけモノクロになっていて、アッと思います。
ここは非常に松竹的に見えました。
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おはようございます (サシダフミオさんへ)
2023-05-02 07:26:29
2度観ていますが、気付きませんでした・・
最近の映画でも、うまくモノクロを使っている作品が多いと感じています
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